マグナディウエス

「虚無の彼方へ儚く散るか・・・　さぁ、始めよう」

 

マグナディウエスとは、テイルズオブデスティニー2における隠しボスである。
その強さと溢れ出るカリスマから、ファンからはマグナ様と呼ばれている。

CV（キャラクターボイス）は千葉一伸。

貴様の＜時＞を頂く

テイルズオブデスティニー2の隠しダンジョン「アクアラビリンス」の最深部に存在するボスで、闘神。

闘神であると同時に紳士でもある。

闘神というだけあって非常に高い戦闘能力とステータスを誇り、戦闘狂を多く輩出したTOD2のプレイヤーが最後に戦うに相応しい相手である。特にHPは屈指の高さでラスボスや今作で有名な狂戦士バルバトス3戦目を優に上回る。
（でも攻撃力はバルバトスより低めという紳士さ。ただし相対的な攻撃力はえげつないが）

さぁ、始めよう

初見殺しを完備しており、バルバトスのような晶術カウンターも行ってくる。
開幕時に必ずラスト・ヴァニッシャーを使用してくるため全員のHPが1になるが（一応ダッシュしてからのジャンプ攻撃や蒼波刃等で阻止は可能）、そこでリアラorハロルドがリザレクションを唱えた瞬間『リザレクション･･･？退屈な奴等だ』の言葉とともにカウンターのインブレイスエンド→具現結晶アクアリムスに繋げられ全滅。
結果的に意味の無い時間を過ごさざるを得なくなったプレイヤーも多いのではないだろうか。

なお、アクアラビリンスはダンジョン突入前にしかセーブポイントがなく、全滅してしまうと折角手に入れたアイテムを全て失い、本当の意味で意味の無い時間を過ごしてしまうことになる。
（PSP版は中断セーブのデータがロード後も保持されるので、事実上どこでもセーブできる仕様になり、全滅のリスクは少なくなっている）

ちなみに背後カウンターも持っていて、後ろに立つと『私の背後に立つな・・・』 「安全を求めるか？・・・ならばここから立ち去ればいいものを」と言われクレイジーコメットを放ってくる。
彼のカウンターは気絶する弾を大量に連射した上で行われるので、穴子釣りのようなカウンターを利用した攻略はオススメできない。
ついでに言うと、炎系の上級晶術で背後に吹き飛ばされても発動。倒れてる仲間が背後で蘇生しても発動。理不尽極まりないが容赦もしてくれない。
（でもたまに見逃してくれることもある。さすが紳士。）
そしてもちろん当たればトゥインクルスター以降の追加晶術へも派生する。死にたくなかったら背後には立つな！

希望の光は一瞬のみだぞ？

身長が高い（推定で4m以上？）割に体重は非常に軽く、些細な攻撃でもポンポン浮き上がる。さらに硬直も長めでSP回復力も微々たるものなので、慣れればコンボが簡単に決まる。

また攻撃を一回受ける度にSPが5減るという変態体質のため、こちらが一度コンボを始めてしまえば抜けられることは少ない。だがHPが半分を切るとスピリッツブラスターしやすくなり、おおよそ17秒以内にスピリッツブラスター状態になるため頻繁に抜けられるようになってしまう。
ブラスターは非常に面倒だが、それでも他のボスが持つような物理鋼体や強引な回避、反撃行動はしてこないのが唯一の救い。

