ミクランド(MIKU LAND)とは、初音ミク公式のVRアミューズメントパークである。
本記事ではその中でも特にVR機器を使ったサービスであるバーチャルキャストにおけるミクランドについて主に説明する。
株式会社バーチャルキャストと株式会社Gugenkaが主催し、初音ミクの開発元であるクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の協力により、2020年から毎年不定期に開催されているVR上でのイベントである。VR空間上に構築された初音ミクのテーマパークに多人数が同時に入ることが可能で、他ユーザーとのコミュニケーションや、様々なアトラクション、イベントを楽しむことができる。VR機器さえあれば無料で楽しめるが、有料エリアやミクランド限定の有料アイテムの販売もある。
多数のエリアに、VRを生かしたアトラクション、デジタルフィギュアやイラストの展示、アイテムショップ、謎解き要素などがあり、ピアプロキャラクターやVTuberとのグリーティング(写真撮影会)、VRライブ、VRショー、フォトコンテストなどのイベントがあるほか、VR内アイテムを持ち込んで自由な遊び方をすることもできる。また公式の定点放送やミクランド内からの個人配信なども行われている。
公式キャストやスペシャルゲストとしてVTuberが開会式やグリーティングなどのイベントに参加するほか、ショップエリアなどのスタッフ(店員)としてもVTuberを起用しており、VR空間上で直接交流することが可能となっている。
アセット共有サービスであるバーチャルキャストストレージ(旧THE SEED ONLINE)を利用することで、独自アバターの姿でミクランドに入ったり、ミクランド内でアイテムを入手してその場で使用することが可能。バーチャルキャストストレージは無料で利用することができ、VRM形式のアバターデータがあればすぐにミクランドで使うことができる。VRM形式のアバターデータは以下のような方法で利用可能。
・バーチャルキャストストアで公開されているアバターを利用する(ユーザーストア)
・MakeAvatar、カスタムキャストなどのアバター作成サービスと連携する(公式の解説)
・boothなどのデータ販売サイトでVRMデータを入手する(VRMタグ一覧)
・VRoid Studio、セシル変身アプリなどのアバター作成ツールでVRMデータを作成する
・Blenderなどのモデリングツールで作成したデータをVRM形式でエクスポートする(公式の解説)
さらに、バーチャルキャストストレージではユーザーが作成したVR内アイテム(VCI)も登録することが可能で、それらのアイテムを入手してミクランドで利用することも可能。そしてミクランド内ではVR内通貨であるVCC(バーチャルキャストクレジット)を利用することができ、あらかじめチャージしておけばVR空間内で直接アイテムを購入することもできる。
グリーティングでは、初音ミクをはじめとしたピアプロキャラクターやミクランドに参加したVTuberと、コミュニケーションをとりながらいろいろなポーズをとりつつ間近に並んで記念撮影をしてもらうことが可能で、推しに直接応援の言葉を伝えることもできる貴重な場となっており、すぐに満員になる大人気のイベントになっている。
またVRショーでは、ボカロ曲に合わせて専用のVR演出とともにダンスする初音ミクたちを自由な角度から観覧することができ、写真撮影したり応援したり一緒にダンスを楽しんだりと、VRならではの楽しみ方を満喫でき、感動のあまり涙する人も出るほどの非常に満足度の高いイベントになっている。
Steam版バーチャルキャストではSteamVR対応機器(HTC Vive、Oculus Rift、Valve Index、Windows Mixed Realityなど)とPCを用いたPCVR環境にてミクランドへ接続することが可能で、Quest版バーチャルキャストではMeta Quest 2単体でSteam版のミクランドと同じ世界へ接続することが可能となっている。
また機能やエリアは制限されるものの、NTTのブラウザ用サービス「DOOR」向けの会場も用意されており、VR機器がなくともPC/スマホのブラウザからミクランドに参加することが可能な回もあった。
