ポチとは、
ポチとは、かつてはよく犬に付けられた名前。類語にペス、カメ(カメヤ)などがある。
明治時代から広まった名称で、1901年(明治34年)に出版された「幼年唱歌 初編 下巻」に収録された童謡「花咲爺」で犬の名前をポチとしているなど、明治末期には既に広く定着していた様子が覗える。しかしながら感性や嗜好が多様化した平成の世では、昭和以前を感じさせる古臭さも相俟り、少なくとも現実に存在する愛犬の名前としてはあまり振るわないようだ。
またポチは犬を指すステレオタイプな代名詞(人間の「太郎・花子」のようなもの)の一つとして用いられる他、上に挙がっているように「(飼い)犬/イヌ、ワンちゃん」等と同様、ある権力者に対して犬のように従順な者を揶揄する蔑称もしくは愛称に使われることがある。
語源については、明治期に来日した外国人が飼い犬を呼び掛ける語が犬の名前として誤って解釈された(もしくはハイカラな響きのある犬の名前として転用された)というのが一般的であるが、日本語説も根強い。
まあ現実的に考えればどれか一つのみが語源というわけではなく、似たような響きと意味を持つ日本語を通じてこれらの外来語が広く受け入れられ浸透していった、というのが実情に近いのかも知れない。
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最終更新:2024/12/24(火) 03:00
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