ミオリネ・レンブランとは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物。
アスティカシア高等専門学園の経営戦略課2年。長い銀髪とタイツが特徴的な、一見儚げな(ここ重要)美少女。学園理事長かつベネリットグループ総裁、デリング・レンブランの実娘であり、母とは死別している。
常に父親の意向が付いて回る私生活の息苦しさに耐えきれず、母の話に聞いていた地球へと脱走を試みるが、ちょうど学園を訪れたところだった編入生、スレッタ・マーキュリーに見つかったことで失敗してしまう。だが、その後の流れでスレッタに対し、真っ向から親の意向を覆すための協力関係を(半ば一方的に)結ぶこととなる。
本作品のメインヒロインにしてもう1人の主人公。あだ名はミオミオ。
その外見とは裏腹に非常に気が強く、口も悪い。おまけに行動力も高く、手段も選ばない。当人は父デリングを「上から一方的に決めてばかり」と反発しているが、その背中を見せられて育った彼女も父と近い人物に成長している。
ただ、デリングほどの人生経験や場数を踏んでいないことで、問答無用で我を通す傲慢さは幸いにも持っておらず、周囲の人々の陳言には耳を傾ける余裕も残っている。母親の影響か、宇宙居住者(スペーシアン)にありがちな地球出身者(アーシアン)への差別意識もない。
現在のアスティカシア学園では「MSでの決闘で物事を決める」風習が設けられているが、最も強いパイロット”ホルダー”はミオリネの婚約者としての権利(=ベネリットグループの次期総裁候補)を有するというルールがデリングによって定められている。こうした実質的な「トロフィー」扱いと自身の孤高かつ苛烈な言動により、友人と呼べる存在はゼロ。寮にも入っておらず、普段不在であるデリングの理事長室を占拠し、そこで生活+室内栽培をしている。
植物の栽培が趣味らしく、菜園でトマトなどを栽培している。グエルからは「地球の真似事」呼ばわりされているあたり、地球への憧れからの趣味らしい。幼少期にはピアノを習っていたらしいが、デリングに止めさせられたとのこと。
ちなみにスレッタに自分のドレスを貸した際に「胸がきつい」とナチュラルに煽られていた。
先述の通り、スレッタと出会うまでは友人と呼べる存在は皆無であり、スレッタ当人に対しても当初は「意に添わぬ相手と結婚させられるのを防ぐためのビジネスライクな関係」という立場だった。だがその関係には真摯であり、時には自分の利益を捨ててでも、スレッタの窮地を救っている。
スレッタの人物を知るにつれて私生活でも徐々に心を開いており、彼女の幼い振る舞いには閉口しつつも態度は軟化している。
スレッタが地球寮入りすることになった後は、ミオリネも地球寮に入り浸ることが多くなった。良くも悪くも裏表のない性格ということもあり、後にGUND-ARM Inc.を設立する際に地球寮生を強引に社員として採用した時も、多少の反発こそあれ最後は皆が従った。チュアチュリー・パンランチからは「クソスペーシアン」の一人と見なされていたが、後に認識を改め「クソスペわがまま女」と再評価されている。
物語開始時点ではグエル・ジェタークがホルダーだが、当時のグエルは完全に天狗になっており、ミオリネをただのトロフィーと見なしていたため、関係は最悪だった。なお、後にグエルはスレッタとの決闘に敗北したことで当時の蛮行の謝罪をしている。
シャディク・ゼネリとは幼少期からの腐れ縁。かつては勝手に2人で事業コンペに案を提出した(通ってしまい、親に怒られた)仲だったが、現在は距離を置いている。シャディクとしてはミオリネを大切に想っていたのだが、大切にしすぎて胡散臭く回りくどい対応に終始したため、ミオリネの不信を買ったのが原因である。スレッタと関わることで変わりつつあるミオリネについては「残念だ」と評している。
スレッタの母であり、姑となるプロスペラ・マーキュリーとは表面上は友好的に接してはいるが、パーティで出会った際に挑発的な圧をかけられ、さらにスレッタの母親に対する従順すぎる態度から親子関係の異常さに一定の疑念を持っている。
2年生ながら経営戦略課の成績トップを維持している。高い記憶力と状況判断力を持ち、とっさのアドリブ力にも優れる。畑違いの整備・観測作業も、各種マニュアルを一晩足らずで暗記してワンオペ作業をこなせる。フットワークも軽い。
一方、流石に機械類の操縦自体は不得手。電動スクーターは停車時に勢い余ってスピンし、作業用モビルクラフトは始動時と停止時に何度も壁にぶつけ、MSは歩かせるのがやっと、というレベル。
室内栽培の腕はよいらしく、スレッタは彼女のトマトをおいしいと評している。だがそこで手一杯になっているのか、整理された栽培区画とは裏腹に、居住スペースの隅っこにはカップ麺やペットボトル等のごみが乱雑に放置されており、汚部屋と化している。
