マウロ・ゴメスとは (マウロゴメスとは) [単語記事]

マウロ・ゴメス（Mauro Alex is Gómez、1984年 9月7日-）とは、ドミニカ共和国出身の元プロ野球選手（内野手）である。

来歴

2003年にテキサス・レンジャーズに入団。選球眼の悪さと三振の多さでAでの下積みが続く。

シーズン終了後の9月にワシントン・ナショナルズに移籍。傘下の3A チームでプレー。ちなみに監督はマーティ・ブラウンであった。この年はメジャーリーグ出場がなかった。マイナーリーグでは29本塁打を放った一方で、打率は.249にまで低下した。

ワシントン・ナショナルズにはアダム・ラローシュが在籍しており、レギュラーを奪うのは無理があった。そんな折に再び阪神タイガースの新4番候補の助っ人外国人としてリストアップされた。

2013年 11月22日に阪神タイガースはカリフォルニア州内のホテルにて選手契約を結んだことを発表。背番号は5。本人は日本球界入りに意欲的で、同じドミニカ共和国出身のヘクター・ルナ、エステバン・ヘルマンからもいろいろと話を聞いてると話した。

1月27日に夫人が、母国・ドミニカで第一子となる長女を出産。その立ち会いのためにキャンプ合流が11日遅れた。さらにキャンプ合流後、実戦デビューを予定していた2月20日の紅白戦を体調不良で欠場し、2月23日の中日との練習試合も右膝裏の張りで出場できなかった。結局、ゴメスが実戦に出場したのは3月15日の教育リーグ中日戦。オープン戦の成績は9打数4安打とそれなりに奮ったものの、イニシャルが共通のことから「マイク・グリーンウェルの再来」、あるいはいつもの「バースの再来の再来」だと揶揄され開幕を迎えた。

そんな前評判とは裏腹に、開幕直後は大活躍を見せた。3月28日の対読売ジャイアンツ戦では「4番・一塁手」で出場すると来日初安打・初打点を記録。4月17日の対広島東洋カープ戦で来日初本塁打を記録した。その後、4月27日の対横浜DeNAベイスターズ戦まで全試合で出塁を記録し、監督・和田豊の記録である24試合連続出塁を上回り、27試合に更新。さらに4月30日の広島戦で3ランホームランを放ったことによって、4月の打点が29となり、新外国人選手の4月の打点ランキング歴代2位となった（1位はアレックス・カブレラの33打点）。

来日初本塁打は遅めであったが、その後は順調に記録を伸ばし、8月26日にはマーク・ジョンソン（1999年）以来となる阪神の自前獲得外国人による20本塁打を達成した。
また9月20日には阪神の1年目外国人選手では初、2年目以降を含めてもランディ・バース、ジョージ・アリアス、クレイグ・ブラゼルに次いで4人目となるシーズン 100 打点を達成。その後109 打点まで伸ばして打点王のタイトルを獲得した。

車上荒らしでパスポートとビザを盗まれたため、再発給のため、キャンプ合流が7日遅れた。

開幕を2年連続で4番一塁手で迎えたが、この年は好不調の波が激しく、全試合出場したにも関わらず17本塁打、72 打点に留まった。特に東京ドームを打率.188と苦手とした。さらにドローンを操作し球団から厳重注意を受けたこともあった。

春季キャンプに最初から参加。開幕から5番を担当したが、1ヶ月ホームランが出ない時期もあり、6番での起用とスタメン落ちが増える。最終的に139試合の出場で打率.275、22本塁打、79打点に終わり、オフに自由契約となった。

2018年に現役を引退した。