それでも高いHPと頻発するスピリッツブラスター状態で長期戦は必至。
事故率も高めなので、常に万全の体勢でいられるように心がけよう。

使用してくる術技

1. 「スネークバイト」（属性：闇）
   近距離の連続攻撃。攻撃中は動きを封じられ、さらに猛毒を与えてくる。
   体力が減るごとに攻撃数が増加し、毒の効果レベルも難易度に応じて上昇していく。
   最終的な効果レベルは20に達するとか（ちなみに防具の最大効果レベルは8。ポイズンチェックは5。よって毒を完全に防ぐことは不可能）
   毒防止の防具や装飾品で軽減しない場合、HPが恐ろしい勢いで減っていく。
   またはヒールとキュアにリカバー 1をセットしよう。
   　
2. 「ビーストロアー」（属性：地）
   近づく相手を高火力の多重衝撃で吹き飛ばし、SP回復99%低下を与えてくる。
   後述のFOEで防御が低下していた場合、直撃すると一撃で即死すらもあり得る。
   手数が多いのでガードブレイクにも気をつけたい。
   　
3. 「ドラゴンキャノン」（属性：火）
   飛び上がって中距離の広い範囲をなぎ払う。
   後衛に当たることも多く、詠唱が邪魔されるので厄介な上、威力も高め。
   逆に近づければ絶好の攻撃チャンスにもなる。
   　
4. 「スピリッツリバース」（属性：風）
   周辺の敵をノータイムで吹き飛ばす。通称「湯気」とも。
   さらに自身のSP回復と命中上昇を付加し、火属性耐性低下を与えてくる。
   発生が非常に早く、ふとした瞬間に吹き飛ばされることもしばしば。
   SPが低い時は術を主体にしつつ、この攻撃でSP回復を狙ってくることも多い。
   　
5. 「エンチャント・ダメージ」
   自身の攻撃力上昇とTP回復を上昇させる。
   残りHPが25％以下、いよいよ佳境に入ったサインでもある。
   　
6. 「私の背後に立つな・・・」
   赤い球体を無数に放つカウンター技。TP40以上で対象が背後にいると発動。
   この後に禁呪晶術であるクレイジーコメットへ派生。
   難易度Easy以外ではそこからトゥインクル・スター、さらにミックス・マスター、そしてプリンセス・オブ・マーメイドへと派生する。
   　
7. 晶術（種類と属性は後述）
   全6属性の上級晶術を短時間の詠唱で放ってくる他、難易度Easy以外では当たり前のように具現結晶（秘奥義）まで派生してくる。
   物理攻撃を当てれば簡単に仰け反るので比較的対処はしやすいが、逆に詠唱している属性以外の晶術に対しては鋼体を持つので複数回当てないと仰け反らない。
   前衛が攻撃できないと一気に総崩れする可能性も。一瞬の油断が死を招く。
   　
8. 「ラスト・ヴァニッシャー」（属性：無）
   惑星の衝突エネルギーを使った、強力無比な全体攻撃術。
   開幕に一発だけ放ってくる。最大HPを遥かに超える威力を誇るが、なぜか必ずHPが1だけ残るため、この攻撃で全滅することはない。
   使った後は「なんとか言ったらどうだ？」と紳士的に様子見をしてくれる。
   が、リザレクションを使った途端に「退屈な奴らだ」と判断してトドメを差してくる。
   　

FOE（フィールド オブ エフェクト）

さらに体力の減少に伴い、FOEをランダムで3つ使用してくる。

1. 周辺の時を止めて行動不能にする『貴様の＜時＞を頂く』
2. 定期的にプレイヤー側のHPを全回復する『情けをかけてやろう』
3. 防御力を66%減少(≒ダメージ3倍)させる『苦しむヒマを与えぬも慈悲か』

この内『情け』はともかく他の2つは非常に凶悪で、特に『時止め』＋「スネークバイト」や『慈悲』＋「ビーストロアー」は場合により一瞬で前衛が瀕死、あるいは即死まで持っていかれるほど。
さらに『時止め』で前衛が固まると詠唱の妨害も難しくなるため、場合によっては具現結晶などで壊滅的な被害を受けるパターンもある。

どのFOEを使ってくるかはランダムだが、定期的に行ってくるため状況に応じて戦略を変えていく必要がある。

また余談だがマグナ様は移動スピードが非常に早く、前衛を抜き去ることこそしないが、前衛が戦闘不能になると一瞬で中～後衛の前まで距離を詰めてくる。
そのため前衛の復帰時に背後カウンターが誘発されやすくなる他、回復役までが『時止め』や『慈悲』の範囲に入ってしまい、一瞬で戦線が崩壊することも。

