ポケモン対戦初心者用の記事 単語


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ポケモンタイセンショシンシャヨウノキジ

2.6万文字の記事

※「ニンテンドーWi-Fiコネクション」終了に伴い、記事内容を第6世代向けに一新しました。
第5世代については、こちらを参照してください。(リビジョン記事に飛びます。)


ポケモンXYポケモンORASを買ってクリア
Wi-Fiランダムマッチに手を出したはいいものの全く勝てないというそこのアナ
新人トレーナーであるアナタも、この記事さえ読めば、きっと勝てるようになる!!

・・・といいなぁ

初心者向け この記事は新人トレーナー向けです。
既に廃人の方は何も得るものがいと思われるので、
厳選孵化作業を続行してください。

この記事ではWi-Fiランダムマッチにおける「シングルバトル」の3vs3を扱っています。
またストーリー部分をクリアし、ポケモンの基礎知識(技・タイプ・相性など)を理解していることを前提としています。

※自分のパーティへのアドバイス等が欲しければ、この記事下部の掲示板で質問してみるのもいいでしょう。
優しい人が気まぐれに答えてくれるかもしれません。

ポケモン対人戦の現状

クリアしたし、対人戦でもやってみるか!の一軍ポケモンたちでボッコボコにしてやるよww
…上のような方は、まず全面的に認識を改めましょう。

現状、Wi-Fiランダムマッチは「ポケモンを相当やり込んでいるプレイヤー」の独壇場となっています。
彼らの大半はポケモンユーザメイン層である(と思われる)小中学生ではなく、いわゆる「大きいお友達」であり、相応の戦略と経験を持ったガチプレイヤーです。
何の予備知識もないまま突っ込んでしまうと、フルボッコにされて涙目になるでしょう。

なぜ勝てない?

に、2つの要因が考えられます。

それでは、それぞれの要因について順番に説明します。

大前提「強いポケモンと弱いポケモン」

種類以上いるポケモンは、残念ながら「強いポケモン」と「弱いポケモン」の格差が存在します。
ここで言う「強い」「弱い」とは、ステータスの基準となる「種族値」に着しています。
おおよその安として、80で普通、60以下は低い、100以上は高い、と見てください。
(種族値の詳しい説明は「種族値」の記事を参照)

種族値の差

例として、タイプが同じ「ドラゴン・地面」のガブリアスフライゴン種族値較します。

 HP  こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ
ガブリアス 108 130 95 80 85 102
フライゴン 80 100 80 80 80 100

単純に種族値だけを較すると、フライゴンは「とくこう」の種族値以外が全てガブリアスに劣っています。つまり、ステータス上ではフライゴンより、ガブリアスの方が「強い」ということです。
特性や覚える技が異なるので、実際の対戦においてフライゴンガブリアスより「弱い」とは一概に言えませんが、基本ステータスの時点で格差がある、というのはやはり非常に大きいのです。

種族値によるポケモンの特徴

また、種族値はそのポケモンの特徴も表します。

 HP  こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ
シャンデラ 60 55 90 145 90 80
ヒヒダルマ 105 140 55 30 55 95
クイタラン 85 97 66 105 66 65

シャンデラは全ポケモン中でも屈の「とくこう」を持ち、「だいもんじ」「オーバーヒート」などを使わせると非常に強力です。素さや耐久力も及第レベルはあります。
ヒヒダルマは「こうげき」が高く、種族値140から繰り出す「フレアドライブ」は非常に強力です。防御面は脆いですが、素さが較的高いため先制して殴ることが出来ます。
一方クイタランは「こうげき」「とくこう」がやや高めですが、それ以外に突出したステータスはありません。また素さ・防御面ともに心許ないため、先制され何も出来ずに倒されてしまいがちです。

このように、ポケモン種族値によって「得意不得意」といった特徴がある程度存在しています。
シャンデラは長所である高い「とくこう」を伸ばすように育て、ヒヒダルマは「こうげき」を伸ばすように育てれば、バトルで圧倒的な火力を発揮できます。しかし、クイタランは「こうげき」「とくこう」を伸ばしてもシャンデラヒヒダルマには及ばない上に、その他に突出したステータスがないため、どうしても器用貧乏ポケモンになりやすいのです。

突出したステータスなど、特徴のあるポケモンは役割も明確なので、初心者~上級者まで幅広く使われています。一方、立った特徴がない器用貧乏ポケモンは、初心者にはあまりオススメできません。
経験豊富プレイヤーなら技術でカバーしそれを活かすことも可でしょうが、初心者は手を出さない方が難です。

俗に「厨ポケ」「強ポケ」と呼ばれるポケモンたちは総合的にステータス(≒種族値)が高く覚える技も優秀なため、初心者でもそこそこの勝率を挙げることが可です。このポケモンたちをサポートに回せば、多少クセがあったり器用貧乏であっても、あなたのお気に入りのポケモンを活躍させることができるかもしれません。
逆に、ポケモンを極めた人ですら運用が難しいポケモンたちは「不遇ポケモン」にまとめられています。

しかし、ここでカリン名言思い出すべきでしょう。

つよい ポケモン
よわい ポケモン
そんなの ひとの かって
ほんとうに つよい トレーナーなら
すきな ポケモン
かてるように がんばるべき

ストーリー用ポケモンと対人戦用ポケモンの違い

「わざ」が違う!

ストーリー攻略用のポケモンは「かいりき」や「そらをとぶ」など冒険に役立つ秘伝技や、「リーフブレード」や「かえんほうしゃ」など命中率が高く(100%)、技の威力がある程度あり(70~90)、PPが多い技(10~20)を覚えさせることが多いでしょう。
一方「ハイドロポンプ」や「かみなり」など高威力(110~)だが命中率が不安定で(~90%PPが少ない技(5~10)や、「オーバーヒート」や「だいばくはつ」などリスクデメリットのある技、そして攻撃技以外はあまり使われない傾向にあります。

しかし、それはあくまで「ストーリー攻略では」の話。
対人戦ではとにかく「相手を倒し勝つこと」が最大の的なので、寧ろこういった高威力技は積極的に使用してきますし、厄介な補助技も併せて使用してきます。
さらに、タマゴ孵化で覚えられる「タマゴ技」や、バトルポイントを使って覚えさせる「教え技」なども広く使われています。通常のレベルアップわざマシンで覚える技だけでは苦戦必至でしょう。

「とくせい」が違う!

ポケモンには様々な「とくせい」があり、その効果も多種多様です。
例えば、マリルリ特性は通常「あついしぼう(相手の炎技と氷技の威力を半減)」と「ちからもち(物理攻撃技の威力2倍)」があります。マリルリをアタッカーとして活躍させる場合「ちからもち」の方が有用だと分かると思います。

また、ゲッコウガ特性は通常なら「げきりゅう」ですが、対戦環境では特性へんげんじざい」のゲッコウガがよく使われています。「ちょっと待て、今までが使ってきたゲッコウガは「げきりゅう」だし、「へんげんじざい」なんて聞いたことないぞ…?」と思われた方もいるでしょう。
へんげんじざい」はゲッコウガの「隠れ特性夢特性)」であり、入手するには少し手間がかかるのです。
XYならキナンティにあるフレンドサファリで、ORASでは「図鑑ナビ」を使うことで、夢特性ポケモンが出現します。また「群れバトル」でも稀に夢特性ポケモンが出現します。入手に手間はかかりますが、その分有用な特性が設定されている場合がほとんどです。

欲しい夢特性ポケモンが手に入らない場合、GTSミラクル交換を使うのも手でしょう。
GTSは「夢特性です」「○○○ポケモン名)です」といったコメントがあれば、夢特性ポケモンだと判断できますし、ミラクル交換では、やり込んだプレイヤー達が余ったポケモン放出しているため、夢特性ポケモンが偶然もらえることもあります。

持たせている「どうぐ」が違う!

ポケモンに持たせる「どうぐ」も非常に重要です。
対人戦ではバトル中に消費したアイテムバトル終了後には戻ってくるため、相手は遠慮なく強力な効果を持つアイテムを持たせています。それらはストーリー攻略では使いづらいため最初は強さがよくわからないと思いますが、対人戦を2,3回経験すればその強力さが嫌でも実感できるはずです。

ステータスが違う!

そして一番違う理由…それはズバリ「ステータスが違う」です!
具体的には、努力値・性格・個体値違います

それではまず、「わざ」「どうぐ」「ステータス」について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

前提「物理技と特殊技」

攻撃技は「ぶつり物理」と「とくしゅ特殊」の2種類に大きく分けられます。例を挙げれば「たいあたり」「はっぱカッター」は物理技、「みずでっぽう」「ひのこ」は特殊技です。
物理技は「こうげき」、特殊技は「とくこう」の数値によってダメージが決まります。例えば、「こうげき」は高くとも「とくこう」が低いヒヒダルマに特殊技である「だいもんじ」を覚えさせても大したダメージは与えられません。
自分のポケモンステータスをよく見て覚えさせる攻撃技を選びましょう。

また、第3世代まではタイプによって物理・特殊が決まっていましたが、第4世代からの仕様変更により技ごとに設定し直されました。例えば、「はかいこうせん」はノーマルタイプ技なので3世代までは物理扱いでしたが、4世代以降特殊技に設定されました。そのため、初代で猛威を振るった「はかいこうせん」を覚えたケンタロスは現環境では全にネタポケモンになっています。初代だけやったことのある出戻り組は注意しましょう。

攻撃技

先述のとおり、ストーリー攻略には「命中率が高く、技の威力がある程度あり、PPが多い攻撃技」をたくさん覚えているポケモンが使いやすいです。

しかし、対人戦では話が違います

いずれも自身のタイプ「炎・格闘」と同じ技をそれぞれ覚えていますが、覚えている技の威力が大きく異なります。
ブレイズキック」と「スカイアッパー」の威力が共に85なのに対して「フレアドライブ」は威力120、「とびひざげり」の威力は130もあります。
論、高威力と引き換えにそれなりのリスクデメリットがありますし、前者のような安定・ローリスク技で十分なこともあります。が、対人戦では「「スカイアッパー」ではなく「とびひざげり」なら倒せた」というように「攻撃技の威力不足で相手を倒しきれない」ケースもまた非常に多いのです。倒しきれなかった場合、相手に攻撃のチャンスを与えることになり、返り討ちに遭う可性があります。バシャーモのような、攻撃力は高くとも防御面が脆いポケモンなら尚更です。

アタッカーの役割を与えたポケモンには、多少使い勝手が悪かったり反動デメリットが発生する技であっても、高威力の技を覚えさせた方が「アタッカーとしての仕事」を果たせる可性が大きくなるのです。

逆に、耐久ポケモンには多少威力が低くても、PPが多かったり追加効果が優秀な技が向いています。
一撃で倒される心配も少ないですし、何より「PP切れ」と言うにはどんなポケモンも勝てません。

また、そのポケモンの苦手な部分や弱点を補えるような技を覚えさせるのも重要です。
バシャーモタイプは「炎・格闘」のため、炎技・格闘技が効かない&こちらの弱点を突いてくる、ポケモンや飛行ポケモンが苦手です。そこで、や飛行に有効な「かみなりパンチ」、飛行に有効な「ストーンエッジ」を覚えさせます。これで、弱点に対してある程度対処できるようになりました。
ただし、あくまでも「ある程度」です。苦手なポケモンまで対処させるより、1ターン犠牲にしてでもその相手に有利に戦える仲間に交代する判断も時には大切です。

このように、ポケモンタイプと一致して使える力技を「メインウエポン」、弱点補や攻撃範囲を広げる技を「サブウエポン」と呼びます。

補助技

攻撃技以外の技は「へんか変化」に分類されます。変化技という名称ですが、補助技と呼ばれることが多いのでここでは補助技として解説します。ストーリーでは立たない補助技も、対人戦では非常に重要です。対戦でよく使われる補助技を紹介します。

  • 状態異常技-「ねむりごな」「どくどく」「でんじは」「おにび」など
    もっともポピュラーな補助技。「ねむり」状態の厄介さは説明不要でしょうが、「まひ」状態になると「すばやさ」が1/4になることや、「やけど」状態になると「こうげき」が1/2になる(「とくこう」は変わりません)ことはストーリークリアしただけでは知らない人も多いです。
    特に「まひ」「やけど」は物理速攻アタッカーが食らってしまうとかなり不利になってしまうため、それらのポケモンを使用する人は注意しましょう。
  • 積み技-「つるぎのまい」「めいそう」「ビルドアップ」「ちいさくなる」など
    一時的にステータスを上昇させる技で、「積み技」と呼ばれることが多いです。引っ込めると効果は消えますが「バトンタッチ」を使った場合、「積み技」によるステータス変化は引き継がれます。これらの技を容易に許してしまうと、相手のポケモン1体にこちらのパーティ全滅させられたり、何回攻撃しても倒せない要塞のようなポケモンになってしまうことが多いです。いかにして積み技を使う機会を得るか?は、ポケモンバトルの大きな焦点の一つです。ただし、防御・特防が上昇する積み技は、急所に攻撃を受けた場合は積み技の効果がダメージ計算に反映されません。
    ちなみに積み技は1段階上昇で1.5倍、2段階上昇で2倍と、0.5倍刻みでステータスが上昇していきます。変化の表現に「ぐーんと」「がくっと」と付く技は一度に2段階、「ぐぐーんと」「がくーんと」と付く技は一度に3段階も変化します。
  • 回復技-「じこさいせい」「タマゴうみ」「はねやすめ」「ねむる」など
    耐久ポケモンが使用します。「こうごうせい」「つきのひかり」はによって回復量が変わること、「はねやすめ」はそのターンだけ飛行タイプが消えてしまう(=地面技が当たる)点を覚えておきましょう。「ねむる」は使い勝手は悪いですが、体力以外にも状態異常回復することができるため、「どくどく」や「おにび」を使ってくるポケモンに強いです。
  • 技-「ひかりのかべ」「リフレクター
    通称「」。5ターンの間、「ひかりのかべ」は特殊攻撃の、「リフレクター」は物理攻撃の味方へのダメージを半減します。防御や特防を上げる積み技と違い、ポケモンではなく場に作用するため「バトンタッチ」をしなくても後続に効果を引き継ぐことができる点が魅力。ただし、積み技と同じく急所に食らったときはダメージ計算にの効果は入らない(=を貫通する)ので信頼しすぎるのは禁物です。
  • 「やどりぎのタネ」
    ポケモン御用達の補助技。植えつけると毎ターン相手の最大HPの1/8ダメージを与え、その半分を吸収します。耐久の高いポケモンに撃たれると非常に厄介ですが、撃たれた側が交換すれば効果は消えます。ポケモンには効かないのと、命中が100ではないのが玉に瑕。
  • みがわり
    最大HPの1/4を消費して自身の身代わりを作り出す技。防御力の低いポケモンが身代わりを場に残すことに成功すれば、こちらの行動回数を確実に増やすことができるため非常に有効です。また、身代わりを出している間は「さいみんじゅつ」などの状態異常技を受け付けなくなる効果も持っています。相手への様子見に使うのもいいでしょう。ただし、よく考えて使わないとただHPを消費しただけに終わってしまいます。特に第6世代からは「ばくおんぱ」など一部の技がみがわりを貫通するようになったので要注意。変わった活用法としては、身代わりを連打することで意図的にHPを減らし特性「もうか」「げきりゅう」などを発動させる戦法もあります。
  • トリック」「すりかえ」
    自分と相手の持ち物を交換させる技。一見扱いづらそうな技ですが、自分の持つマイナス効果を持つアイテムを相手に押し付けることができます。特に、こだわり系のアイテムは自分で活用しやすく、相手の耐久に押し付けるとほぼ機停止させることができるのでこの技と相性がよいです。
  • トリックルーム
    通称「トリル」。5ターンの間、素さの低いポケモンから行動できるようになります。自分より遅い相手が「トリックルーム」「マジックルーム」「ワンダールーム」を選んだ場合を除き、必ず後攻での発動になります。発動させるターンも1ターンに含まれており、トリックルーム状態であるのは実質的に4ターンということになります。やや使いづらい技ですが、使いこなせば非常に強力です。相手のパーティが遅いポケモンばかりなら、この技を警しましょう。ちなみに、トリックルーム状態のときに「トリックルーム」を使うとトリックルーム状態が解除されます。
    詳しい説明は「トリックルーム」の記事を参照。
  • 「ちょうはつ」
    3ターンの間、相手は攻撃技しか出せなくなります。この項にあるような技を全て封じることができ、特にエルフーンクレッフィなど攻撃力が低く、厄介な補助技を持っているポケモンに有効です。

