マゼラン 単語

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マゼラン

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曖昧さ回避

マゼラン(Magellan)とは、以下のものをす。

  1. フェルナント・マゼラン - 大航海時代の航者・冒険者。史上初の世界一周が有名。また、これ以降の様々なものの元ネタとなっている。
  2. マゼラン峡 - マゼランが航途中に発見した太平洋大西洋をつなぐ峡。
  3. 大マゼラン・小マゼラン - 南半球から見ることができる銀河
  4. マゼラン(探機) - NASA1989年に打ち上げた金星機。
  5. マゼラン(機動戦士ガンダム) - アニメ機動戦士ガンダム』に登場する架の艦艇。また、その同級戦艦はマゼラン級と呼ばれる。この記事下部で解説
  6. マゼラン大陸(SDガンダム) - SDコマンド戦記シリーズ(G-ARMSガンダムフォース)の舞台
  7. マゼラン(ONE PIECE) - 漫画アニメONE PIECE』に登場するキャラクター海底インペルダウンの副署長(元署長)。詳細はインペルダウンページ内の項主な職員」を参照。
  8. マザラン(Mazarin)の間違い・誤表記

概要

地球連邦軍所属。劇中では多数の同艦が確認できるが、名前が判明している艦は少数である。一年戦争時のほとんどの将官は本級に座乗している。

艦種と艦名

艦種は戦艦または宇宙戦艦。本級以前の連邦の艦種分類については不明であるが、作中でも強大な砲術を誇っておりジオン軍諸艦艇やペガサス級(ホワイトベース)と違い、分類に誤りや論争はない。

艦名はポルトガルの冒険フェルディナンド・マゼランまたはマゼラン峡あるいはマゼラン銀河から。シリーズ的な命名傾向は人名であったり地名であったり旧世紀の上艦艇から取ったりと一定していない。

建艦までの経緯

本級工以前より宇宙警備用の艦艇は確認されているが、直接的な建艦動機は0058年のサイド3の独立宣言と防軍の発足である。翌年の0059年、サイド3へのけん制とこれ以上の宇宙移民の反乱を防ぐため連邦宇宙軍が創設される。

連邦経済制裁とこれら一連の軍備拡サイド3はもちろん、宇宙移民の反抗勢も屈させられると考えたようだ。実際、連邦はその有り余るまでのを駆使し、0064年にはすでに大規模な観艦式を開催するほどの艦隊戦を保有することに成功。反面、サイド3は経済制裁とそれに続くジオン・ズム・ダイクンデギン・ソド・ザビの内紛により建艦政策は後手後手に回り、ジオン公国となった後の0069年にようやく産第一号艦である「パプア」を完成させた状態であった。

しかし、最終的に内紛に勝利したジオン公国ダイクンサイド3よりタカであり、相対的な危機感は0070年代を迎えより切迫して行った。また、宇宙軍そのものが創設から十年足らずの過渡期にあり、必ずしも現状で満足できる状態にはなかったのである。

0070年、ジオン公国においてトミノフ・Y・ミノフスキー博士により前年のミノフスキー粒子発見に続き、これを応用したメガ粒子砲開発される。一連の発明により、近い将来連邦の質的優勢は崩れる恐れが現実化し始めた。この年において就役を開始したのが連邦の「マゼラン」である。

性能・一年戦争初期まで

全長は327メートル仮想敵であるジオン軍チベより上であるが、グワジンは440メートル説と294メートル説があるためべるのは難しい。横幅は94.5メートル。これはグワジンチベはおろか、ムサイ103.2メートルよりも小さい。連邦軍艦艇は往々にして細長いをしており、両国の軍備(あるいは美意識)の違いを如実に物語っている。

エンジンは熱核ロケットが4基、艦後方に体に組み込まれる形で配置されている。諸説あるが、初の熱核融合炉(反応炉とも)搭載艦であり、全てのコロニーを寄港で巡回することが可な航続距離を持つ。これは全装備の中でも最重要機であり、地球からもっとも遠いポイントに存在するサイド3をにらんでいたことがうかがえる。

武装はが連装メガ粒子砲2基、副が同5基である。完成当時からメガ粒子砲を備えていたかどうかは疑問があり、ミノフスキー博士亡命事件があった0072年以降の装備とする説もある(工そのものが0072年以降とも考えられ曖昧なままになっている)。

