『ミクロマン』とは、
金属製の頭部とクリアパーツの体で出来た、全長10センチほどの人型フィギュア。「手のひらサイズ」ながら、各関節部が稼働して様々なポーズを取ることが可能で、乗り物やロボット、秘密基地などの派生商品と併せて、幅広い遊び方をすることが出来た。
1974年、旧タカラ時代に発売されると、一時はあの『ダッコちゃん』に次ぐ主力商品として大ヒットを記録。その後80年代に入るとブームは沈静化するが、以降も定期的にシリーズが展開され、現在までに以下のラインナップが発売されている。
また、初代ミクロマンの後に企画された「ダイアクロン」および「ニューミクロマン」の一部が、アメリカのおもちゃメーカー「ハズブロ」による海外版として発売されたのが『トランスフォーマー』である。(詳細は該当ページを参照)
おそらくニコニコで良く知られている方のミクロマン。
シリーズ第3弾「マグネパワーズ」を元に、アニメ版と漫画版が作られた。
1999年から2000年まで、テレビ東京系にて放送された。スタジオぴえろ製作。全52話。
宇宙からやってきた5人のミクロマン、アーサー・イザム・ウォルト・エジソン・オーディーンが、地球人の少年・久磁耕平をはじめとする仲間たちと共に、悪の生命体・アクロイヤーの地球侵略に立ち向かうというもの。
子供達の身の回りを舞台にミクロ戦士がアクロイヤーと戦うという構図で、町が破壊されたりというこの手の作品のお約束はあるものの、如何せん本人達のサイズが小さすぎる為、劇中で彼らの事は一部を除いて世間にはほとんど知られることはない。
劇中ではこれが良い意味のご都合主義として機能しており、加えて敵の下級幹部(コブラージ、チェーンスパイダー、ジゴクピンチ)のコミカルな描写も相まって、ヒーローものだが暗くなり過ぎず、子供の冒険心を煽るような作風が強調されているのが特徴である。
作画は怪しい回があるものの概ね平均的な水準だが、回によってキャラの描き方が極端に違うなど、逆作画崩壊のような現象が後半から頻発している。特にグロス受けにガイナックスが関わっている事で知られ、関わった26話や39話等ではやたら麻美ちゃんの日常描写がプッシュされている。
声優陣は「超者ライディーン」で主演デビューしたばかりで熱血ボイスに定評のあった、若手時代の伊藤健太郎を起用。他にも飛田展男や千葉繫など、要所要所で「これ絶対アドリブだろ」といったベテラン声優のお遊びもビーストウォーズ程ではないが見られる。
主題歌は当時Folderとして活動し、ポンキッキーズにも出演して一世を風靡していた少年歌手・三浦大知を起用していた事で記憶している人も多いだろう。しかし主題歌の制作は放送ギリギリに間に合わせたものだったらしく、エンディングテーマは当時は7話からのお披露目となった。映像ソフトでは修正されているが、オンエア版の6話までのEDにはOPのインスト版を使用していた。
全体的に児童向けの作風(男性5人組なのでイザムなどが女子層にも人気があったらしい)であるため、当時は大きなお友達からはほとんど話題になっておらず、アニメ誌で特集が組まれる事もなかった。ヒロインの水沢麻美は私服がしょっちゅう変わったり、入浴シーンがあったり、ヒロインとしては珍しく委員長キャラであるなど、製作内外問わずコアな人気があったようだが、当時のコミケでネタ本を出していたのは自分くらいだったと同人作家の原価壱円氏が語っている。
なお、放送中には『小さな巨人 ミクロマン 大激戦!ミクロマンVS最強戦士ゴルゴン』のタイトルで劇場版も作られており「'99夏 東映アニメフェア」内の1作品として公開された。
映像ソフトはセルVHSが全20巻発売されたが、高年齢層にはセールスが良くなかったのかDVD版は途中で発売が打ち切られている。DVD版は出荷数が少ない影響か中古価格が高騰している。
Blu-ray等でも発売されていないが、現在はDアニメストアニコニコ支店で視聴が全話の視聴が可能である。
コミックボンボンにおいて、アニメの放送に先駆けて連載が始まったコミカライズ作品。作:松本久志
登場人物は共通しているが、ストーリーやキャラクターデザインなどがアニメ版と異なるほか、アニメの放送終了後も連載が続けられ、第2部として漫画独自のストーリーが展開された。全15話、単行本全3巻。
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最終更新:2025/07/18(金) 19:00
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