ボール(機動戦士ガンダム) 単語

75件

ウゴクカンオケ

4.3千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE


連邦の動く棺桶

ボール(RB-79 Ball)とは、TVアニメ機動戦士ガンダム』に登場する地球連邦軍の戦闘ポッドである。

概要

Mr. Ball Dona Dona, Donna Donna, Donay Donay?

連邦軍の量産型MSGM』の後方支援をすべく宇宙用の作業ポッドベース開発・量産された。作品によってはモビルポッド扱いされていたり、ゲームではモビルアーマーに分類されていることもあるが、連邦軍による分類はあくまで「簡易モビルスーツ[1]元のポッド一門(初期の設定ではガンタンクと同じ120mmキャノン、近年の設定では180mm低反動キャノン)を取り付けただけなので、生産コストもかなり安くて済む(一説にはGMの4分の1程度らしい)。但し元が元なので戦闘は当然低く、上述した通りGMと編隊を組んで戦うのが戦闘スタイル

には他のMSが使っている熱核反応炉ではなく燃料電池を使用。当然熱核反応炉にべれば出は低いが[2]、熱核炉の場合機体が高熱を帯びるため母艦への帰艦後に冷却の必要がある分燃料電池ではその必要がいらない。それゆえ冷却設備のない艦でも運用しやすく、上述の低コストっぷりもあって一年戦争終盤では大量に配備された。

しかし戦の低さはさることながら主人公側の量産機という立場上、劇中での活躍は皆無に等しい。相棒GMだってビームサーベルリックドムを一両断するシーンがあるのに、当のボールビグザムメガ粒子砲で溶けるまで焼かれるわ、ザクと対峙したらホントのボールみたく蹴り飛ばされてぶつかったGM共々粉砕!玉砕!大喝采!だわと散々たる扱い。しかしガンダムらWB隊の活躍もあったものの、連邦軍を勝利に導いてくれたのは間違いなくGMボール量産機コンビの頑りによるところが大きい。みんなで敬礼してあげよう。
近年の生作品ではボールが活躍するシーンもあるのでボールファンは必見。

やられキャラ然としたボールだが、ファーストソロモン戦時ボールパイロットが「あとはリックドムザクしかいない、やるぞ」と言っているように、ゲームとは別に映像作品ベースで見ると実はボールから見てザクリックドムはそれほどの脅威ではなかった。(ビグ・ザム戦ではGMボールと同様に蹴散らされている)

いかにも宇宙作業用ポッド然としたボールデザイン引用元は1968年開の映画2001年宇宙の旅』に登場した宇宙ディスカバリー号に搭載の作業用ポッドである。後の作品に登場する先行量産型マニピュレーターはより引用元に近い形状となった。

他作品での活躍

機動戦士ガンダム 第08MS小隊
先行量産型ボールKが登場。オレンジを基調としたカラーで、頭部にはキャノンではなく二連装マシンガン(通称フィフティーン・キャリバー)を装備。他にもマニピュレータが変形可で(通常のマニピュレータの肘にもう1本アームが付いており、展開することで大きなアームになる)、ワイヤーウィンチも機体前面に取り付けられている。
主人公シロー・アマダが序盤にて搭乗。アイナ・サハリンの乗る試験用高機動型ザクⅡと互の勝負を繰り広げた。ちなみにこれがシローとアイナの初遭遇でもあったりする。
機動戦士クロスボーン・ガンダム
作品自体は宇宙世紀0133年が舞台なのだが、どういうわけだか地球連邦軍の戦としてキャノンが3連装になったボールが登場する。(ゲーム等では「133ボール」という名称)
モビルスーツという兵器が誕生して半世紀以上が経ち、もはやボールのような間に合わせ兵器の出る幕はないと思われるのだが、なぜ連邦軍がボールをこの期に及んで正式採用したのか、そしてこんなもんに乗せられたパイロットは何を思ったのか、それらは永遠のである。
また、一年戦争から現役でパイロットをしている老兵ウモン・サモンの台詞として「かく言うわしもニュータイプでね!」「一年戦争のときにボールドムを6機落としたのだ」という昔話られる。さすがに自慢の入った物の話かとも思われる何気ないシーンだったが……。
バカがボオルでやってくる!
上記「機動戦士クロスボーン・ガンダム」の外伝作品。「機動戦士ガンダム スカルハート」という短編集に収録されている。上述の昔話ったウモンじいさん一年戦争時のソロモン攻略戦での活躍を描いた短編であるが、「ボールドム6機を墜とした」という話が確かに事実だったことが判明する。詳細は「Bガンダム」の記事を参照。
機動戦士ガンダム MS IGLOO
大まかな部分は1stガンダムに登場したものと同じだが、頭部キャノンが二連装のものがいたり、アームが08小隊のKと同じ4肢だったりする。シャークマウスペイントされた機体も登場、プラモデル化もされている。
また、MS IGLOOにはジオンボールとも言えるモビルポッドオッゴ』も登場。こっちがボール(球)なら相手はドラム缶です、本当にありがとうございました。
機動戦士ガンダム ギレンの野望
連邦軍の宇宙専用MA(モビルアーマー)として登場。プロトタイプ量産型の2つが生産できる。どちらも頭部キャノンが射程1-2であるため、安価支援撃機として使用できる。実弾なので後半に出てくるIフィールド持ちも狩れる。
もちろん低性、特に機動戦艦並に低すぎるので艦MSに当たるとすぐ撃破されるが、射程2と安価さが幸いして連邦速攻プレイでは囮にパン撃手にと大活躍する。Sフィッシュの後ろにつけてやろう。
一方で、ジオン側でプレイしたときに地球侵攻作戦に手間取っていると、作戦まで攻略不能ルナ2をCPUガンキャノンボールを大増産してくるので非常にウザくなる。

