マダコ(Octopus sinensis)とは、タコ目・マダコ科に属するタコの一種である。
日本で「タコ」といえば通常本種を指し、食用とされているタコの代表でもあるなど、タコの顔的な存在。
東アジア沿海の熱帯・温帯海域に分布し、日本では本州北部以南の沿岸で多く生息している。
8本足に丸い頭が特徴的だが、頭に見えるのは内臓が詰まった胴体で、頭は胴と足の間の眼がある部分。足も腕と呼ぶ方が正しい。
体表は大小の突起がある。マダコは胴の背面に菱形の大きな突起が出るのが特徴。
無脊椎動物の中でトップクラスに頭がいい種だと考えられている。
腕を含めた体長は約60cmほど。基本的にオスよりメスのほうが大きい。しなやかな体は伸縮が利き、全身の皮膚を色素細胞が分布しているため、周囲の環境に合わせて体色や突起の長さを短い時間で変化可能で、擬態が得意。
砂地の穴や岩の割れ目などに巣をつくる。巣穴の入り口周辺に食べカスを積み上げる習性を持つ。
春から秋が産卵期に当たり、メスはブドウの房のような卵塊を岩穴などの天井に産みつけ、それらを守る。卵を守っている間メスは食べ物を口にせず、全ての卵が孵化するのを見届けると死亡するという。
釣りでかかった際、引きは無く、重みを感じるくらい。7月から12月がシーズンとされる。
刺身やお寿司、天ぷら、唐揚げ、酢の物、タコ焼きなどにして食される。釣れたては既成概念を覆されるほど美味。
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最終更新:2024/04/25(木) 01:00
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