第7話でインキュベーション・パーティに参加した際、1人で行動していたスレッタがペイル社の罠に嵌って「魔女狩り裁判」を受けてしまう。そのとき突如舞台に登壇したミオリネは咄嗟に「GUND-ARM Inc.(株式会社ガンダム)」の設立を提案。ここでこれまで反発し続けていた父デリングに頭を下げたことで投資を受けることができ、まだ十代ながらも女社長となってしまう。この出来事は彼女の周辺に大きな変化をもたらしたに留まらず、表向きはガンダムに反対していたデリングがガンダムに賛同したことになり、ベネリットグループが大きく揺れ動く事態へと発展する。
スレッタとの関係はお互いにかけがえのない大切な存在となっていたが、2人ともがコミュニケーション能力に乏しく、対人関係が下手くそなこともあってすれ違いが生じるようになっていた。しかし、第11話で自分から逃げようとしたスレッタの捕獲に成功すると、抱き合いながらお互いの気持ちを伝え合い、スレッタに対して「ずっとそばにいて」という素直な気持ちを吐露するのであった。部屋週2回掃除してとかメールは1日3回送ってという面倒くさい要望もしていたが・・・。
デリングとの関係は、相変わらずぎこちないものの、ビジネス上とはいえまともに会話できるようにはなっており、デリングから褒められた際には嬉しそうな表情も見せるなど、少しずつだが変化が生じていた。
一方的に社員として巻き込む形となった地球寮の面々に対しては事業内容すら考案していない強引さに当然反発されるが、カルド・ナボ博士の動画を紹介し、GUND技術の平和的利用つまりは「GUND本来の目的である医療事業を目指す」ということで意見が一致し、相変わらずの独善ぶりと人使いの粗さに不平は出るものの彼女の事業に協力的になる。
こうして、まだまだスタート地点に立ったばかりではあるが、スレッタとの出会いによって逃げなくてもよくなり、自分のやるべきことも見つけて忙しくも充実した日々を送っていたが、「フォルドの夜明け」によるプラント・クエタ襲撃に巻き込まれたことで事態は一変する。
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ここから先は、重大なネタバレ成分を多分に含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
「フォルドの夜明け」の襲撃によって自身を庇ったデリングが目の前で重傷を負ってしまう。複雑な感情が入り混じる中、担架で父を運び出そうとしたときに運悪くテロリストの残党に見つかってしまう。恐怖を感じながらも身を挺してデリングを庇おうとしたそのときにエアリアルに乗ったスレッタが登場。ところが、スレッタは
「やめな…さい!」
の一言で躊躇なくテロリストを惨殺してしまう。さらにいつもと変わらず笑顔で手を差し伸べるスレッタに対し、返り血を浴びながら恐怖に引きつった表情のミオリネは
と拒絶する素振りを見せる。
口が悪く、ワードセンスが独特なこともあり、作中たびたびインパクトの残るセリフを残していることから「名言製造機」とも呼ばれている。彼女の台詞はツイッターでもトレンドになり、ファンの間で話題となっている。
掲示板
1328ななしのよっしん
2023/03/16(木) 22:13:26 ID: O4FHiTVK/q
他キャラは一捻りあるだろうけど、少なくともミオリネに関しては現状を打開して一皮剥ける王道展開になりそう
ただあまりにも課題が山積みどころか雪崩こんできてて、果たして捌ききれるのか心配になってくる
ベネリットグループのことですら無理難題なのにガンダム社とかスレッタとかも面倒みなきゃいけないんだぞ
1329ななしのよっしん
2023/03/19(日) 12:13:20 ID: Mu0LN2CIsr
・スレッタとエアリアルの秘密
・プロスペラとの因縁
・株式会社ガンダムの経営
・親父との確執と事情聴取
16歳の学生が背負う課題の数と重さではない、いやミオリネが意識・無意識的に背負ってしまったモノだが
親父さん"逃げるなよ"は結構ですが、この何割かは親父世代の負債が娘にシフトしてる状況なの笑えないね
1330ななしのよっしん
2023/03/21(火) 13:35:44 ID: RH/Qp4Kl/1
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最終更新:2023/03/31(金) 02:00
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