対空砲は連装機が20基。これはチベの18基よりも多く、MS戦が流になってからも何とか第一線で戦うことができた遠因となった。他、ミサイルランチャーも同様に多数装備が確認できる。

体は四面構造になっており、このうち最下部を除く三面を上面とし各面に揮所やレーダーを設けている。上述のと副を合わせて大変、砲術に特化していたことが分かる。一方、当然ながらMS搭載は前提ではなく、代わりに(と言うか本来的に)トマホークと呼ばれた宇宙戦闘艇を装備した艦もあった。

全体的なは旧世紀の上艦艇であり、ジオン軍艦艇とべると保守的な設計思想であった。

実戦(ブリティッシュ作戦とルウム戦役)

一年戦争開戦劈頭、その火力と数でジオン軍を圧倒するかに思われた。マゼラン級の強大な火力に対抗できるのはグワジン級のみだが、そのグワジン級の数は圧倒的に少なかった。つまりジオン艦隊に、マゼラン級の脅威になりうる敵はほぼ存在しなかったのである。

しかし、0079年に戦端が開かれると状況は一変。ジオン軍ミノフスキー粒子を散布し、連邦の火器管制や誘導ミサイル効化。得意のを半減させられてしまう。加えて、小だが汎用性が高く小回りの利くMSを導入し、逆に連邦軍を圧倒。多数の艦艇を血祭りにあげた(ブリティッシュ作戦)。大損をこうむったものの、ジオン軍コロニー落としに狂いを生じさせる事には成功した。

続くルウム戦役では、ジオン軍が流した偽情報に釣られる形で出撃。ルウム宙域にて、ジオン艦隊と相対した。連邦が待ち構える形であったため奇襲が成立せず、さらに連邦軍側から戦端を開いたため序盤は優勢に戦いを進めた。しかし再びMSを投入され、ムサイザクの双方から飽和攻撃を受ける。大艦巨砲主義に凝り固まっていたマゼラン級は思いのほか対が低く、ザクの接近を止め切れずに被害が増大。かなりの数が撃沈させられた。また、損傷して艦隊から脱落したマゼランが後方に控えていた試作艦隊決戦ヨルムンガンドを発見。破壊すべく撃を仕掛けたが、逆にプラズマビームを正面から喰らって沈した。

連邦軍自慢の艦隊は、モビルスーツの前にまたしても惨敗。大半の戦を喪失し、ジオン宇宙での優勢を一気に奪われてしまう。

性能・ビンソン計画

の大きさもさることながら、正面決戦ジオンに敗れてしまったことは連邦持を著しく傷つけ、また既存の軍備の見直しを当然ながら迫られる事態となった。まず、MS開発が最優先課題でありこちらがV作戦と呼ばれた一連のガンダムペガサス級強襲揚陸艦開発計画(ただし、近年ではペガサス級は宇宙空母説が有)である。しかし、一から専用艦を作るには時間がかかりまた既存艦艇の近代化も望まれたため、とりあえずの応急措置として計画されたのがビンソン計画である。

このビンソン計画には諸説あるが、一般にはトマホークミサイルの一部を撤去しMSジム)の搭載が与えられ、砲術レーダーではなく学式のものに変えられたとされる(マゼラン後期)。このうち、MSの搭載については専用艦ではないためカタパルトを搭載せず、一部は露つなぎ止めで対処したとされる。また、艦内には3機収容が可ではあったが、本格的な整備は望めなかった。

なお、V作戦とビンソン計画のチームは対立していたとする説があるが、V作戦MSの試験運用がでありビンソン計画は既存艦艇にMSを搭載する計画であるため、むしろ両輪の輪であったと言われる。

ビンソン計画で建造された艦は、ジャブローより宇宙へと打ち上げられた。途中ゼーゴックによる妨を受け、マゼラン1隻を喪失しているが大局にはせず、ルナツーへの集結を了した。

再び実戦へ

戦場宇宙に舞い戻る頃にはこのマゼラン後期も再就役を開始した。専用艦ではないためペガサス級とべ使い勝手が悪く、数ではサラミスに及ばないため苦戦を強いられたようだ。それでも重な機動戦として活躍し、旧式化したも要塞相手には効果を発揮している。また、ジオンが劣勢になるに連れて有利な形で艦隊戦が惹起する例も少なからずあったようで、劇中でもチベを圧倒し本来の実を発揮している。

