マツダ・ルーチェ単語

マツダルーチェ

2.4千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

マツダ・ルーチェとは、マツダ1966年1995年に生産をしていた乗用車である。マツダのかつてのフラッグシップカーでもあった。

概要

ルーチェ名の由来はイタリア語「光」や「き」から。歴代共通なのは、マツダフラッグシップカーで、FR駆動方式であることであるが、初代のみに存在した2ドアモデルのみはFF駆動であった。二代以後はタクシー仕様教習車仕様も用意されていた。シリーズ通算五代29年に渡る歴史を持っていた。海外仕様名はマツダ・929となる。

初代・SUA型(1966年~1972年)

1966年に登場。イタリアの工業デザイナー・ジョルジェット・ジウジアーロがデザインを担当し、1960年代当時の同じ1500ccクラスライバル較して美しいデザインが特徴的であった。またボディサイズも大柄で、前3人後ろ3人の6人乗りも特徴的であった。

1968年1800ccエンジン搭載を追加したが、当時のマツダの販売網の貧弱さと投入のタイミングを逃したために販売は苦戦したが、海外では好評であった。

1969年に最初で最後のFF駆動方式を採用した「ルーチェロータリークーペ」が発売される。1972年に生産終了をするまで、976台しか生産されていない。

二代目・LA2・3型(1972年~1978年)

1972年に登場。デザインテイストが初代とは違い押し出しが強いデザインとなり、ボディサイズも拡大された。ライバルトヨタ・マークⅡ日産・ローレルを意識をしたものとなった。当初はロータリーエンジンのみであったが、登場をして半年後の1973年には4気筒の1800ccエンジンバリエーションで追加される。また、デビュー当初から当時社会問題となっていた公害対策をしたモデルも存在した。ボディバリエーションは4ドアセダン、2ドア、5ドアライトバンであった。

1975年マイナーチェンジをし、不評だった燃費性善。1978年三代目モデルと併売していたが、名を「ルーチェ」に統一されることに伴い生産終了となる。

三代目・LA4系(1977年~1981年 バン仕様は1988年まで)

1977年ルーチェの上級版として「ルーチェ・レガート」を発売する。エンジンロータリーエンジンと4気筒・2000ccエンジンを搭載した。ボディバリエーションは4ドアセダンと4ドアハードトップの2種類であった。上級版ということもあり、トヨタ・クラウン日産・セドリックとほぼ同等のサイズとなっていたが、個性的な縦4フロントマスクと当時マツダには6気筒エンジンロータリーエンジンメインだったために、販売もイマイチであった。

1978年運輸省(現・国土交通省)に形式認定申請を「ルーチェ」でしていて、レガートの名称が許可使用と見なされ使用不能となったことから、二代モデルの販売は終了し、名も「ルーチェ」へ戻り三代目ルーチェとなった。ほぼ同時期にタクシー仕様2000cc・LPG仕様も追加される。

1979年2月にバン仕様モデルチェンジをされ、同年10月にはフロントマスクを大幅に変更をするマイナーチェンジを行う。個性的な縦4からオーソドックスな2となる。

1980年セダン2200ccディーゼルも登場する。1981年セダンハードトップ四代目となるが、バン仕様は小変更をしながら1988年まで継続生産となった。

イメージキャラクターには作曲黛敏郎を起用し、モデル末期までイメージキャラクターを務めた。なお、ルーチェレガート時代のCM曲として歌手・越路吹雪の歌が流れていた。

四代目・HB型(1981年~1986年)

1981年モデルチェンジ。ボディをコスモと共通化。ルーチェは4ドアセダンの4ドアハードトップとなる。また先代と較するとかなり未来的なデザインとなり、エンジンも当初は4気筒の2000cc1800ccのみであったが、すぐにロータリーエンジン2200ccディーゼルエンジンの搭載も登場する。

1982年にはタクシー仕様モデルチェンジエンジン2000ccのLPG仕様のみとなる。

1983年マイナーチェンジをし、未来的だった内外装をオーソドックスなものとするが、エンジン世界初のロータリーターボエンジン搭載を追加。1800cc止となった。またグレードに関係なくAT仕様も選択できるようになった。

1986年モデルチェンジとなったが、姉妹コスモ1990年まで生産。1989年に小タクシー仕様としてカスタムキャブの名称で再登場をし、1995年まで生産される。

1983年からイメージキャラクタープロゴルファー青木功を起用し、キャッチコピーも”熟してストロング”となる。

五代目・HC型(1986年~1995年)

1986年モデルチェンジサイズも大化されクラウンセドリックと同様のクラスとなった。ボディサイズは4ドアセダンと4ドアハードトップのみとなる。エンジンは4気筒2000ccロータリーターボエンジンに加え、初のV6気筒・マルチシリンダーエンジンを搭載しシリーズの中心となった。当初はV6気筒の2000ccのNAエンジンターボ仕様のみであったが。1987年にはV6気筒の3000ccを搭載した。シャーシ・サスペンション共に新開発となり、輸入にも負けない走りが特徴的でもあった。

1990年マイナーチェンジ3000ccシリーズに走りのグランツーリスモシリーズが登場する。

1991年に自モデルの生産は終了。後継はセンティアとなる。セダン・4気筒2000ccのLPG仕様タクシー仕様教習車仕様1995年まで生産がされ、マツダタクシー事業を撤退を期に生産は終了した。

キャッチコピーは「私の、ファーストレディーに。」

関連動画

  

関連商品 

     

関連リンク

Google・マツダルーチェ画像検索exit

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

急上昇ワード改

最終更新:2024/03/29(金) 17:00

ほめられた記事

最終更新:2024/03/29(金) 17:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP