ホル・ホースとはジョジョの奇妙な冒険・第3部「スターダストクルセイダース」に登場するキャラクターである。
DIOの部下の一人で、西部劇のガンマンのような時代錯誤な格好をしているスタンド使いの暗殺者。
長いものに巻かれる要領がいい男で、DIOに従っているのもDIOに心酔しているからではなく「強い方につくだけ」という理由から。DIOのいない所ではDIOの事を呼び捨てにする不敬ぶりである。
女ったらしで世界中にガールフレンドがおり、自称「世界一女にはやさしい男」で女にウソはつくが殴った事は無いらしく、顔貌に関係無く女を尊敬している。
また人の才能を見抜く才気があり、「一番よりNO.2!」の名言が示すとおり誰かとコンビを組んで初めて真価を発揮するクチ。そのため、相棒が倒されたり旗色が悪いと感じたときは潔く逃げる事を選択するなど、良く言えば「したたか」、悪く言えば「臆病」とも言える。
初登場時はエンヤ婆の差し向けた刺客としてJ・ガイルとコンビを組んでおり、J・ガイルの「吊られた男(ハングドマン)」との共同戦線でアヴドゥルを倒すという勝ち星を挙げ、ポルナレフを始めとするジョースター一行及び読者達に大きな衝撃を与えた。
しかし怒りに燃えるポルナレフと花京院のコンビにJ・ガイルが倒された事で敗走する事に。
その後、息子(J・ガイル)を倒された怒りで復讐心を露わにするエンヤ婆と合流するが、エンヤ婆の勝手な理由でなんと殺されかけてしまう。その行動を受けホル・ホースはエンヤ婆をスタンドで射殺しようとするも、逆にエンヤ婆の「正義(ジャスティス)」の前に返り討ちにされる。
ジョースター一行がエンヤホテルへやって来ると承太郎にエンヤ婆のスタンドについて助言を与えたり、「わああーーーポルナレフ! おれを放っとかないでくれーっ」といった掛け合いを見せるなど、一時は承太郎達と意気投合する姿勢を見せたもの、承太郎の活躍にエンヤ婆が倒され生き延びるとやはりDIO側へつく事を選択。
この時点でジョースター一行とは2度顔を合わせ、J・ガイルやエンヤ婆といった強敵が相次いで倒される傍らで「ただの拳銃(のスタンド)使い」である彼が2度とも生き延びている辺り、後述するように並外れた強運(悪運?)を持っていると言えるだろう。
その後マライアとアレッシーの惨敗をDIOに報告しに行った際、DIOの心無い発言に腹を立てDIOを暗殺しようとするが結局失敗。
DIOの悪の帝王としての恐ろしさを再認識するハメになる。
そしてジョースター一行がカイロへ到着すると、ボインゴと結託してトト神の漫画(=未来予知)の力でジョースター一行の打倒を目論み再度戦闘を挑むと、ポルナレフの鼻の穴に指を突っ込んだだけで一行を一網打尽にするという快挙を成し遂げる(実はこの時、予言に半信半疑だったことと心の余裕がなかったことが災いし、鼻の穴に突っ込んだ後に体をくすぐるのを忘れている)。
続くボインゴのトト神の漫画で『正午ジャストにパイプの中を発砲しろ』という予知を見たホル・ホースはその予知通りパイプへ向かって発砲するが、(持っていた腕時計が進んでしまっていたために)うっかり正午前に撃ってしまい予知は外れ、その結果発射した弾丸はホル・ホース自身に命中して自滅、という呆気ない最後を迎えた(「ボインゴはホル・ホースと共に仲良く入院した」とあるので、一応生存してはいるらしい。再起不能にはなってしまったが)。
ところで「クソを喰え」という予言が出たら、ホントに迷わず喰うつもりだったのだろうか?ホル・ホースの旦那よォ?