道具

ストーリー中はせいぜい特定タイプの技の威力を上げるアイテムぐらいしか有効ではありませんが、対人戦では全く違います。というか、対人戦専用としか思えないアイテムが多数あるのです。よく使われるものを紹介します。

ステータス

ストーリークリア用と対人戦用に育成したポケモンは、そもそもステータス違います
なぜ違うのか、どう違うのか、実際に見てみましょう。

努力値

多くの人が聞いたことはあると思われます。ゲーム中では「きそポイント」と呼ばれています。
稼いだ量だけその力値にボーナスが入る、というものです。
ひとつのステータスにつき最大252まで貯めることが出来ますが、一匹のポケモン全体で510までしか貯められません。つまり、全てのステータス努力値MAXにはできません。
詳しい説明は「努力値」の記事を参照。

努力値ポケモンを倒すことで入手できます(対人戦は除く)。また、倒したポケモンによって獲得できる努力値が決まっています。例えば、ポチエナを倒すと攻撃の努力値が1貰え、コイキングを倒すと素さの努力値が1貰えます。
つまり、倒すポケモンを選ぶことで、特定ステータスを意図的に伸ばすことができるのです。

しかし、ストーリー攻略時は稼ぐ努力値への考慮などしていないのが普通です。その結果、各ステータスバラバラ努力値がたまり、どのステータス数字になってしまいがちです。
また、例えば「とくこう」の高いポケモンに攻撃の努力値がたまっていてもあまり意味がありません。稼げる努力値量には制限がありますから、この分の努力値駄になっているということになります。
これが、ストーリー攻略に使ったポケモン対人戦に向かない最大の理由です。

このため対人戦で使うポケモン特定努力値を集中的に稼ぎ、駄なく、いずれかのステータスに特化して伸ばす育成方法が一般的です。

例としてLv.50のサーナイトで説明します。全ステータスへ均等に85ずつ振った場合と、「とくこう」「すばやさ」に252振った場合ではステータスにこれだけの差が出ます。
※性格控えめ、個体値ALL20での計算

サーナイトLv.50  HP  こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ
ステータスに85の努力値 148 81 90 165 140 105
特攻と素さに252努力値 138 72 80 188 130 126

「アタッカー」としてどちらのサーナイトが強力か、言うまでもないでしょう。

性格

性格とは、ポケモンステータス画面にある「ひかえめ」「おとなしい」「いじっぱり」などの部分をします。
全部で25種類あり、そのうち20種類に「HPを除く5種類のステータスのどれかを1.1倍に、どれかを0.9倍にする」効果があります(残りはどのステータスにも補正がかからない性格)。これを「性格補正」といい、努力値に次いで重要な部分です。詳しい説明は「性格(ポケモン)」の記事を参照。

例えば、特殊アタッカーポケモンを育成する場合「こうげき」は不要なので、「ひかえめ(こうげき↓とくこう↑)」や「おくびょう(こうげき↓すばやさ↑)」なポケモンが良いでしょう。

どんな性格がステータスに影響するのか調べるのがメンドーな人向け簡易表
こうげき
0.9倍
ぼうぎょ
0.9倍
とくこう
0.9倍
とくぼう
0.9倍
すばやさ
0.9倍
こうげき
1.1倍

  ―  

さみしがり いじっぱり やんちゃ ゆうかん
ぼうぎょ
1.1倍
ずぶとい

  ―  

わんぱく のうてんき のんき
とくこう
1.1倍
ひかえめ おっとり

  ―  

うっかり れいせい
とくぼう
1.1倍
おだやか おとなしい しんちょう

  ―  

なまいき
すばやさ
1.1倍
おくびょう せっかち ようき じゃき

  ―  

補足
  • がんばりや、すなお、てれや、きまぐれ、まじめはどのステータスにも補正がかかりません。

個体値

最後に「個体値」です。
個体値ポケモン1匹毎に設定されている隠しステータスで、個々のポケモンが持つ個性や才のようなものです。
6種類のステータスにそれぞれ個体値が設定され、ステータスを底上げしています。詳しい説明は「個体値」の記事を参照。

ゲーム内にいるNPC(ジャッジ)にポケモンを見せることで、そのポケモン個体値を判定することができます。
(XYではキナンティポケモンセンターORASではバトルリゾートポケモンセンターにいます)

例えば「一番いい感じなのはこうげきで 最高の力を持っている」と評価された場合、こうげきの個体値は最高値の31であり、こうげきのステータが普通の個体より高くなることが分かります。
努力値や性格と違って、個体値には「どれかを上げるとどれかは上げられない」「どれかを上げるとどれかを下げなければいけない」という関係がありません。単純な話、より多くのステータスで「最高の力を持っている」と評価されれば良いのです。

しかし、優秀なポケモンはそう簡単に出ません。
個体値は基本的にランダムであるため、良個体値が出るかどうかは運次第。どれだけ良い個体値ポケモンを出せるかは、ある意味ポケモントレーナーの根性の見せ所かもしれません。このように、良い個体値めてることを「厳選」といいます。
「より良い個体値ポケモン」をめ、ひたすらタマゴの孵化など厳選作業に頭するトレーナーは俗に「ポケモン廃人」と呼ばれます。→ポケモン廃人

