ポンジュースとは、愛媛県松山市のえひめ飲料が販売するジュースである。
「POM」と書かれているパッケージが印象的なジュース。1952年発売から永らく愛飲されている。
1951年に、えひめ飲料の前身である愛媛県青果連の桐野忠兵衛がアメリカの柑橘類加工工場を視察した。そのとき、柑橘類がジュースに加工できることに気づき、愛媛県に工場を建設し製造・販売を手掛けるようになった。なお、最初の工場(三津工場)の跡地は現在住宅街の中の普通の小さい公園になっており、「ポンジュース発祥の地」という石碑が立っている。
名付け親は当時の愛媛県知事だった久松定武である。「日本一」のジュースになるようにと名付けられた。もともとは「PON」だったが、発売の一年後に「POM」になった。えひめ飲料のホームページには、「柑橘果汁のpons(ポンス)、文旦pomelo(ポメロ)や果樹園芸学、果樹栽培法のpomology」が由来として書かれている。
ブラジル産オレンジと国産温州みかん、香料がブレンドされている果汁100%の濃縮還元ジュースである。温州みかん100%ではないが、発売当初は果汁100%ですらなかった。100%になったのは1969年のことである。
ちなみに松山工場以外に東京工場(神奈川県厚木市)と茨城工場(茨城県常陸太田市)があり、そこでもポンジュースが作られている。松山工場で果汁を濃縮し体積を小さくしてから、神奈川や茨城に運んで水を加えて還元しているようだ。
パッケージは「赤」「白」「緑」を基調にしたイタリアの国旗の色。赤が太陽、緑が大地を表している。白は正直に言うとただの背景である。意図したかどうかは不明だが、イタリアもオレンジの名産地である。
これ以外にも、「ポンアップルジュース」「ポングレープジュース」も存在する。また、えひめ飲料は「愛媛みかんストレート」として、濃縮還元をしない温州みかん100%のジュースも販売している。
愛媛県では蛇口をひねるとポンジュースが出てくる。松山空港では実際に出る。
ちなみに東京モノレールに乗っていると、天空橋付近で西側に「ポンジュース」の看板を見ることができる。日が昇っていないときはネオンで光る。
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最終更新:2025/04/28(月) 02:00
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