また以前はGugenkaのスマホ用ARアプリ「HoloModels」にてミクランドの一部のエリアを表示して体験することができていたが、この機能については「MIKU LAND 2021 SUMMER VACATION」が最後の対応となっている。なお、ミクランドで購入したデジタルフィギュアに踊ってもらうことのできる「アニメーションスプレー」の機能については現在も利用可能で、ミクランド上で見たダンスを「HoloModels」のAR機能で楽しむことが可能。
回 | イベント名 | 開催期間 | 日数 | リンク |
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第1回
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2020.08.08(土) 12:00 から 2020.08.10(月) 23:00 まで |
3日間 | ||
第2回 | 2021.02.06(土) 12:00 から
2021.02.07(日) 22:00 まで
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2日間 | 公式HP | |
第3回 | MIKU LAND β mini YOSAKURA |
2021.04.29(木) 19:30 から 2021.05.01(土) 16:00 まで |
3日間 | 公式HP |
第4回 | 2021.08.27(金) 19:00 から 2021.08.31(火) 21:00 まで |
5日間 | 公式HP | |
第5回 |
in MIKU LAND
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2021.12.24(金) 11:00 から 2021.12.27(月) 22:00 まで |
4日間 | 公式HP |
第6回 | 2022.04.28(木) 19:00 から 2022.05.01(日) 21:00 まで |
4日間 | 公式HP | |
第7回 |
in MIKU LAND
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2022.08.12(金) 10:00 から 2022.08.14(日) 21:00 まで 2022.09.02(金) 10:00 から 2022.09.04(日) 21:00 まで |
3日間
+ 3日間 |
公式HP |
第8回 |
MIKU LAND 2023
New Beginning
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2023.04.28(金) 19:00 から 2023.05.04(木) 21:00 まで |
7日間
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公式HP |
第9回 |
MIKU LAND
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2024年7月上旬開催予定 |
-
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公式HP |
各回の情報は以下参照。
2020年8月8日(土)~10日(月)の3日間に渡り開催。記念すべき最初のミクランド。「ニコニコネット超会議2020夏」のコンテンツの1つとして開催され、前夜祭・開会式の公式配信では百花繚乱がリアルアバター姿でミクランド内から進行役を務めた。広場にある大きな扉はまだ閉まっており、イベント名にもある通りミクランドのゲート前を中心とした構成になっていた。
この時点ではバーチャルキャストの「スタジオ」相当のシステムであったため、ジャンプ、衝突判定などのアクション性の高い機能は使えなかった。また、処理が重く、固まってしまったり、真っ暗になってしまうこともあるなど、「β」版ということもあっていろいろと未完成の部分も見られた。
