マグニチュード(magnitude)とは、「対数を使った指標」のことである。簡単に言えばエネルギーの大きさそのものの尺度である。日本では地震のマグニチュードがよく知られている。
マグニチュードは電球そのものの出力(100ワット、200ワットなど)を指す。
これに対して、その電球から感じられる明るさは、別に定める指標で表す。
地震の場合、電球のエネルギーがマグニチュード、電球から感じる明るさを震度という。
マグニチュードの特性として、エネルギーが超でかくなっても、電球から感じる明るさはあまり変わらなかったりする(マグニチュードの飽和)。
地震の場合、マグニチュード7とマグニチュード9は1000倍のエネルギー差があるが、震度が1000倍になるわけではない。これは、電球の明るさが1000倍になっても、感じる明るさが(真っ白に見えて)変わらないのと同じである。
もっとも、震度が1000倍にならないからといって、被害もそれほど大きくならないかと言えばそうではない。1000倍のエネルギーで津波が起こったりして、壊滅的な被害が出るのは3月11日に学んだとおりである。
日本では、通常「マグニチュード」と言えば地震の規模を示す指標だと考えられるが、本来、マグニチュードは必ずしも地震にのみ適用されるわけではない。たとえば、「痛み」や「明るさ」、「音の大きさ」など、心的に感じられる感覚とエネルギーの対照を示す尺度も(広義の)マグニチュードで表せる。星の「等級」(一等星、二等星など)も、英語では同じ「マグニチュード」である。
一つの例として、「指でつねるエネルギー」を1とすると、「2」のエネルギーでつねった痛みは、「1」の痛みよりもかなり大きく感じられる。一方、「8」の痛みから「9」の痛みはほとんど変わらないかもしれない。どういった計算法を導入するかにもよるが、マグニチュードで表すなら、8から9はどちらも「死ぬほど痛い」と感じられ、場合によっては失神し、痛みをもはや感じられなくなる。また、非常に明るい電球と、その何倍も明るい電球では、どちらも「真っ白」にしか見えないこともあるだろう(つまり人間にとっては、「明るさマグニチュード8」と「明るさマグニチュード9」は正確に判別できない)。これらはマグニチュードが、非常に大きなエネルギーに対しては、適切にその大きさを表せないことを端的に示す例である。これを俗に「マグニチュードの飽和(頭打ち)」という。
これは地震で使われる、気象庁マグニチュードにも同じことがいえる。東日本大震災は、阪神大震災の数百倍という莫大なエネルギーが放出されたが、マグニチュードで換算すると、1から2程度しか変わらない数値しか計算できなかった。これは、前述のように、マグニチュードの数値が大きくなればなるほど、エネルギーを正確にあらわせないからである。そこで、気象庁はこの地震をモーメント・マグニチュード(Mw)で計算し、海外の観測点からもデータを勘案して、Mw9.0という数値を出した。普段の地震では、モーメント・マグニチュードを使う必要はあまりない。これは、気象庁マグニチュードが適切に地震の大きさを表せる範囲内に、ほとんどの地震がおさまるからである。気象庁マグニチュードは、計算が容易であり、速報発表に適しているという利点があるので、頻繁に地震が起こる日本では、これを使う方が合理的といえるだろう。Mw9.0という数値は、想定外というよりも、むしろ計算できたことそのものを重視するべきかもしれない(大きいマグニチュードの地震ほど、被害に比して、その地震のエネルギーを正確に把握することは困難である。実際、東日本大震災の最大震度は7であり、震度のみに注目すると、過去にも比較的頻繁に起きている地震である)。
あまり知られていないが、マグニチュードにはマイナスのマグニチュードも存在して、かつ、マグニチュードの定義に矛盾しない。地震という形では観測されないが、たとえば、星の等級で言うならば、太陽は「マイナス」マグニチュード26.7である(日本語ではマイナス26.7等級)。
じめんタイプの攻撃技。4~10の間の数値がランダムに出て、ダメージが10、30、50、70、90、110、150のうちからランダムに選ばれる。詳細な技の仕様はじしんとほぼ同じである。ダメージがじしんより安定しないため、対人戦で使われることはなく、現在では廃止され使えない技となっている。
ちなみに、この技は最大マグニチュード10まで出すことが出来るが、現実では観測史上最高はマグニチュード9.5(1960年、チリ)であり、マグニチュード10なんか起きようもんなら前代未聞の大災害である。こんなもん食らったらじめんタイプが4倍弱点のココドラやコイルはひんし通り越して死亡して、世界も大変なことになりそうだが、ポケモン世界では起きても平然としているし、威力150で済んでいる。
掲示板
22 ななしのよっしん
2021/10/08(金) 04:21:52 ID: kplnle//41
ポケモンのマグニチュードの意味不明さを考えると
「リットル」って言いながら水をぶっかけてそのあとに「10リットル!」とかいってるようなもの
バトルの技とはいえ不条理すぎる
23 ななしのよっしん
2022/03/17(木) 14:45:54 ID: x/qqnQemJx
地震報道の時に「地震の規模を表すマグニチュードはxです。」って言ってるのに疑問を持ってたからありがたい記事
今までずっとマグニチュードは地震の規模専門の単位だとおもってたけど対数を使った単位ならみんなマグニチュードなのは知らなかった
24 ななしのよっしん
2022/04/12(火) 17:47:19 ID: bOwW3ZxSc2
magnitudeという言葉を生み出したのは古代ローマのプトレマイオスで、語源は「magnus(大きさ)+tude(接尾辞)」
対数が発明されたのはそれから1000年以上後の話なので、対数尺度に限るという意味は持たないはず
ちなみに地震の規模を表すマグニチュードを考案したリヒターは天文学に造詣が深かったので、星の等級を表すマグニチュードを地震用語として借用したらしい
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最終更新:2023/09/22(金) 14:00
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