マツダ・ボンゴとは、マツダが1966年より製造しているキャブオーバー型1BOXのバン&トラックのことである。
車名の由来は、英語でアフリカ産のカモシカの意味。堂々とした姿から命名された。なお、ロングボディのボンゴ・ブローニイの”ブローニイ”は、英語で「力強い」を意味する。
1994年~2017年までは日産自動車にバネットとして、1999年~2011年に三菱自動車工業にデリカとしてOEM供給をしていた。台数的には、販路が大きい日産の方が売れていた。
バブル期の5チャンネル制の時代には、トラック&バン共にユーノス店向けに”ユーノスカーゴ”が、フォードブランドのオートラマ店向けに、ワゴン仕様・スペクトロン、バン・トラック仕様がJ80、バン・トラックのロング仕様(ブローニイベース)がJ100として供給されていた。これは1993年まで存在していた。
過去には乗用仕様のワゴンもあったが1999年にワゴンは廃止され、現在は商用車のみの名称である。
1966年に登場。駆動方式はリアエンジン・リア駆動のRR駆動を採用しいて、ワゴン(コーチ)、バン、トラックのラインアップであった。1960年代にオーナー仕様を登場させていたのも特徴的である。
当初の排気量は800ccであったが、1968年のマイナーチェンジで排気量を1000ccに変更となる。名称も「ボンゴ1000」となる。
ある年代の人には、1BOX方式=ボンゴと呼ぶことがある。これは日本車で初めての1BOX方式のボディを起用したためにそう認識されている。なお、警察の資料でも、1BOX=ボンゴ型と記載されることもある。
1977年にトラックのみモデルチェンジ。先代モデルよりも一回り大きくなり、駆動方式もFR駆動となる。リアタイヤも全車小径のタイヤを二つに組み合わせた、ダブルタイヤとなる。排気量も1300ccと1600ccとなる。名称も「ボンゴ・ワイドロー」となる。
1978年にはバン仕様の「ボンゴ・マルチバン」が登場。同時にトラックに6人乗りのキャビンと荷台を追加した「ボンゴ・ワイドローダブルキャブ」も登場。ワイドローダブルキャブは、建設業界から好評を受けた。同時に乗用仕様・ボンゴマルチワゴンも登場。9人乗りと10人乗りが登場。エンジンも1800ccとなる。
1979年には1BOX初のディーゼルエンジン搭載車が登場。排気量は2200ccとなり、ガソリンの1300ccは1400ccへと排気量がアップされる。
1981年にマイナーチェンジ。ヘッドライトを丸型二灯→角型二灯に変更と同時にインパネのデザインを変更する。バン/ワゴンはテールランプのデザインとナンバープレートの位置変更。電動サンルーフ、回転対座シートなどを装備した上級グレード「ウェストコースト」を設定。ボンゴとボンゴボンディはフロントグリルのデザインが異なる。
なお、この代のイメージキャラクターはモデル末期まで俳優・山城新伍を起用。山城のコミカルなキャラクターとワイドロータイヤの便利さで大ヒットとなった。1980年に登場する四代目・ファミリアが大ヒットするまでは、ボンゴはマツダの飯の種であった。そのため、TVCMに力を入れた。
なお、この山城新伍の起用は後に登場するマツダの1BOX&ミニバンのイメージキャラクターを起用する時には思わず「何で?」と思う人物を起用するきっかけとなる。1995年に登場するボンゴのセミキャブオーバー型ワゴンの「フレンディ」にタレント・島田紳助を。2008年に「フレンディ」の実質的な後継車「ビアンテ」にはタレント・劇団ひとりを起用するなど、どうもマツダはこういう癖がある。
1983年モデルチェンジ。一部のグレードに後輪ダブルタイヤ仕様が設定された他は前後同サイズとなった。内装を中心とした装備と快適装備は比べものにならないほど充実が図られ、ワゴンの上位グレードにはパワーウインドが装備され、パワーステアリングを一部グレードには標準またはオプションとなり、冷房装置もようやく吊り下げ式クーラーから、ヒーター組み込み型のエアコンになる。
1984年には4WD仕様が登場。4WD車には1.8Lガソリンエンジンを搭載しフロントディスクブレーキも標準装備された。ワゴンの後輪ダブルタイヤ仕様は廃止。1年車検を嫌うユーザー向けの2列シート6人乗り、バン内装のBW(ビジネス・ワゴン)を追加した。
1986年にワゴンがマイナーチェンジ。排気量が2000ccとなる。1987年には、バン&トラックがマイナーチェンジ。ディーゼル車に4WD仕様が登場し、全グレードにパワーステアリングとELR3点式フロントシートベルトが標準装備化がされ、バンに全グレードリアワイパーも標準装備となる。