とはいえ6つのエリアがすでにあり、広場では不定期にグリーティングやパレードが行われ、アイテムのVR内での直接販売、公式の定点配信、謎解きイベントの実施など、ミクランドの基本形はすでにこの時点でほぼ実現されており、ユーザーはこの新しい遊び場を思い思いの楽しみ方で満喫することができた。また当時株式会社Gugenka所属だった東雲めぐの起用もこの時からで、その後のミクランドにも公式キャストとして継続的に参加している。
また開会式・閉会式には、株式会社GugenkaよりCEOの三上昌史、株式会社バーチャルキャストよりCEOの松井健太郎、COOの石井洋平、CVOのみゅみゅ、株式会社インフィニットループより広報担当のあねえるたん、ミクランドに協力しているTSUKUMOより駒形一憲が、それぞれのアバター姿で出演し、ミクランドについての意気込みや思いを語った。
なお、実際にVCCをチャージしてアイテムを購入する機能は、このミクランド初回に合わせて解禁された機能であり、バーチャルキャストにおける新たな世界の「扉」を開いた瞬間でもあった。
2021年2月6日(土)~7日(日)の2日間に渡り開催。「SNOW MIKU 2021」との共催となり、コラボした新エリア「スノードームイルミネーション」が追加され、新エリアの中央には巨大な雪ミクの雪像が登場した。また「SNOW MIKU 2021」のテーマソング「Fondant Step」に合わせて雪ミクがダンスする「雪ミクスノーショー」の上演や、雪ミクのデジタルフィギュアなどの関連アイテムの販売が行われた。
さらに「オンラインさっぽろ雪まつり2021」とのコラボにより現実の雪ミクの雪像を再現したエリアや、バーチャル雪合戦が可能なフィールドも用意され、VR内でのミニライブイベント「初音ミク×東雲めぐ-アコースティックLIVE-」も行われた。そして、この回に作成されたミクランドのテーマソング「Happy Coaster」は、ミクランドのメインテーマとして以降のミクランドでもBGMとして使われている。
また2020年11月12日にバーチャルキャストベータ版に追加された「ルーム」の機能が今回からミクランドにも導入され、ジャンプ、衝突判定などの機能が使えるようになり、階段を上る、台座に乗る、巨大初音ミクに登る、「ラビット・ユキネVRドローン」などのアイテムで空を飛ぶ、といったこともできるようになり、一気にVR空間でのアクションの幅が広がった。
定点放送ではユーザーがミクランドを楽しんでいる姿や、グリーティング、「雪ミクスノーショー」「初音ミク×東雲めぐ-アコースティックLIVE-」の様子も中継されたほか、バーチャルキャストを使ったショッピング番組である「TSUKUMOバーチャルショッピング」の出張放送もあり、バーチャル販売員アンドロイドの九十九トッカ、メインMCのあねえるたん、バーチャルキャスト社CVOのみゅみゅが出演し、ミクランドにちなんだ商品の紹介やミクアートギャラリーの紹介などを行った。
開会式の最後では広場にある巨大なゲートが開かれ、前回の閉会式で宣言された「次回ゲートを開く」という約束も果たされた。
2021年4月29日(木)~5月1日(土)の3日間に渡り「ニコニコネット超会議2021」開催中のイベントとして開催。今回はスクウェア・エニックスプロデュースのアイドルユニットGEMS COMPANYがスペシャルゲストとして参戦し、所属アイドル8人(星菜日向夏・奈日抽ねね・有栖川レイカ・水科葵・音羽雫・長谷みこと・赤羽ユキノ・一文字マヤ)のデジタルフィギュアが販売され、展示用のエリアが用意されたほか、グリーティング・開会式・閉会式へも参加した。また海外ユーザー向けのグリーティングルームも用意され、スペシャルゲストとして英語も堪能なロックスター系バーチャルシンガーのSugarが参加した。
ゲート広場は雪景色から「MIKU LAND GATE β」の時の広場に戻ったが、樹木は桜になり、桜の花びらが舞い落ちる、夜桜の花見をモチーフとした空間となった。前回に引き続き東雲めぐが公式キャストとして開会式・閉会式に出演し、「初音ミク×東雲めぐ-アコースティックLIVE-」や「雪ミクスノーショー」も行われた。また「ミクランドフォトコンテスト」という新たなイベントも開催され、入賞者には名前入りの専用のトロフィーアイテムも贈呈された。