ただ、個体値努力値や性格にべては小さいです。
個体値ポケモンで具体的に何ができるのか(例:素さ31なら最速○○を抜ける、防御31ならA振り△△げきりんを確実に一発耐える、等)を把握した、ポケモン対戦熟練者でないと使いこなすことは出来ません。
ハッキリ言って厳選はかなり面倒なので、初心者個体値まで気を使わなくともよいでしょう。

ちなみに「タマゴみはっけん」グループに該当する野生ポケモンは、6つある個体値のうち少なくとも3つが「最高の力を持っている」状態で出現します。「厳選」初心者は、XYで入手しやすい「タマゴみはっけん」の野生ポケモンリオルルリリなど)から始めると良いかもしれません。

対戦用ポケモンを作る

実践

以上を踏まえて、実際に対戦用ポケモンを作ってみましょう。例として、ここではマリルリを育てることにします。

  1. どのようなを育成するか決めます。
    今回は以下のような物理アタッカーを育てることにします。
    性格:いじっぱり 特性:ちからもち
    持ち物:とつげきチョッ
    努力値HP252 攻撃252さ6
    :アクアジェッ/たきのぼり/じゃれつく/ばかぢから
    性格は「こうげき」が上がり「とくこう」が下がる「いじっぱり」。特性は「あついしぼう」ではなく、物理技の威力が2倍になる「ちからもち」。努力値は「こうげき」に252、「HP」に252、余った残り6を「すばやさ」に振ります。
    技はタイプ一致の力技メインウエポン)として「たきのぼり」「じゃれつく」を、ナットレイなど相性的に不利な鋼ポケモンに対処する技(サブウエポン)として「ばかぢから」を、そして遅い素さをカバーするため、先制技「アクアジェット」(タマゴ技)を覚えさせます。
    今回覚えさせる技が全て「攻撃技」なので、持ち物はデメリットのない「とつげきチョッキ」を採用します。
  2. マリルを手に入れましょう。
    特にXYで出現する野生のルリリ個体値較的優秀なので、たくさん捕まえて進化させましょう。
    (ルリリは「たまごみはっけん」グループなので、そのまま育て屋に預けてもタマゴはできません)
  3. アクアジェット」を覚えたマリルを手に入れましょう。
    アクアジェット」はマリルタマゴ技です。通常のレベルアップなどでは覚えられません。
    今回は「アクアジェット」を覚えたゴルダックを用意します。(ハートのウロコを使えば覚えられます)
    そして、マリルと「アクアジェット」を覚えたゴルダック育て屋さんに預け、できたタマゴを孵化させます。すると「アクアジェット」を覚えたマリルが産まれます。
    あとは「性格:いじっぱり」「特性:ちからもち」を引き当てるまでタマゴを孵化させ続けます。個体値が優秀だとなお良いでしょう。ただし、25種類ある性格から「いじっぱり」を引き当てるのはなかなか難しいです。さらに特性も2種類あるので、複数のボックスを埋める覚悟で臨む必要があります。
  4. 努力値を振りましょう。
    「性格:いじっぱり」「特性:ちからもち」「アクアジェットを覚えた」マリルを手に入れたら、努力値を振ります。
    XYなら「じつなぎのどうくつ」でキバゴ252匹、ゴニョニョ252匹、ズバットを6匹倒しましょう。これで「こうげき」に252、「HP」に252、「すばやさ」に6努力値を振ったことになります。途中で進化しても構いません。また、レベルがいくつのときに倒しても問題ありません。マリルで倒すのが難しいなら、「がくしゅうそうち」を使用してもよいです。
  5. 技を覚えさせましょう。
    「ばかぢから」と「じゃれつく」はレベルアップで、「たきのぼり」はひでんマシンで覚えさせられます。
  6. レベルを50まで上げましょう。
    これで対人戦にも通用する「とつげきチョッキマリルリ」の完成です!

…面倒くさい!

上記一連の作業をこなすのは、はっきり言ってかなり面倒です。
それは上級者たちも感じていることで、実はもっと簡単な方法が編み出されています。

性格を選ぶ

野生ポケモンは捕獲するまで性格が分かりませんが、特性シンクロ」のポケモンを手持ちの先頭にすると、50%確率で同じ性格の野生ポケモンが出現します。
よく使う性格のラルトス特性シンクロ」)を集めておくと、野生ポケモンの捕獲作業が楽になります。
また、を産ませるとき、に「かわらずのいし」を持たせて預けると必ず持たせたの性格が子に遺伝します。
よく使う性格のメタモンをあらかじめ用意しておけば、簡単に当ての性格のポケモンを手に入れることができます。

上記例では「性格は「いじっぱり」だけど特性が「あついしぼう」だった…」という場合「かわらずのいし」を持たせて育て屋に預ければ、必ず「いじっぱり」が産まれるため、それ以降の性格厳選に悩まされることはなくなります。

個体値の遺伝

タマゴから産まれるポケモン個体値は、両個体値が部分的に遺伝しています。
例えば「こうげきが最高の力を持つ」ポケモンの場合、遺伝により子も「こうげきが最高の力を持つ」可性があるということです。しかし、遺伝する個体値ランダムで決定するため、なかなか思うように遺伝してくれません。

XY以降では両のどちらかに「あかいいと」を持たせると、両個体値から5種類の個体値が遺伝するようになります。つまりが優秀であればあるほど、優秀な子が産まれやすくなるということです。
XYで「あかいいと」はショウウシティホテル2Fにいるメイドから貰えます。ORASでは殿堂入りシーキンセツラブラブカップルと戦うと戦闘後に貰えることがあります。

タマゴ技の遺伝

過去作ではタマゴ技を遺伝させるとき、遺伝させるタマゴ技を必ずポケモンに覚えさせて預ける必要がありました。
しかしXY以降は仕様が変更され、タマゴ技を覚えたポケモンを預けてもタマゴ技が遺伝するようになりました。
上記例ではゴルダックを用いて説明しましたが、一度「アクアジェット」を覚えたマリルが産まれたら、育て屋に預けるポケモンを変更しても良いでしょう。

努力値を振る

努力値を稼ぎやすい場所は?