暗殺者らしく肝が据わった性格で、DIOに盲目的な忠誠を誓うスタンド使いたちの中に紛れながら一人、彼らやDIOを一歩引いた場所から見ていた人物として描かれているため、やられても都度生き延びる悪運の強さも含めて読者やファン達からも静かに人気を集めているキャラクターである。
さらには、ジョジョに登場する敵キャラにしては珍しく出番が4度と多いばかりか、単行本16巻の表紙にもホル・ホースが描かれているなど、作者である荒木飛呂彦にも愛着を持たれていたと思われる節が見える。
また、後年に発売する小説作品「OVER HEAVEN」の著者・西尾維新は、同小説の中で、DIOは彼を『ジョースター一行と2度も交戦しながら生き延びたという強運を持つ、面白い男』『美しき「覚悟」を持つ者』として、さまざまな意味で一目置いていたらしいという見方をしている(ついでに言うと、DIOがスタンド能力を見せたのも彼の持つ前述の要素を讃えての所謂ファンサービスのようなものだったようだと推測している)。
やはり彼は並み居るスタンド使い達とは違う、という事であるか。
ちなみに、ホル・ホースのトレードマークとして咥えタバコがあるが、作中で前フリもなく唐突にタバコが禁煙パイポに変わっていたことがある(具体的にはホル・ホースとボインゴその②の時点で)。これについては作者が単行本第23巻の著者近影でコメントしており、「最近タバコの煙が苦手になったのでホル・ホースにも禁煙してもらうことにした。(要約)」との事。しかし以前に決めた登場人物の小道具をイキナリ変えるのは問題だとも思ったが、冷静に考えてホル・ホースは考え方をコロコロ変える男なので「まっ、いいか」と本当に唐突に禁煙させてしまったのである。
【破壊力:B / スピード:B / 射程距離:B / 持続力:C / 精密動作性:E / 成長性:E】
リボルバー式の拳銃型をしたスタンド。発現時は瞬時にホル・ホースの手の平にピストルが出現する。出現した時の擬音は「メギャン」。発射される弾丸もスタンドであるため、弾道を自在に操作出来るという能力を持つ。リボルバーの弾倉のような意匠が付いているが作中で弾切れを起こしたシーンはなく、リロードも必要ないらしい。そもそも弾倉らしきものは銃口と噛み合っておらず、ただの飾りのようだ。
スタンドなので一般人には視認されず、銃を突きつけての脅し等には使えないが、武器や道具を一切持たずに標的に近づき、瞬時に相手を射殺できるという点に関しては、リゾット・ネエロの「メタリカ」と並ぶ暗殺業御用達のスタンドとも言えるだろう。
一応、遠距離射撃もできなくはないが、後述のようにダメージが減少する恐れがあったり、弾道が自分の予期しない方向に逸れる危険性もあったりする。自在操作の能力を持ちながら、精密動作性が低いのはその為と思われる。
作中の描写では、少なくとも互いに視認できる距離でなければ十分なダメージを与えられないらしく、J・ガイルとコンビを組んだ際には服装どおり西部劇のガンマンの決闘のような間合いでポルナレフに挑んだ。
ボインゴと結託した際にはジョースター一行をギリギリ視認できる距離から発砲。予言が正しければこれで致命傷を与えていたはずである。
余談となるが、同じピストルを扱ったスタンド同士として第5部に登場するミスタのスタンド「セックス・ピストルズ」とはよく比較される機会が多い。戦ったらどちらが勝つ?という議論については、ホル・ホースの勝利となるだろうというのが大半の見解とされているらしい。(理由については、エンペラー(皇帝)の大アルカナ番号も参照。)
・・・よし 入会してこよう!(クルッ)
掲示板
328 ななしのよっしん
2024/05/06(月) 13:21:40 ID: VdMKocSn54
暗殺よりは近距離パワー型と組んで支援射撃をしまくるのが一番能力を発揮できる気がする
シンプルに何かを飛ばして遠距離攻撃が出来るスタンドで、死角がなくて誤射の危険が少なくて瞬間火力も高いのは援護に最適
ぶっちゃけ破壊力スピード防御力揃ったチャリオッツは相性グンバツではなかろうか
329 ななしのよっしん
2024/06/01(土) 08:48:26 ID: hlYF0STU9Q
>>328
幻覚・世界改変系にはくそよわ
テンパランスにも手も足も出ない
330 ななしのよっしん
2024/06/01(土) 08:52:30 ID: xB2V10b3UR
「〇〇したほうが力を発揮できる」という話に対して「△△には弱い」という指摘は的外れでは?
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最終更新:2024/12/26(木) 19:00
最終更新:2024/12/26(木) 19:00
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