また最終日は閉園後の18:50より関連イベントとしてバーチャルキャスト上で「ボカコレVRナイト」が行われ、Steam版会場とQuest版会場にて、九十九トッカ・あねえるたん・Sugar・みゅみゅ・あいえるたんが「The VOCALOID Collection 2021 spring」に投稿された最新ボカロ曲を使ったDJパフォーマンスを見せ、ユーザーと一緒になってミクランドの熱冷めやらぬお祭り気分のアフターパーティを楽しみ、ラストはミクランドのテーマソングである「Happy Coaster」で締めくくった。
なお「YOSAKURA」は公式でも呼び方にぶれがあり、当初は「よさくら」と呼んでいたが、開会式以降では「よざくら」と呼ぶようになった。(表記は「YOSAKURA」のまま)
2021年8月27(金)~31(火)の5日間に渡り開催。今回からイベント名の「β」が取れ正式なサービス開始となった。3つの新エリア(パラソルビーチ、マーメイドステージ、ホラーハウス)が追加され、スノードームイルミネーションも含めた4エリアはゲートの向こう側の有料エリアという扱いになり、「有料エリア入場パス」というアイテムの購入が必要となった。それら以外のエリアは従来通りに無料で入場が可能。
「パラソルビーチ」は真夏の浜辺を再現した新エリア。時間帯により夕焼け空にもなった。「マーメイドステージ」は神秘的な海底のステージ。サブマリンライドに乗って周遊することが可能。「ホラーハウス」ではミクランドの倉庫に潜んだ様々なホラー体験を楽しむことができた。
ゲート前広場は太鼓櫓や屋台・提灯が並ぶ夏祭りのデザインになり、夏祭りバージョンの衣装になった巨大初音ミクが太鼓櫓に腰掛けているものとなった。その広場ではランダム開催で盆踊りイベント「ミク夏音頭」が行われ、ピアプロキャラクターと東雲めぐが盆踊りを踊る姿を見ることができ、ユーザーが一緒に盆踊りを楽しむこともできた。
また新たなテーマソングとして「満開ダイビング」「われらはハレ」の2曲が作成され、それぞれ「マーメイドステージ」のBGM、「ミク夏音頭」の曲として使われ、今回のリズムゲームでプレイできる曲としても使われた。ボカロ楽曲とのコラボとしてはさらに、「ロキ」のお面、「少女レイ」のスクールバッグ、「アサガオの散る頃に」のイメージエフェクトがVR内アイテムとして販売され、BGMとしても使われた。
今回も公式キャストとして東雲めぐが参加し「初音ミク×東雲めぐ-アコースティックLIVE-」が行われたほか、スペシャルゲストとしてホロライブプロダクション所属のときのそらが公式配信やグリーティングに参加し、事前紹介特番ではアメリカザリガニの平井善之もアバター姿で登場し司会進行を担当した。また前回に引き続きGEMS COMPANYが参戦し、開会式やグリーティングに参加したほか、専用のデジタルフィギュアショップは新デザインとなり、ルーム内には新曲「夏色DROPS」のミュージックビデオが大画面で流れ、新メンバーの小瀬戸らむのデジタルフィギュアも販売された。
今回も実施されたフォトコンテストは専用のルーム「ミクランドフォトコンテスト展示会場」が新たに用意され、2021年6月16日にリリースされた「画像⇒VCI変換」機能を用いてVR内での写真をアイテム化して飾ることができるようなり、ユーザーの手によりミクランドでの思い出が会場一面に飾られた。当初用意された展示会場は埋め尽くされ、最終的に展示会場5まで追加されることになった。その後展示会場は「MIKU LAND 2021 SUMMER VACATION メモリアル」として2021年12月23日まで公開された。
また今回はQuest版バーチャルキャストでもミクランドの雰囲気を体験できるような試みが行われ、Steam版バーチャルキャストでのミクランドの内容そのものは楽しめないものの、ミクランドで販売されていたアイテムを使って遊べる「マーメイドステージ」風の専用エリアが用意され、Quest版専用のグリーティングイベントも実施された。
今回から協賛企業と個人サポーターの募集が行われるようになり、会場内には名前入りの提灯が飾られた。さらに個人サポーターになると専用の限定アイテムを購入できるようになり「ミクランド特製打ち上げ花火」を購入することができた。
そしてイベント最終日であり初音ミクの誕生日でもある2021年8月31日には、「ボカコレVRナイト in MIKULAND ~初音ミク14th Anniversary~」と題された配信にてミクランド出演者によるDJプレイが行われ、イベントのフィナーレを飾った。