第六世代(XY)

群れバトル」を使用する前提ですが、「群れバトル」以外の通常戦闘でもそれぞれ出てきます。
ただしが降っている場合「あまいかおり」は使えません。

第六世代(ORAS)

以下の場所における「群れバトル」は、特定ポケモンしか出現しません。
また、が降っていても「あまいかおり」が使えるようになり、努力値稼ぎの効率が良くなりました。

あったら便利なポケモン・道具たち

初心者にオススメの対戦用ポケモン

ここではXYORAS単体で入手できること、わかりやすい長所を持っていること、安定した実力を持っていること、タマゴ技やめざパが必須レベルではないこと、通信交換による進化が必要ないこと、入手法が特殊(映画産など)でないことを選択の基準としています。入手法はググって下さい。
初心者向け厨ポケ

メガフシギバナ
くさどく
初代御三家の1匹。第6世代でメガシンカを獲得し耐久面が強化されました。
メガシンカすると特性が「あついしぼう」になり、実質的に弱点が飛行とエスパーだけになります。
「やどりぎのタネ」「ギガドレイン」「こうごうせい」などの回復技も備え、相手の攻撃を耐えながらじわじわと体力を削っていきます。ただし自身の火力はあまりないため、相手に積み技や補助技をさせる機会を作ってしまいがち。また、ファイアローなどの高火力ポケモン理やり突破されることも。
スターミー
みずエスパー
元祖万ポケモン
高い素さとそれなりの特攻タイプ一致技2種に加え「10まんボルト」「れいとうビーム」と広い技レパートリーを持ち非常に扱いやすいです。特性「しぜんかいふく」により、麻痺させられても全に機停止しないのも強みで、バトルハウスでのBP稼ぎにもオススメ。微妙火力が足りないのはご嬌、「たつじんのおび」「いのちのたま」などの火力アップアイテムで補強しましょう。
メガギャラドス
みずあく
同じく古参の実力者。
特性が一種類のみ、孵化に必要な歩数が少なめと、これから厳選を始める人にオススメの一匹。高い攻撃力と「アクアテール」「たきのぼり」「じしん」「こおりのキバ」「ストーンエッジ」など攻撃技が豊富で、「りゅうのまい」を複数積むことができれば無双ではありません。
メガシンカ前の特性「いかく」により数字以上の耐久も持っており、特防も高いため耐久ポケモンとしての運用も可、そのためメガシンカせずにゴツゴツメットなどを持っている場合もあります。その場合4倍弱点である電気技には注意。
メガガルーラ
ノーマル
メガシンカを獲得したことで悪になったポケモン
攻撃技を繰り出した後に半分の威力で再度攻撃する特性「おやこあい」は非常に強力で、ポケモンによっては「ねこだまし」だけでHPが半分以上削られてしまいます。
おんがえし」「いわなだれ」「じしん」などの強力な技を備えており、メガシンカによるステータス強化も相まって、相手が対策を怠っているとメガガルーラ1匹だけで勝ててしまいます。総じて物理・接触技が多いため、特性「さめはだ」やゴツゴツメット、ゴーストポケモンなどは相手にしづらいです。
マリルリ
みずフェアリー
第6世代で新タイプフェアリー」が追加され、攻撃面が強化されたポケモン
元々の種族値耐久寄りですが、特性「ちからもち」のおかげで物理アタッカーとして活躍させることができます。「たきのぼり」「じゃれつく」など技の攻撃範囲も優秀で、様々なポケモンに繰り出せます。また、タマゴ技である「はらだいこ」と「アクアジェット」のコンボも非常に強力です。ただし、素さがあまり高くない上に技構成が物理寄りになるため、物理受けポケモンには要注意。
メタグロス
はがねエスパー
信頼の600族。硬さと攻撃力に定評のあるポケモン
攻撃と何かに適当努力値を振って、適当に「じしん」やら「バレットパンチ」やらを覚えさせるだけで十分脅威になれます。炎技や「じしん」を食らうことが多いので、「オッカのみ」(炎技によるダメージを一度だけ半減)「シュカのみ」(地面技によるダメージを一度だけ半減)を持たせても 良いでしょう。悪な炎ポケモンシャンデラファイアローメガリザードン)の増加や、鋼の耐性変更(悪・ゴーストが半減→等倍に)など一時期は肩身が狭かったものの、ORASで待望のメガシンカを獲得。全体的にステータスが強化され、再び活躍の場を広げています。
メガルカリオ
かくとうはがね
技が非常に多トレーナーの色が出やすいポケモン
「こうげき」「とくこう」がともに高めなため、そして一致技の威力が上がる特性「てきおうりょく」のため両入門としても適しています。ただし技の威力の関係で物理の方が火力が出ます。
耐性は多く後出ししやすいですが、弱点自体はメジャーな上物理の場合は「インファイト」がメイン技なため実質的な耐久は低いです。素さも速攻ポケモンとしては遅い方であるため、メガシンカせずにスカーフやタスキを持ったも多いです。
ウォッシュロトム
でんきみず
電気+という攻撃面で非常にシナジーのよい組み合わせの上、防御面も特性ふゆう」により弱点はのみ。その上体重が0.2kgと軽いため、少なくないポケモンサブウエポンとして持っている「くさむすび」が痛くないという利点があります。特攻も高め。ただし、耐久値自体は並程度です。