ボール系機体一覧

RB-79K ボールK
機動戦士ガンダム第08MS小隊』等に登場。宇宙空間でのジム支援用に先行量産された中距離支援用の機体。
RB-79N フィッシュアイ
漫画機動戦士ガンダム MS IGLOO 603』に登場する水中ボール。巨大なクローが特徴。
RB-79M ボールM
MSV-R』に登場する大量の機を搭載したボール。見たロッカーを背負っているように見えるのでロッカーボールと呼ばれた。キャノンの代わりに計測用ポッドを頭部に搭載。
RB-79[M] 水中ボール
漫画機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場。水中用のボールだが、外見はフィッシュアイほど変わってはいない。
RB-79M バッカニア
RPGマガジン」で設定された水中ボール。正確には後述のスペースポッドを原としている。
RMB-79 フロッグボール
雑誌企画『F.M.S.』に登場。水中ボールのひとつ。
RB-79F ボールF
MSV-R』に登場する増加装甲を施したボール。スラスターとプロペラントを増設し防御と機動性を高めている。
RB-79G ボールG
アトラクションガンダムクライシス』に登場した作業用ボールキャノンの代わりに巨大なクレーンを追加し、またサブアームも追加されている。
RB-79C ボール
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する、サブアームとスラスターを増設した
Bガンダム
漫画機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』に登場する非公式改造機。
133ボール
漫画機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場する3連装キャノンを装備した機体。宇宙世紀0130年代になっても使われ続けている。
SP-W03 スペースポッド
MSV』に登場するボールの元になったスペースポッド

その他ポッド

アナザーに登場する類似機やゲームに登場する機体。

遠隔誘導操作用ボールユニット
SDガンダム Gジェネレーション』に登場するNT試験用ジムジャグラーオールレンジ攻撃ユニット
Kと同じオレンジ色をしたビット代わりのボール、武装はビームライフルを2丁装備している。
サイコミュは非搭載で本体からのレーザー通信で操作される。
RB-79A12 シャア専用ボール
トニーたけざきのガンダム漫画』に登場。キシリア鹵獲したボール改造機をジオングの代わりにシャアに与えたもの。くて付きになり、通常の3倍の出サイコミュによる有線誘導式5連メガ粒子砲の装備と、地味に性も高いものになっている。
なお、ドズルランバ・ラルマ・クベ専用のボールも存在する。
DT-6600 ドータップ
機動新世紀ガンダムX』に登場する旧連邦軍の戦闘ポッド。役割も同じくMS支援機として開発された。
ボールとは逆に機体下部にキャノンを装備している。
MAW-01 ミストラル
機動戦士ガンダムSEED』に登場する連合軍の戦闘ポッド。球形の本体に4本のアームを備えている。

AA

________________________________
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三

                                     ,、-、 __
                                   ,r'´,.r.'二_=
                                 / ./ 二=ー _
                               / ̄/ _,、-、二=ー
                     =‐ハ=-    __,,.....、-=ー」´ムt.'´| __
                  <三/=-,、-__二_ー-,、三-.、.ム三=
                    /ー/ ´.//TT.>、ヾ.三三三7== / __
                 / /  / /.iニ(__)ニl .〉、三三´l /  /三=
                  /三. ! ヽヾ⊥レ'/三`、.::l{__.ノ
                 l_ 'ー-、!    ̄| ̄ 三三三r'ム/二=
                 (ニ=、 ヽ=‐__!__ 三=-/三,ィ′
                    \ノ〉二--二`'‐.、三三!´=-
                       い-`==‐`ヾ人三/=-
                       ``¨^ー'''ー⌒ー‐'′ ̄


三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 

(TVアニメ第36話『恐怖!機動ビグ・ザム』より、ビグ・ザムメガ粒子砲でドロドロに溶かされるボールの図)

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

脚注

  1. *MS IGLOOにおいてモビルポッドと呼ばれていたが、自軍にモビルポッドを擁するジオン軍の立場から見ての呼称であり、連邦軍自身がボールをモビルポッドと呼んでいた可性は低い、ボール最初のプラモデルも「簡易量産型モビルスーツボール」となっており、公式モビルスーツとの設定だった 
  2. *GMのジェネレータ出1250kwなのに対しボール400kw
この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/25(木) 11:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/25(木) 11:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP