ミッキーロケット 単語

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ミッキーロケット

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ミッキーロケットとは、2013年生まれの日本競走馬種牡馬である。

な勝ち
2017年:日経新春杯(GII)
2018年:宝塚記念(GI)

血統

キングカメハメハ*マネーキャントバイミーラヴPivotalという血統。は非SS系では当代最高の大種牡馬アイルランドで英GI3着の実績がある。英国で、短距離GI1勝ながら種牡馬としては短距離マイルを中心に活躍を多数輩出しており、になると長距離で活躍した産駒も生まれている。血統表だけ見ると欧州名前が並び少々重たそうだが、日本でも産駒が活躍したカーリアンミスワキなどの種牡馬名前も見られる。

競争概要

~3歳

2歳12月デビューし年が明けた2戦で勝ち上がると、自己条件の連続2着とスプリングS5着を経て皐月賞に出走。しかし13着と粉砕される。これでダービー戦線をあきらめ、北海道に向かい3戦2勝2着1回と安定した成績で競馬に向かう。後に戦となった和田竜二騎手が初めて騎乗した神戸新聞杯では、ダービー2着のサトノダイヤモンドを上がり最速の末脚でクビ差まで追い詰め2着を確保。菊花賞に向かうが5着に終わった。

4歳

休養し4歳初戦に選んだ日経新春杯では1番人気に推され、遅れてきた新シャケトラハナ差下して重賞初制覇。2頭とも舌をブラブラさせながらゴールしており、判定写真がちょっとシュールである。
しかしその後先行しても追い込んでも勝てなくなってしまう。4歳になってミッキーロケットは長く良い脚を使うタイプになっていったのだが、以前よりあった出遅れが酷くなり、脚質が活かせないようになっていたのである。営は宝塚記念後にみっちりゲート練習を行ったが、結局この年はGIII中日新聞杯で2着になった他は全て馬券圏外に終わってしまう。しかしこゲート練習が翌年身を結ぶことになる。

5歳春

2018年日経新春杯4着、和田騎手騎乗停止となり騎手へと乗り代わった京都記念では7着。天皇賞(春)でも追い込み届かず4着に終わるが、この頃には安定してゲートを出られるようになっており、好位の内側に着け終盤ロングスパートを掛ける戦術が確立されていた。

続いて出走した宝塚記念は、実績も新も不安材料を抱えた混戦模様。ミッキーロケットは7番人気に落ち着く。24番から発走したミッキーロケットは中団のインで前を追走する形。1000m594というみないペースに乗り快調に競馬を進める。インコースを利して3,4ポジションを押し上げ、直線で外のサトノダイヤモンドとほぼ同時に先頭に躍り出る。サトノは先に脚が上がり後退したが、ミッキーロケットは脚色が衰えない。大外から突っ込んできた香港ワーザーに追い詰められたが、最後まで脚が切れることはなく、クビ差振り切って勝利GI初制覇を果たした。

上の和田竜二にとってはテイエムオペラオーで勝った'01年天皇賞(春)以来17年ぶりのGI勝利。そのテイエムオペラオーはこの年の5月に亡くなったばかりであり、和田騎手は「オペラオーが後押ししてくれたんだと思います」と述べた。なお、ミッキーロケットが7番人気、ワーザーが10番人気だったことに加え、3着にも12番人気ノーブルマーズが食い込んだことで、3連単49万2560円という大波乱が巻き起こった。

5歳秋

休暇に入り京都大賞典から始動する予定であったが、ここから歯車が噛み合わなくなってしまう。疲労回復の遅れから始動が天皇賞になってしまい、距離の短さによる不安を抱えながらも奮戦し5着。この時も舌をベロンベロンしながら走っていた。

次走はジャパンカップを予定していたが、11月戦である和田騎手が落事故に合いを4本折る重症を負ってしまう。代打騎乗として戸崎圭太騎手が選ばれるも、今度は追い切り中にミッキーロケットが筋肉痛を発症。有馬記念が最大標出会った為、大事を取って回避することとなる。天皇賞で騎乗予定だったダンビュライトが放して乗れなかったことといい、この年のの戸崎騎手は運が悪かったなぁ。

和田騎手が驚異の回復を見せ12月初頭に復帰するも、有馬記念の騎乗は短期免許で来日したヨーロッパの若き有名騎手、オイシンマーフィー騎手であった。当初和田騎手の復帰は年内間に合うかどうか?という報道であった為代理に選ばれたと思われるが、和田騎手にとっては念だったであろう。レースマーフィー騎手がテン乗りながら好位に付ける戦術を踏襲するも、追い込みは今一歩届かず4着となった。

2019年ラストシーズンとして現役続行を予定していたが、始動戦としていた京都記念前に脚部不安が判明。オーナー側が現役続行を希望するも、音無調教師の決断により電撃引退優駿スタリオンステーションにスタッドインすることになった。

結局は宝塚記念が最後の勝利となり、和田騎手は実質的なラストランに騎乗することは出来なかった。が、ミッキーロケットの引退発表直後、和田騎手房でのツーショット写真twitterに上げている。

種牡馬として

種牡馬としては初年度こそ117頭のを集め、生産頭数は68頭を記録したが、その後は受胎率が50%強という年が続いたこともあってか種付け頭数は減り続けている。それでも2024年オーナーゆかりの血統の初年度産駒ミッキーゴージャス愛知杯重賞勝利を挙げており、今後の巻き返しが期待される。

競走馬としての特徴

宝塚記念優勝後に和田騎手った内容によれば、3歳の神戸新聞杯にて初めて騎乗した時のミッキーロケットは全身がバネのようであり「このどこまで行くんやろ?」とかなりの好感触であったらしいが、ずっと物足りなさも感じていたともいう。それまでのミッキーロケットの特徴は、

という中々ので、和田騎手の総評としても「G1ではまともに乗ってもちょっと足りず、GIIGIIIでも展開が上手く嵌らないと勝ちきれない」とかなり厳しく見ていた。

優勝した宝塚記念では、相手関係に恵まれたともいわれる。たしかに過去GIを勝ったとはいえすっかり落ちしたサトノダイヤモンド逃げとして復調する前のキセキ(ただしその後もGI勝利に終わる)が相手で、2着になったのは当時すでに7歳でその年に引退することになるワーザーという事もあり、例年よりもレベルは落ちているかもしれない。しかしGIを勝ったことに間違いはない

血統表

キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
*マンファ
1991 黒鹿毛
*ラストタイクー *トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer
*マネーキャントバイミーラヴ
Moneycantbuymelove
2006 鹿毛
FNo.4-n
Pivotal
1993 栗毛
Polar Falcon Nureyev
Marie d'Argonne
Fearless Revival Cozzene
Stufida
Sabreon
1997 鹿毛
Caerleon Nijinsky II
Foreseer
Sabria Miswaki
Flood
競走馬の4代血統表

クロス:Mr. Prospector 3×5(15.63)、Northern Dancer 5×5×5×5(12.50%)、Nureyev 4×4(12.50%)

主な産駒

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