マリアナ海溝(英:Mariana Trench)とは、世界一深い海溝の事である。
マリアナ海溝は北西太平洋のマリアナ諸島東方…北緯11度21分、東経142度12分の場所に存在する全長2.55kmの海溝。地球上に存在する海溝の中で最も深いとされ、その全容は未だ明らかになっていない。その深さたるや、エベレスト山がすっぽり水没してしまうほど。その最深部はチャレンジャー海淵(水深1万911m)と呼ばれ、掛かる水圧は1100気圧。例えるならゾウ100頭分の重さがあり、下手な装備だと簡単に圧砕してしまう。水深は1万mに及び、現在の技術力では海底どころかマリアナ海溝に到達する事すらほぼ不可能である。マリアナ海溝が出来たのは、今から約5000万年前と言われている。
それでも各国の調査隊が地球最後の謎を明かそうと、幾度となくマリアナ海溝に挑んできた。調査が始まったのは1870年代頃で、日本、ロシア、アメリカ、イギリスなどが参加。ケーブルの先に重りをつけて沈め、落ちたケーブルの距離を測定したり、反響した音波を測定する手段がとられた。1875年にはイギリスのチャレンジャー号が初めてマリアナ海溝に到達し、チャレンジャー海淵と呼称されるようになる。その後、第一次世界大戦や大東亜戦争が勃発したため調査は一時中断。1944年6月19日のマリアナ沖海戦で撃沈された帝國海軍の空母大鳳と翔鶴がマリアナ海溝に沈んだとされており、未だ残骸が発見されていない。
戦後の1957年、ソ連海軍の艦艇ヴィチャージが水深1万1034mの測定に成功。長らく公式記録とされていたが、どれだけ調査を重ねてもその水深に到達できなかったため、現在は公式ではなくなっている。1960年1月、アメリカのトリエステ号がマリアナ海溝の入り口まで到達する偉業を成し遂げた。この時測定された水深は1万912mだったという。しかし水圧に耐え切れず窓に亀裂が入り、撮影を断念して浮上した。2009年5月、アメリカのウッズホール海洋研究所が作った無人探査機が水深1万902mに到達。2012年、映画監督のジェームズ・キャメロンが一人乗りの深海艇に乗り、約2時間かけてチャレンジャー海淵に到達。大きな一歩となった。
人類未踏のマリアナ海溝には180種類の深海生物が確認されており、先述のキャメロンも「微生物がいた」と証言している。一方でマリアナ海溝は水質汚染が進んでおり、汚染物質の多くは人工的に作られた化学物質だという。
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最終更新:2025/04/28(月) 11:00
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