マジンボーンとは、2014年4月より放送開始されたTVアニメーションである。メディアミックスとして展開されており、ほか漫画版とアーケードゲーム版がある。この記事では主にアニメについて記述する。
概要
東映アニメーション×集英社×バンダイというコラボが生み出したオリジナルTVアニメーション。原作そのものも東映アニメーションが手がけている。テレビ東京系列にて2014年4月4日から、毎週火曜日夕方午後6時30分より放送中。
プロデューサーはプリキュアシリーズの生みの親として知られる鷲尾天。シリーズディレクターには「銀河へキックオフ!」などを手がけた宇多鋼之介、シリーズ構成には羽原大介、村山功という鷲尾P時代のプリキュアにて脚本を手がけた2人が担当。キャラクターデザインには「アイシールド21」、「ワンパンマン」などの作画を担当する漫画家、村田雄介が起用された。
9歳から12歳の男児がターゲット…らしいが、エロに興味ありまくりな思春期まっただ中の少年が主人公だったり、自主規制が著しい昨今、加えてテレ東規制と揶揄される放送局中において、パツキン巨乳の姉ちゃんが妄想で出てきたり、ヒロインの着替えシーンが映るなど、ある意味挑戦的な内容となっている。
主人公達が変身する「ボーン」は3DCGで描かれるが、それ以外は作画によって描かれる。東映アニメーションとして、CGをフルに使うのは初の試みであるとのこと。
OPは東映的には風間大介 / 仮面ライダードレイク役でお馴染みの加藤和樹が担当し、コテコテのアニソンを歌唱している。アニメ大好きと語る加藤は、この話が来た時大層喜んだらしい。EDに全部持って行かれてしまった感はあるが…。
かたやEDが特徴的である。マジンボーンのマの字も出てこない、それどころか番組・作品のジャンルから逸脱しているのにも関わらず、やたら中毒性が高いことで話題となっている。詳しくはバンドを組んだぜを参照。
ニコニコ動画でも予想外にも配信されることとなったのだが、無料配信される第1話以降は、無料配信期間が一切存在しない完全有料配信となっている。
一方で公式サイト周りにおける配信は、最新話のみ一週間無料配信となっているので、無料で見たい人はそちらで期間内に視聴することをオススメする(もちろんニコニコ動画のようにコメントは付けられない)。
登場人物
ボーンファイター
ボーンカードによって、ボーンという一種の戦闘スーツを着装(変身)する適合者達のこと。それぞれモチーフが異なる。
- 龍神翔悟(りゅうじんしょうご) / ギタードラゴンボーン(声:KENN)
- 思春期真っ盛り、どこにでもいる普通の高校2年生。自室のエロ本について第三者からイジられることが多く、視聴者の中でもそういうキャラと見られ始めている。特技は空手だが中途半端な打ち込み方の模様。幼馴染の早穂の家族から「翔ちゃん」と呼ばれている。思春期特有の知能の低い行動などから、家族よりやや冷たい扱いを受けることも。第2話にして幼馴染な母娘と一つ屋根の下で同居というリア充。当初から戦う理由を見つけられず悩んでいたが、ルーク達と行動を共にするうちに「日常を守る」という願いを見つけて吹っ切れた。
- ルーク / ボーカルシャークボーン(声:立花慎之介)
- オーストラリア出身。青い長髪の青年で、合気道を得意とする22歳。ボーンファイターのまとめ役クールで冷静な性格で、滅多に表情を変えない。見た目によらず筋金入りの甘党で、甘いものが絡むと常識すらなくなる。低所恐怖症だったり、潮干狩りを嗜んだことがあったり、自分らが買ってきたお土産を自分が一番遠慮無く食べたり、見た目によらずかなりのマイペース。チーム唯一の成人であり、ボーン研究所と適合者達の間を取り持つ中間管理職キャラなのだが、回を重ねるごとにどんどんネタキャラ化が進んでいる。ちなみにじゃんけんで負けてボーカルになった。
- アントニオ / ベースジャガーボーン(声:吉野裕行)
- ブラジル出身の、黒い肌の少年。見た目通り陽気な人。カポエイラが特技の17歳。売り出し中のパフォーマーを自称しながら翔悟に近づく。普段はあちこちでバイトをしながら生活している模様。任務を忘れて翔悟の姉の智子を口説こうとしたり、ノリはかなり軽い。意外とマメな性格であり、人の感情の変化には敏感だったり、女性陣の好みに合わせたお土産を内緒で買ってきたりしている。地面が凹むほど重量があるジャグリングのクラブで軽々しく芸を見せるなど、見た目以上に怪力。家族がおらず、故郷ではスラム街で暮らし、非常に荒れた生活を送っていたらしい。
- タイロン / ドラムライノーボーン(声:安元洋貴)