2021年12月24日(金)~27日(月)の4日間に渡り開催。この回はクリプトン・フューチャー・メディア株式会社による鏡音リン・レンの14周年を祝うプロジェクト「鏡音リン・レン Happy 14th Birthday」の一環として開催されたもので、公式の定点放送・グリーティング・VRライブ・VRショーなどはなかったが、イラスト作品の展示や限定アイテムの販売があり、広場とフォトコンテスト展示会場についても今回専用にリニューアルされたものが用意された。
広場はイルミネーションが施された雪景色になり、中央には天まで伸びる巨大な豆の木がクリスマスツリーのように立ち、誕生日を祝うメッセージを見たり、鏡音リン・レンとの記念写真が撮ることができた。豆の木は登ることもでき、様々なアイテムを駆使して豆の木を頂上まで登る姿が見られた。またフォトコンテスト展示会場はイエローと青空を基調にした明るい空間になり、巨大な鏡音リン・レンの像が置かれた。
そして2022年4月に開催予定の「MIKU LAND 2022 YOSAKURA」にてオープンとなる新エリアの情報や、OSTER projectにより新エリアのテーマソングが制作されることも発表された。
2022年4月28日(木)~5月1日(日)の4日間に渡り開催。「ニコニコ超会議2022」との同時開催であり「YOSAKURA」としては二度目。3つの新エリア(千本桜ワールド、鏡音リン・レン おそらの郵便局、ナゾミク探偵事務所)が追加され、ホラーハウスを含めた4エリアが今回の有料エリアとなった。また10周年を迎えたボカロ曲「千本桜」とのコラボが多く行われ、広場・アートギャラリー・フォトコンテスト展示会場も「千本桜」仕様にリニューアルされた。
「千本桜ワールド」は小説「千本桜」の千本神社を再現した新エリア。巨大な桜、鳥居、手水舎、神楽殿などがあり、「千本桜」とコラボした新アイテムが多数販売され、毎時00分には「千本桜」の曲を使った初音未來による「千本桜演舞」が上演された。おみくじを引けるコーナーもあった。
「鏡音リン・レン おそらの郵便局」は前回のミクランドにあった豆の木の上にあるという設定の、雲の上の郵便局を中心とした新エリア。巨大迷路の「庭園迷路」、雲の上を飛び移っていく「配達アスレチック」の各アトラクションを楽しむことができた。毎時30分にはOSTER projectにより制作されたテーマソング「イエローレターソング」を使った鏡音リン・レンによる「Yellow Letter Show」が上演された。
「ナゾミク探偵事務所」は今回の謎解きの舞台となるリアル脱出ゲーム風の新エリア。名探偵ナゾミクの助手になってVRならではのギミックを活用した謎を解けば限定アイテム「万能虫眼鏡」がもらえ、さらなるミクランドの謎に挑むことができた。
また2022年2月17日のアップデートにてQuest版バーチャルキャストが「ルーム」に対応したことを受け、Quest単体でも普通にミクランドに入ることができるようになり、今回からミクランド上でSteam版バーチャルキャストのユーザーとコミュニケーションができるようになった。また2022年3月31日のアップデートでVR内で撮影した写真をその場でアイテム化できる機能が追加されおり、Quest版からも容易にフォトコンテスト展示会場に写真を展示することができた。
さらに今回から、NTTが提供するXR空間プラットフォーム「DOOR」にもミクランドの会場が用意されるようになった。バーチャルキャスト版と比べると体験できる機能とエリアが限られるが、ブラウザから入場することができ、ピアプロキャラクター(ちびキャラ)とのグリーティングも実施された。
またLINEが提供するライブコースサービス「LIVEBUY」を利用した配信「初音ミクのLIVEコマース in MIKULAND」も行われ、初音ミク関連のリアル商品の販売や「千本桜演舞」の上演が行われた。
今回は公式アンバサダーに東雲めぐ、ときのそら、ミライアカリが就任し、開会式などの公式配信に参加した。開会式は新機能の「ルーム内アクター同期システム」により複数のルームで開会式の様子を同時に観覧することが可能であった。なお今回のグリーティングではVTuberの参加はなく、基本的にピアプロキャラクターとのグリーティングのみであった。
ボカロコラボ関連では「*ハロー、プラネット。」の曲とともにツタが成長する植木鉢がVR内アイテムとして販売されたほか、前回に続き「ボカコレVRナイト 2022 Spring in MIKULAND」の配信にて公式アンバサダーの3人がDJパフォーマンスを行い最後は「千本桜」で締めくくった。
「マジカルミライ」は東京メトロポリタンテレビジョン株式会社とクリプトン・フューチャー・メディア株式会社が主催する初音ミクのライブ&企画展イベント。その10回目の記念イベント『初音ミク「マジカルミライ」10th Anniversary』のメタバース会場として、OSAKA公演とTOKYO公演の開催期間に合わせ、2022年8月12日(金)~14日(日)、9月2日(金)~4日(日)の計6日間に渡り開催。
リアル会場の企画展示を再現した有料エリア「マジカルミライ10th メタバース会場」が新たに作られ、10年に及ぶ「マジカルミライ」の歴史の解説、歴代公式イラストの展示、リアルタイムに更新される「デジタルpiaproの壁」など、リアル会場と同様の展示が多数行われたほか、デジタルフィギュアやホロポスターなどのVR用アイテムも多数販売された。また謎解き参加用のアイテム「ナゾバイザー」を購入することでこの会場内で謎解きイベントも行うことができた。
また『初音ミク「マジカルミライ」10th Anniversary』のテーマソング「フューチャー・イヴ」に合わせて初音ミクがダンスする「マジカルミライ 10th Anniversary in MIKULANDショー」が毎時00分に上演され、毎時30分には前回のミクランドでの演目「千本桜演舞」「Yellow Letter Show」も再演された。
前回に続きDOOR会場も用意され、内容や機能に制限があるものの有料エリアの内容を無料で見ることができ、「マジカルミライ 10th Anniversary in MIKULANDショー」を見ることも可能であった。
また、TOKYO公演のリアル会場ではソニー株式会社が開発した空間再現ディスプレイ「ELF-SR1」上にミクランドを表示し、ミクランド内のスタッフとコミュニケーションをとることができたり、「マジカルミライ 10th Anniversary in MIKULANDショー」を見ることができる展示も行われた。
今回も「鏡音リン・レン Happy 14th Birthday in MIKU LAND」と同様に公式の定点配信はなかったが、ピアプロキャラクターによるグリーティングは実施され、ミクランド内で撮影された写真をリアル「チェキプリント」にしてプレゼントする「MIKULANDの思い出チェキプリントプレゼント!」というキャンペーンも行われた。
2023年4月28日(金)~5月4日(木)の7日間に渡り開催。「ニコニコ超会議2023」との同時開催。公式サイトで「生まれ変わります!」と宣言された通り、新しく生まれ変わったミクランドとなった。ミクランドのロゴは一新され、広場もテーマパークのお城・ホテルをモチーフとした煌びやかな建物に一新。「ハッピーコースター」というライド型のアトラクションも新設され、多数の新エリアや新たなイベントとともに、以前のエリアも一部継続公開され、VRショーは以下の3つが上演された。
開催の1週間前となる2023年4月21日(金) 19:00からは「雪ミク スカイタウン メタバース店」が先行公開され、プレオープンイベントとして、ラビット・ユキネ、雪ミクダヨー、ミクダヨーとのプレグリーティングや、ミクランド開催までのカウントダウン表示なども行われた。また、個人サポーター特典の特別グリーティングが2023年4月22日(土)から、開催前事前入場が2023年4月26日(水)から行われ、ミクランド内の写真がSNS等に投稿され始め、「雪ミク スカイタウン メタバース店」内の壁にも掲載された。個人サポーター特典は、前述の2特典と、有料エリア入場パス(3枚)が今回追加になり、従来からの特典である、限定VCIアイテム、会場広場への名前掲示と合わせて5つとなった。
今回はユーザー参加企画に力を入れていることも特徴であり、「ミクランドファンマーケット」では公式の審査を経て今回のために作成されたクオリティの高いユーザー作成アイテムがミクランド内の専用ブースで展示販売され、「ミクランドルームコンテスト」ではバーチャルキャスト内で初音ミクをテーマにしたルームの作成を競うコンテストが行われ、受賞作品のルームはミクランドの広場から行けるようになっていた。