戦局が宇宙に移った後は、連邦軍の勝ち戦になりつつあった。敗走するジオン軍の追撃で猛威を振るい、戦果を重ねてきたマゼランであったが、ジオン抵抗を受ける事も少なくなかった。
シャアが座乗するザンジバルと、ワッケインが座乗するマゼランが一騎打ち撃戦を行ったが撃ち負け、増援のホワイトベースが到着する前に撃沈されてしまっている。
ア・バオア・クー攻略戦ではマゼランも相当数が投入され、戦に身を投じた。中にはグワジン級と正面衝突して失われたマゼランもあった。またEフィールドではビグ・ラングに突撃しを放ったが、ギリギリの所で回避された挙句、反撃のメガ粒子砲を喰らって大破炎上。それでもビグ・ラング連れにしようと突撃を続けたが、これも回避されて失意の中で爆沈している。

戦後

マゼランと呼ばれた艦が0083年の連邦観艦式に確認されている。ただし、MS運用は撤去され再び砲術特化に回帰しているとされる。これは連邦が再び大艦巨砲主義に回帰したとも、MS搭載は専用艦に任せるドクトリンだったとも。また、ビンソン計画ではそもそもMS搭載は与えられておらず単に機関を増やしただけとし、マゼラン級をマゼラン後期同一視する説もある。いずれにせよ、新造艦のバーミンガムと共にアナベル・ガトーの攻撃を受け多数が撃沈されている。

以後は旧式艦の印が強まったのか第一線に姿を見せることは少なくなったものの、残存艦の多くがサラミスと同じように本格的なMS運用を持つ艦に修され、エゥーゴティターンズが新鋭艦を就役させる中で連邦正規軍で変わらずに艦隊旗艦として運用されている。特にティターンズアレキサンドリアなどの新造艦をほぼ独占していたため、正規宇宙軍では修艦であるサラミスやマゼランを使い続けざるを得なかったようだ。なお、こちらもマゼラン級と称されているが、前述の級との名称の区別はされていない。

修点としては、艦首メガ粒子砲2機を撤去して格納庫を増設、元の体を挟み込むようにサラミスと同等のカタパルトデッキを上下に1機づつ配置している。元のシルエットを崩さずに格納庫を詰め込んだサラミスべてより広いスペースをとれたことは確実であり、結果MS搭載数は12機とサラミスの3~4倍に達し、修艦ながらも後続のアレキサンドリア級に匹敵する。加えて5機のメガ粒子砲も健在であり、戦としては以前よりも強なものとなっている。

グリプス戦役においては正規軍が大きな動きを見せなかったために表だった活躍は確認できないが、その終結後に発生した0088年のペズンの反乱では本艦隊などに所属する艦が多く参加している。その後、第一次ネオジオン紛争を経て旧式艦の更新が進められ、正規軍の艦の座をラー・カイラム級に明け渡すことになる。更新了するまでは運用が続けられたものと思われるが、サラミスが0153年に至るまで使われ続けたのに対し本級は0090年代以降その姿を消している。後継艦がったことに加え、元々旗艦任務を前提としたマゼランはその規模を縮小しドクトリンも転換した連邦宇宙軍にそぐわなかったようだ。

姉妹艦

後継艦

0083工のバーミンガム戦艦としては次級だが、前述のようにデラーズ紛争で爆沈している。バーミンガムMSを付与した良艦が0087年のドゴス・ギアであり、ティターンズの艦隊旗艦となっている。

一方、同時期エゥーゴにおいてもアイリッシュ戦艦が建艦され、0087年はMS搭載が兵装ではあるが久しぶりに戦艦建造が立った年となった。ただ、いずれの艦も設計上の直系とは言い難い。

大艦巨砲主義的なイメージから本級の印を好意的に解する設計・運用者は少なかったようだ。もっとも、ラー・カイラムは結果として本級のに近かったため、連邦上層部の受けが良かったと言う皮な側面もありとなったとされる。

また、対空砲の充実化は連邦の基本方針となり、こちらは積極的な評価がなされている。

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