- アフリカ出身。糸目と奇抜な髪型が特徴な大男。両親はいないが、弟7人、妹8人(合計15人)がいる大家族の長兄。兄弟の数を間違えられると怒る。設定が似ているが岩の妖精ではない。レスリング技の使い手。3人の中では一番穏やかな人で、一番人間ができているため、諍いなどを諌める役を務めることもしばしば。和の文化を非常に好んでいる。アフリカでは小さな村に住んでいたため人混みがやや苦手で、ボーリングなどの娯楽に馴染みがあまりない。村田雄介のツイッターイラストでは妙にネタ扱いされている。
- ギルバート / キーボードレオボーン(声:三瓶由布子)
- アメリカ出身。仲間内では最年少の13歳。ボクシングを得意とする。ファッションや顔付きはやや大人びている。世界を守るという壮大な使命に感銘し、自らボーンファイターになることを決めた。負けず嫌いで、子供扱いされることを嫌う。言動が生意気でドギツく、アントニオも怒らせるほど。何事も白黒ハッキリしないと気がすまない融通の効かない性格。大口を叩くだけあって戦闘センスは抜群だが、動きが直線的で強豪には見切られやすい。敵から強い注目を受けている翔悟に強い対抗意識を燃やし、何かと突っかかる。
ボーン研究所
ボーンファイターのことなどを研究している機関。オーストラリアに本部がある。一般の職員達はドラゴンボーンのせいで危険な目に合うと感じているため、あまり翔悟のことを快く思っていない。所長に近い人物は日本語が堪能だが、それ以外はむらがある。
- 東尾(ひがしお) /(声:大塚明夫)
- 50歳。酒・煙草好き、毎日二日酔い、部屋は片付けられない、半ズボンで歩きまわる、と、おおよそ人として尊敬出来ない要素を詰め込んだオッサンだが、これでもボーン研究所の所長。しかし所長としての責任感と洞察力は持ちあわせており、いざという時の決断力や判断力には目を見張るものがある。
- アンナ・クリスティン /(声:小林愛)
- 24歳。東尾の秘書的な存在で、物語序盤ではルークに電話越しで指示を与えていた人物。研究所の主要職員の中では一番まとも。
- レナード /(声:浅沼晋太郎)
- 35歳。研究所の中でもっとも危ないマッドサイエンティスト。研究オタクであり、ボーンの研究・解析にしかあまり興味がない模様。研究者としては一流であるが、人間的にはお近づきになりたくないタイプ。
ネポス・アンゲリス / ダークボーン
ドラゴンボーンを狙う謎のボーン集団。他のボーンファイターと同じくカードを使って変身しているらしいが、詳細は不明。中身は翔悟達と同じ人間のような姿をしているが、滅多に姿を現さない。地球人類の脳に向けて直接思念で語りかけてくるため、言葉を話すことを基本的にはしない。ボーンの研究機関では地球外生命体であると言われている。
名前はダーク○○というパターンをとる。ただし地球を裏切ったウルフ・ボーンとタイガー・ボーンは除外で、彼等は地球側のボーンを使って変身している。
- グレゴリー / ウルフボーン(声:平田広明)
- 翔悟達と同じボーンを纏う戦士。ヴィクトールとは兄弟。中の人的に狙っているのか海賊っぽい服装をしている。ただし虎ではない、無念。中の人曰く「チャラ男」。三白眼の戦闘狂で、いつもニタニタしている。生身の戦闘力も高いが、ボーンファイターとしての強さもチート級。地球に絶望してネポス・アンゲリスに寝返ったらしい。
- ヴィクトール / タイガーボーン(声:石田彰)
- グレゴリーの弟。シュールなクールキャラとして確率しているルークとは違い、こちらは完全に無口。虎の紋章のついた眼帯をしていて、しかも目付きが悪い。中の人曰く無口キャラなため、役作りはグレゴリー役の平田にお任せとのこと。ボーンがギルバートと被っている気がしないでもない。
- ダークホース(声:置鮎龍太郎)
- 翔悟達が初めて対峙したボス級キャラ。火の属性のダークボーン。ドラゴンボーンを一方的に好敵手扱いし、覚醒の時を待っているかのように振る舞う。己を磨くため、強い戦士の到来を望む。頭の形が非常に特徴的で、首の部分に顔がある。本名は不明だが、中身はリーゼント頭が特徴なネポス・アンゲリスの人間。意外と感情的であり、自分の部隊のほとんどが屠られて追い詰められると、激情のままにドラゴンボーンに戦いを挑み、始まりの魔神を呼び出した。しかし始まりの魔神の覚醒により、彼等のいたリベレーション・コクーンが崩壊、呼び出した本人も思いっきり巻き込まれて消滅した。恐らく中身もぷっちん。
- ダークスコーピオン(声:楠大典)
- 第1話において単独でドラゴンボーンの回収に赴いたダークボーン。先遣隊の小隊長といった立ち位置。属性は火。ドラゴンボーンを装着するも混乱していた翔悟を打ちのめしていた。しかし戦う覚悟を決めた翔悟との戦いにあっさり負けてしまい、「裏切り者」と罵りながら消えていった。初のコアボーンクラッシュキャラ。ボーン研究所ではルークが翔悟のシミュレーションの相手をするため、ボーンカードのデータを読み込んで一時的に変身した。
- ダークビー
- 先遣隊の一人。属性は雷。各部に針を備えたトリッキーなスピードファイター。火の魔神の力を受けてパワーアップした翔悟にコアボーンクラッシュされた。素の姿は金髪の男性であり、敵が人間に近い存在であることを示す契機となった。
- ダークスパイダー(声:田尻浩章)
- 先遣隊の一人。属性は水で、両手脚に装備された爪を活かし、横回転しながら飛んでくる厄介な相手。ドラゴンボーンの踵落とし一撃でボーンクラッシュさせられたかと思えば、水の魔神の力を受けてヒャッハーしたり、最後はダークホースのフレンドリーファイヤー(?)を食らってコアボーンクラッシュと、目立つけど散々な活躍の人。
- ダークビートル
- 先遣隊の一人。属性は土。同属性であるライノーボーンとよく張り合っていたパワーキャラ。基本ライノーを押していた辺り、力自慢は伊達じゃない。迷いを捨て去った翔悟により、一撃でコアボーンクラッシュさせられ退場。
- ダークマンティス
- 先遣隊の一人。属性は木。それ以外書くことが思いつかないくらい空気キャラだった。ビートルとまとめてコアボーンクラッシュさせられ退場。
- リーベルト / ダークパンサー(声:折笠富美子)
- 作中初の女性ボーン戦士にして、初めてネポス側で装着者の名前が明かされたキャラ。おっぱい。空間の属性を保つダークボーンであり、地球とネポスを行き来出来る能力を持っている。その強さは尋常でないばかりいか幹部級のボスであり、翔悟達にとっては強敵であるダークホースですら、口出し出来ない。
その他
- 龍神健悟(りゅうじんけんご、声:田中一成)
- 翔悟の父、50歳。神社の宮司で懐の広い人物だが、妻は翔悟が幼い頃に家を出て行ってしまっているらしく、何かしら一癖ありそうな人ではある。
- 龍神智子(りゅうじんともこ、声:寿美菜子)
- 翔悟の姉で、22歳。母親のいない龍神家の家事を担うしっかりもので、バイトしている喫茶店で店長以上に働いていると噂のハイスペック姉ちゃん。生意気な弟を朝からボコボコにするなど、気は強く、実際に空手の実力者らしい。だからといってキュウリを手刀でスライスするのは空手の技なのかと小一時間問い詰めたい。
- 島谷早穂(しまたにさほ、声:仙台エリ)
- 翔悟の幼馴染、16歳。天然系のおっとり少女だが、しっかりしているところはしっかりしている。しかし蓋を開けてみれば、異星人などの存在を信じているオカルトマニアで、それらしい話題になると目を文字通り輝かせて興奮する変なところも。第1話から着替えシーンを視聴者に魅せてくれた天使。家が壊れたため2話からは翔悟と同居中。将来は理数系の大学に進みたいと考えているが、母親に強く否定されている。翔悟の身を案じており、彼の変化にも敏感に気づいているが、翔悟自身はボーン絡みのことに巻き込みたくないと思われている。
- 島谷喜代子(しまたにきよこ、声:今井由香)
- そうは見えない45歳。翔悟の母とは仲が良かったらしい。何かと竜神家とは今でも交流があるようだ。夫は海外へ出張しているとのこと。一見「あらあら」系のお母さんかとおもいきや、娘の将来のことをしっかり考えている。
- 桃太郎(ももたろう、声:儀武ゆう子)
- 島谷家の飼い犬、外見上は子犬っぽく、鳴き声も可愛い。ボーンが発する何かを、動物的な勘からなのか、翔悟と同じように感知しているらしい。
アニメ情報
OP / ED
- OP 「Legend Is Born」(1話~30話)
- 歌:加藤和樹 / 作詞:藤林聖子 / 作編曲:ダルビッシュP / レーベル名:ティームエンタテインメント
- OP 「センセーション・シグナル」(31話~)
- 歌:ぐるたみん / 作詞:ぐるたみん/ゆうゆ 作編曲:ゆうゆ / レーベル名:EXIT TUNES
- ED 「OKAN GOMEN」(1話~13話)
- 歌:味噌汁’s / 作詞:ジョン次郎 / 作曲:ジョン次郎 / 編曲:味噌汁’s / レーベル名:EMI RECORDS
- ED 「Blue Destiny」(14話~)
- 歌:こんにちわ\(^o^)/きらりんぼ☆ハリー!!!
(※20話までは 「たけの☆こゆき」 名義。21話から現在の名義に変更) /
作詞:花衣 / 作曲:宮川麿 / 編曲:宮川麿 / レーベル名:Virgin Music
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