1989年にワゴンに2000ccのディーゼルターボエンジンが搭載され、ユーノス店向けのユーノスカーゴが登場。
1990年にマイナーチェンジ。マイナーチェンジを実施。内外装デザインが一部変更され、カラードバンパーが全車標準装備。バン、ワゴン全車にはリアアンダーミラーと集中ドアロックが標準装備された。
1994年に日産自動車にOEM供給を開始。日産での名称はバネットとなる。
1995年にボンゴフレンディが登場するが、ワゴンは継続販売。
1996年にバン&トラックがマイナーチェンジ。フロントマスクやインパネ形状が変更となる。
上記の三代目モデルが登場する三ヶ月前には、先代モデルにあったロングボディ車を別モデルとした、
”ブローニイ”が登場。
1983年~1984年まで、俳優・山城新伍がイメージキャラクターを担当する。
1995年まではワゴン仕様が存在していたが、ボンゴフレンディの登場に伴い廃止。
1999年にモデルチェンジ。実質的には三代目モデルのビックマイナーチェンジ型となる。これは、5チャンネル制の失敗により、開発費を抑えるためこのような形となる。エンジンはガソリン仕様の1800ccが電子制御化をされパワーアップをし、ディーゼルエンジンの2200ccもパワーアップと先代モデルの欠点であった、黒煙対策が大幅に改良された。
また三菱自動車にOEM供給を開始。三菱での名称はデリカとなる。
2003年にディーゼルエンジンが、排気量こそは2000ccとなるが、ヨーロッパ仕様のアテンザにも搭載されるコモンレールディーゼルターボエンジンを搭載され、数ヶ月後にはOEMモデルにも搭載される。これはマツダの生産ラインを整えるため。
2007年にはトラックの全グレードにパワーウインドーとパワードアロックが標準装備化がされる。
2009年には日産向けのガソリン仕様の2WD仕様の供給を特殊車両以外が停止される。
2010年に一部改良で1800㏄のガソリンエンジンが新開発タイプとなる。このエンジンはロードスターと同じ形式でもある。同時にトラックの前席乗車人数が、衝突安全基準が変更となり3名から2名となる。
2016年に一部改良でAT車が5速化される。同時にトラックの一部車種に採用されていた伝統のリアのダブルタイヤ仕様が全廃され全車シングルタイヤとなる。
2020年5月13日 ボンゴバン生産を終了 また2020年8月31日 トラックの生産を終了
1931年 3輪トラック「マツダ号DA型」から続いてきた 89年の歴史に幕を閉じた。
1999年、ボンゴと合わせるようにブローニイもモデルチェンジ
ボンゴと同じく事実上のビックマイナーチェンジ型であるが、
ボンゴの大幅に変わった外観とは違い、先代から外観は大きく変わっていない。
またボンゴと同じく三菱自動車工業にOEM供給を開始(名称はデリカ・カーゴとなる)、2000年にはトラックが廃止となる。
このモデルは、2010年に三菱向けのモデルを含めて27年の歴史にピリオドを打ちモデル廃止となった。用途は警察関係で購入するケースが多かった。
2020年7月17日
先代モデルの1999年以来約21年ぶりとなる バンおよびトラックのフルモデルチェンジを発表
ダイハツ グランマックス(日本ではトヨタ・タウンエース)のOEM車となる。
先代の弱点でもあった安全性能が強化され、
衝突回避ブレーキや衝突警報機能などが採用された
またAT車にはさらに誤発進抑制機能が追加されたダイハツの
『スマートアシスト』をマツダ車としては初採用した。
衝突回避ブレーキや衝突警報機能などが採用するなど安全面が強化された。
掲示板
64 ななしのよっしん
2024/01/16(火) 18:43:24 ID: JpXmIS+t7w
65 ななしのよっしん
2025/02/08(土) 23:22:43 ID: KG9hfk+XFf
例のボンゴはボンゴフレンディ AFT(初期型の一部改良後モデル)
前期型の特徴としてヘッドライトが細め、改良後モデルの特徴としてハンドルにカモメマークがある
該当車は平成9~11年(2月15日に中期型になる)式に限定される
その中で更に上部がシルバーストーンメタリック、下部がサイレントシルバーメタリックの個体となるとかなり希少
ほぼディーゼルしかないので排ガス規制区域では新規登録できません
66 ななしのよっしん
2025/02/09(日) 15:16:33 ID: LMWbibLiJ8
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最終更新:2025/03/31(月) 10:00
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