範囲回復のリザレクションはカウンターされるので、単体回復しか使えない状況では崩れた戦列の立て直しにも時間がかかる。高難易度でなくとも、危険は常に存在すると考えよう。

全力を望むか？それは無理な相談だ

紳士なところが戦闘中にも垣間見え、前述の開幕ラスト・ヴァニッシャーを受けて全員のHPが1になった場合でも「気分はどうだ？・・・なんとか言ったらどうだ？」と回復する程度の時間は待ってくれる。
戦闘中でも『情けをかけてやろう』とFOE効果で定期的にHPを全快してくれたり、逆に今度は『苦しむヒマを与えぬも慈悲か』と一瞬で楽に死ねるように周囲の防御を半減してきたりもする。流石変態紳士。

また術を撃つ前に必ずどの術を使うかを下記のセリフで教えてくれる。
素で具現結晶まで派生してくるため、回避する際は非常に役立つ。

• 「終焉せし鼓動」 → インブレイスエンド（水）
• 「消え行く炎」 → エンシェントノヴァ（火）
• 「恐慌たる烈風」 → フィアフルストーム（風）
• 「滅砕せし肉体」 → グランヴァニッシュ（地）
• 「盲目たる信仰」 → ディバインセイバー（光）
• 「歪まれし断罪」 → エクセキューション（闇）
• 「愚かな輩だ」 → インディグネイト・ジャッジメント（秘奥義・光）

それでも辛い人は難易度をEasyにすれば具現結晶や追加晶術も使ってこないので安心。どこかの紳士もどきな狂戦士とは大違い。

またPSP版では秘奥義のカットインが追加されファンを歓喜させた。

つまらん・・・意味のない時間を過ごした

これほどの力を魅せつけながら発言に終始余裕があるのは、マグナ様が全く本気を出していないからに他ならない。
上級晶術を放ちながら「見せようか我が力の欠片」と語り、さらに具現結晶へ派生しながら「全力を望むか？それは無理な相談だ・・・その程度で、言える資格も無いものな」と気だるげに言い放つ。

本人曰く「千年を越える閉ざされた環」に封印されているらしく、アクアラビリンスに行けば何度でも戦うことができる。何回倒されても何食わぬ顔で復活するので、TOD2をやり込み続けるプレイヤー勢は幾度もアクアラビリンスへ挑み、マグナ様を倒し続けている。
しかしそれですら、マグナ様にとっては片手間の退屈しのぎでしか無いのだろう。

アクアラビリンスは連続周回可能なダンジョンで、脱出せずに周回すればするほど入手できるアイテムは高品質になっていくが、それと同時に登場するモンスターも少しづつ強くなっていくという性質を持つ。
無論マグナ様自身も例外ではなく、周回を続けるほどステータスが強化されていく。いつか手加減を止めてくれる時も訪れるのだろうか。

専用BGMは「VIVE MEMOR MORTIS」。『死を忘れずに生きよ』という意味。マグナ様らしい曲である。

マグナ様を倒した後、アクアラビリンスに登場するジョニーに話しかけると、ダンジョンの情報と、ジョニーの楽器をもらえる。

余談

バグではないが、ウィンドスラッシュを使えばマグナ様を画面外に追放することもできる。（マグナ様自身が非常に軽いため）

画面脱出バグを使うと社長プレイができたりウロウロするかわいいマグナ様を拝める。晶術は届くので画面外で葬られることも。

見せようか、我が力の欠片

　追加カットイン及び台詞集（左）　　　　　　具現結晶集（右）

　専用BGM（左）

　画面外追放（左）　　　　　　　　　　　　　　マグナ様限定技や画面脱出バグ（右）

　低レベル（61Lv）攻略（左）　　　　　　　　難易度アンノウン、オート戦闘（右）

　音MAD

その他にもニコニコ動画には「難易度アンノウン単騎撃破」など、戦闘狂たちの数々のマグナ様撃退動画が上がっている。
気になった人は検索してみよう→マグナディウエス（タグ検索）

おっと忘れ物だ‥‥

• テイルズオブデスティニー2
• 隠しボス/裏ボス
• バルバトス（同ゲームの紳士仲間）