ゴーストタイプなので補助技も豊富
ボルトチェンジ」や「トリック」と相性の良いこだわりメガネこだわりスカーフ持ちが多いです。
ただし、力の電気が両方半減され、「れいとうビーム」も覚えないためドラゴンに弱いです。
シャンデラ
ほのおゴースト
伝説ポケモンメガシンカポケモン以外では2番に高い「とくこう」を誇り、「だいもんじ」「オーバーヒート」が非常に強力です。また、Wi-Fi対戦相手に多いメガハッサムナットレイなどの鋼タイプを安定して相手にできます。
ゴーストポケモンらしく「おにび」「トリックルーム」「ちいさくなる」「おきみやげ」など補助技も非常に豊富。第6世代では夢特性「すりぬけ」の仕様が変更され、「みがわり」をすり抜けて攻撃できるようになりました。
多くの物理アタッカーが持っている「じしん」と「ストーンエッジ」に注意。メインウエポンの炎・ゴースト技を半減する、バンギラスサザンドラなどにも弱いです。
ランクルス
エスパー
種族値配分に駄がない実力者。
特性マジックガード」も強力で、珠を持って各種特殊技を反動で撃つ重火力アタッカーや、「かえんだま」を「トリック」で相手に押し付ける物理受け、遅いことを生かした「トリックルーム」発動要員兼アタッカーなど、さまざまながありトレーナーの色が出るポケモン。最初のターンはほぼ確実に先制されるので、相手の攻撃や妨を受けた後どう動くかを考えて戦いましょう。
ガブリアス
ドラゴン
多くのポケモンに先制できる素種族値102、そして攻撃種族値130から繰り出される一致「げきりん」や「じしん」により多くのポケモンに圧力をかけることができます。
また夢特性「さめはだ」は接触技を使用した相手にダメージを与え、これにより物理アタッカー、特に強力なポケモンであるメガガルーラに強く牽制をすることができます。
 →詳しくは「ガブリアス」の記事の「ガブリアスはなぜ強い?」の項
ただし氷技が4倍弱点。多くのポケモンがこのガブリアスやその他のドラゴンを意識して「れいとうビーム」を持っている場合がありますのでそこには注意。
ちなみにメガシンカすることも可。しかし大きな特徴である素さが92と大きく下がってしまうためあまり使われることはありません。 
ゲッコウガ
みずあく
XYで最初に貰えるポケモンケロマツの最終進化形。
選択した技のタイプと同じタイプに変化する夢特性へんげんじざい」が非常に強力で、全ての技をタイプ一致で使えるのは論のこと、「かげうち」でゴーストタイプに変化して格闘技効化するなど防御面でも役立ちます。ゲッコウガの要は高い素さなので、麻痺などで素さが落ちると不利になります。
夢特性は入手方法にやや難がありますが、苦労して入手するだけの価値と実力はあると思います。
ファイアロー
ほのおひこう
シリーズ恒例の序盤に出てくるポケモン
対戦環境では、飛行技を先制で使える夢特性はやてつばさ」が強力で、高威力の「ブレイブバード」が先制で飛んでくるのは非常に脅威。さらに「おにび」「ちょうはつ」「はねやすめ」などの補助技も充実しているため、変則的な動きもできます。メインウエポンの炎・飛行技を半減する相手は苦手。 また「ファイアローブレイブバード」は物理耐久調整の標になりやすいため、上級者相手だと思いの外耐えられてしまいます。
クレッフィ
はがねフェアリー
補助技を先制で使える特性いたずらごころ」が悪な補助技のエキスパート
でんじは」「いばる」などで相手を封じたり、「リフレクター」「ひかりのかべ」をるなど、役割は様々。タイプも鋼・フェアリー地味に優秀な点も重要です。ただし、補助技使いの宿命で「ちょうはつ」には滅法弱いので注意しましょう。また「いばる」+「みがわり」のコンボが非常に強力ですが、あまり使いすぎると友達をなくすのでその点も注意しましょう。

対戦の知識について

ストーリーモードとWi-Fi対戦の違い

まずは、ストーリー攻略時とWi-Fi対戦の基本的な仕様の違いについて押さえておきましょう。

対戦知識の違い

ポケモン対戦上級者は、各ポケモンの特長、欠点、覚える技、採用率の高い戦法、素種族値などを(信じがたいことに)ほぼ全て把握しています。つまり、相手のポケモンを見ただけでどんな技を持っているか、どんななのか、次に相手がどんな技を選択するのかをある程度予測できるのです。

例えば上で育成したマリルリは、マリルリの良いところを伸ばした素直な物理アタッカーですが、それゆえにメジャーであり、「高火力物理技で殴ってくるんだな」と読まれてしまい、物理受けのポケモンで容易に対策されてしまいます。耐久への対策として「ほろびのうた」や「どくどく」を覚えさせるという手もありますが、そうすると元のどれかの技を削らざるを得ず、さらに持ち物が「とつげきチョッキ」のままでは、これらの補助技は使えません。どちらを取るかはまさにトレーナー次第であり、ポケモン対戦の醍醐味でもあります。