また今回は会場内に「"チェキ" INSTAX mini 12」の実物を模したカメラアイテムが設置されており、そのアイテムを使うことでチェキ風の写真を撮ってすぐにVR内でアイテム化することが可能となっていた。さらに各エリアに設置された「チェキの壁」には専用のハッシュタグをつけてツイッターに投稿したチェキ風の写真がリアルタイムで掲示されるようになっており、抽選でリアル「"チェキ" INSTAX mini 12」がもらえるキャンペーンも行われた。
超会議終了直後の2023年4月30日(日) 20:00からは「ボカコレVRナイト 2023 Spring in MIKULAND」の配信があり、ボカロPのアゴアニキ、emon(Tes.)、ピリオ/sasakure.UKが、ピアプロキャラクターたちとボカロの名曲のDJプレイをVR内で行い、超会議終了後の余韻を皆で楽しんだ。この内容は翌日以降の22:00からバーチャルキャスト内の専用の会場で再上映が行われ、別途入場パスを購入することで楽しむことができた。
今回の開会式では「MIKU LAND GATE β」以来となる百花繚乱が新アバター姿でMCを担当し、株式会社バーチャルキャストCOOの石井洋平とボカロPのアゴアニキが出演した。閉会式はあねえるたんがMCを担当し、株式会社バーチャルキャストCEOの松井健太郎と株式会社GugenkaCEOの三上昌史が出演し、今回の振り返りと今後の展望などを語り、最後に広場で花火が打ち上げられて閉園となった。閉園後は「ミクランドフォトメモリアル会場」が過去の会場も含めて2023年5月19日(金) 19:00まで公開された。また「雪ミク スカイタウン メタバース店」については閉園後も引き続き公開されている。
今回は公式アンバサダー等は存在しておらず、グリーティングも基本的にピアプロキャラクターのみだったが、グリーティングに参加するとキャラクターごとの記念ブローチをもらうことができる要素があり、それに倣ってユーザー間でもブローチを自作して交換する姿が見られた。
「MIKU LAND 2023 New Beginning」エリア一覧 | ||
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新エリア | ラウンジ Diva | バーカウンターのあるナイトプール |
ナゾミク探偵事務所 ~怪盗からの予告状~ | 今回の謎解きエリア | |
ミクランドストア | ミクランド限定の公式アイテムを展示販売 | |
ミクランドファンマーケット会場 | ユーザーが作成した限定アイテムを展示販売 | |
ミクランドルームコンテスト受賞ルーム | ユーザーが作成した初音ミクテーマのルーム | |
雪ミク スカイタウン メタバース店 | 新千歳空港の「雪ミク スカイタウン」を再現 | |
デザイン一新 | 広場 | 巨大ミク像があるミクランドの入り口の広場 |
アートギャラリー | 「超絵師展」のイラストをVR内で展示販売 | |
一部変更 | ミクランドフォトメモリアル会場 | ミクランドの思い出の写真を残すことが可能 |
ボカコレVRナイト再上映会場 | 「ボカコレVRナイト」を再上映 | |
ほぼ変更なし | 千本桜ワールド | 小説「千本桜」の世界を再現 |
鏡音リン・レンおそらの郵便局 | 雲の上の巨大迷路と配達アスレチック | |
ナゾミク探偵事務所 | 2022年の謎解きエリア | |
ホラーハウス | ミクランド倉庫でホラー体験 |
2024年7月上旬開催予定。公募による衣装を身に着けた初音ミクが出演するボカロDJ×ファッションショーイベント。リアル会場の東急歌舞町タワー特設ステージにて開催され、バーチャル会場のバーチャルキャストでも衣装展示などが行われる。
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最終更新:2024/04/25(木) 18:00
最終更新:2024/04/25(木) 18:00
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