こういった知識は別に攻略サイトにらめっこしながら暗記するものではなく、対戦しているうちに自然と身に付くものです。対戦数をこなすのが知識を深める一番のだと言えるでしょう。
また、ニコニコ動画にはランダム対戦のプレイ動画が多数アップされています。それらをアップする人たちもまたガチプレイヤーなので、彼らの解説を聞きながら視聴することで擬似的にバトルを体験することもできます。
ポケモンXY対戦リンクで検索exit_nicovideo

ニコニコ大百科の各ポケモンページには、そのポケモンの詳しい特徴や戦法が載っていたり、活躍した動画が貼られている場合が多いです。それらを参考にポケモンを育成・運用するのもよいでしょう。
大百科のポケモン記事一覧

実際にパーティを組んでみる

パーティの作り方

自分が活躍させたいポケモンを1体決め、残りの2体でその弱点をカバーする、という組み方が一般的です。
例えば上で作ったマリルリエースに据えて活躍させたいなら、マリルリの弱点である電気毒タイプ物理耐久に対抗できるポケモンが必要でしょう。特にメガフシギバナに対しては有効打がほぼないので、対策必須です。

パーティ内のポケモンの役割

バトルには3匹しか参加させられないため、パーティポケモンたちは、それぞれ役割をはっきり持たせておくことが重要です。あやふやなままバトルに投入してしまうと、攻めることも守ることも中途半端にしかできずに終わってしまうでしょう。考察対戦動画などでよく使われる役割を紹介します。

  • アタッカー
    攻撃役です。相手のパーティを攻め落とす役割を持ちます。
    安として、タイプ一致の強力なメイン技で効果抜群の相手なら1発で、等倍の相手でも2発撃てば倒せる程度の攻撃力が要されます。また、効果いまひとつや効果しの相手に備え、それらに対処できる技(サブウエポン)も推奨されます。分類として物理攻撃で攻める物理アタッカー、特殊攻撃で攻める特殊アタッカー、両方を持つ両アタッカーがいます。
    さらに相手に先制して攻撃を仕掛け倒される前に倒すタイプの速攻と、素さを捨て相手の攻撃を一発耐えることを前提にした重火力に分けられます。
    アタッカーには「こうげき」「とくこう」のどちらかと、速攻なら素さに、重火力なら耐久努力値や性格補正をかけ、役割を遂行させやすくします。
    物理受け・特殊受け両方を突破しうる力を持つものの、代わりに素さや耐久が犠牲になりやすく、はっきりとした相手やシチュエーションを想定しないと中途半端になりやすいため、初心者にはオススメしません。
  • 受け
    防御役です。攻撃を受け止め、相手のアタッカーを封じて仕事をさせないことが的です。逆に言えば、相手の受けを突破出来れば勝利に大きく近づきます。安として、相手の攻撃を2発以上耐えることが要されます。
    物理・特殊のどちらかを受けるかによって物理受け・特殊受けに分けられます。両方を受けられる両受けも存在しますが、これも中途半端になりやすいため初心者にはオススメしません。
    また、パーティの他の2体の弱点となるタイプポケモンに強い、という用心棒的な受けポケモンも存在します。そのような場合は「格闘受け」「バンギラス受け」などと呼びます。
  • サポート
    サポート役です。ダメージを与えるのではなく、後続のポケモンがより活躍しやすい環境を作り出します。
    具体的には積み技を「バトンタッチ」で後続に受け継がせる、「ひかりのかべ」「リフレクター」「おいかぜ」など場にかかる技を使って退場するポケモンです。
    を変化させたり「トリックルーム」を発動するポケモンは、特に「起動要員」と呼ばれます。

それでも難しい!という方に

「対戦考察まとめwiki」について

XYORASポケモン第六世代(XY・ORAS)・対戦考察まとめwikiexit
対戦wikiとも。対戦で使われる大抵の戦法が載っています。各ポケモンメジャーな戦術、特殊な戦法、現在Wi-Fiランダム対戦で流行っているポケモンなど非常に有用な情報がたくさんあり、最初はここのポケモンの代表的な(いわゆるテンプレ)をそのまま真似て作ってみてもいいでしょう。
ただし、このサイトTOPにもあるように、みにするだけでは強くなれません。自分で考えて勝ってこそ嬉しいのがポケモン対戦だと言えるでしょう。
あまりにも略語専門用語が多すぎて、最初は何を書いているのか分からないことも多いと思われます。そのような場合は「ポケモンでわからない単語が出てきた時に見る記事」を参照してください。

Wi-Fiランダム対戦の「レーティング」と「フリー」の違いについて

レーティング」は文字通り、勝ち負けに応じたレートがはっきりと数字で見えるモードです。
このモードではとにかく「勝つこと」だけが重視されるため、準伝説600族など強力なポケモンで構成された本気のパーティがほとんどで、それらを操るトレーナーもほぼ100%経験豊富な、より上級者のトレーナーです。初心者が敵う相手ではまずありません。

対して「フリー」はガチパティからネタパーティマイナーパーティ、熟練トレーナーから初心者まで幅広い層がおり、さまざまなポケモンや戦法と戦えるため、初心者はこちらに挑んだ方がよいでしょう。それでも最初は負けまくるでしょうが、20戦もすると戦い方や自分のパーティの弱点が見えてくるはずです。
フリーでの勝率を3割程度まで上げられれば、十分初心者卒業したと言えるでしょう。

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