ミニ四駆GB Let's&Go!!とは、1997年にアスキーから発売されたゲームボーイ用ゲームソフトである。
制作はミニ四駆レッツ&ゴー!!POWER WGP2と同じくジュピター。
この項では1998年に発売された続編「ミニ四駆GB Let's&Go!!オールスターバトルMAX」についても扱う。
第二次ミニ四駆ブームを巻き起こした漫画及びテレビアニメ作品「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」をモチーフにしたミニ四駆シミュレーションゲーム。通信ケーブルを用いた対戦のほかポケットモンスターを意識したようなパーツ交換のシステムがある。MAXではゲーム内のキャラクターとも疑似的にパーツ交換を行える。
GB時代終盤に発売されたためか2作ともスーパーゲームボーイ対応。専用のカラーパレットとフレームが用意されている。
当時のミニ四駆世代である小学生をターゲットにした作品だが、難易度が非常に高くエンディングを迎えられなかったプレイヤーは多い。後述のシステムの複雑さと各レースで要求されるセッティングの完成度がシビアで、レースによってはほぼ最適解が要求される。シャイニングスコーピオンと違ってこちらは数値である程度のステータスが見られたり、キャラクターがヒントを教えてくれるが、それを含めても厳しい。
特定の組み合わせでパーツを交換すると強力なパーツに変化するシステムがあり、後述のレベル制限の都合上終盤でしか使用できないがその性能は強力無比。また通信対戦で一定以上勝利を収めることで手に入るトロフィーもある。またポケモン同様、一つのセーブデータで一部しか入手できないパーツシリーズがあり、これは自分のセーブデータに割り当てられたパーツ以外は交換でしか入手不可能というとんでもないもの。無印版を例に挙げると、8種類あるシルバーパーツの内自力で手に入るのは3種類のみ、これを8種類全て持って土屋研究所に行くと、シルバーパーツ全てとゴールドパーツ1種類(セーブデータごとに固定)と交換することになる。つまりゴールドパーツをコンプリートするためには途方もないパーツ交換を繰り返すことになる。入手難度が高い分、ゴールドシリーズの性能は変化パーツ以上になっている。
レースは全てマッチレースで自分と対戦相手が選んだコースとランダムに選ばれるコースを走り勝敗を決める。コースの境目ではピットインをしてセッティングを変更できるがレースのタイムは止まらないため時間をかけ過ぎると遅れを取ることになる。またパーツにはパーツ年齢という寿命を表すパラメータがあり基本的に高くなるほど性能が下がる。持ち歩けるパーツの数には限界があるため連戦の際は持ち歩くパーツの種類と交換するタイミングを考える必要がある。
公式レースやイベントレースはスタートすると優勝もしくはメンテナンスタイムまで連戦となり、途中でパーツの補充やセーブのためにレース場を抜けることはできない。ストーリーが進むにつれ連戦で走るコースの数は増えていくので、十分な量のパーツを予め持ち込んでおく必要がある。必然的に時間がかかってしまうため、MAXでは対戦相手が変わる毎に中断セーブを入れられるようになった(ロードすれば消滅する)。
プレイヤーにはレベルの概念が存在する(ミニ四駆GBは最大レベル8、オールスターバトルMAXは最大レベル15)。ストーリーを進めるごとに強力なパーツをマシンに取り付けられるようになる。「現在のレベル<パーツレベル」のパーツはつけることはできない。
一見するとリアルなミニ四駆シミュレーションだが重要なパラメータとして「空力」「ダウンフォース」など原作のキーワードが登場したり1コースに1回マシンに気合を入れて加速(かっ飛べ、マグナ~ム!!)させられるなど原作のテイストも生きている。それぞれのパラメータもきちんと数字上の意味を持たせており、例えばコーナーでのMAXスピードの数値が安定性の数値を超えるとコースアウト、下り坂でのMAXスピードがダウンフォース値を超えていてもコースアウトする。
ストーリーは基本的にオリジナルストーリーだがアニメ版の登場キャラクターからマニアックなキャラクターまで多数登場し、原作漫画のみのネタもある。
原作およびアニメの国内編を舞台としている。星馬兄弟をはじめとする強豪レーサーを打ち破りゲームの中で行われる4つのメジャー大会すべてを制覇する「グランドスラム」を達成することが目的となる。大会が四季を冠しており、ストーリー内では秋→冬→春→夏と季節が一巡し、サマーカップが本編最終戦となる。序盤は原作キャラクターとの交流がほとんどない分本作のみのオリジナルキャラクターとブラックセイバー軍団がその穴を埋める。なお本作では序盤に倒した黒沢がプレイヤーへの復讐のため大神学園に入学、終盤の鍾乳洞バトルで再登場するというオリジナル展開がある。
最初のメジャー大会であるオータムカップを制覇すると土屋博士に認められ、パーツのレベル制限がかかるようになる。また通信機能やパーツ強化を使えるのもここから。ここを境に原作キャラクターと交流する機会が増えていく。
大神軍団などは原作同様にバトルレーサーとして描写されるが、レース中に妨害してくることはない。ペナルティとしてレースで敗れた際にパーツを1つランダムで壊される程度で勝ち続ける分には気にならない。なお、大神軍団は原作通りの人数だと少なすぎるのでその穴埋めとしてプロトセイバーを操るPS戦隊というオリジナルキャラクターのチームが登場する。ゲーム作品初登場となるJは最初大神博士のもとにいるバトルレーサーだが、ストーリー終盤に改心してバトルレースから卒業、最後のサマーカップで再登場する。
クリア後の解禁要素もMAX程ではないが用意されている。特に本編クリア後に解禁されるアダルトカップはまさに「子ども相手に本気出す」大人たちとの戦いである。参戦メンバーは原作キャラクターの身内に始まり、果てには大神博士や土屋博士まで倒さなければならない。しかも連戦数はゲーム中最多の9連戦(次いでスプリングカップの8連戦、サマーカップ前半の7連戦)。優勝すると特典としてプロトセイバーエボリューションを自分のマシンとして使用可能になる。基本性能は全マシン中トップクラスであり、セッティングのし甲斐がある。
原作およびアニメのWGP編を舞台としている。TRFビクトリーズの六人目のメンバーとなりゲームにおけるミニ四駆の世界大会GBC(グレートバトルカップ。ゲームボーイカラーとは無関係)に優勝することが目的となる。アニメに登場したWGPレーサーが総登場し全員と対戦できる。アイゼンヴォルフに至っては2軍メンバーとも戦える。
ストーリーの都合上1度の連戦数が前作より少なくなったため、1度の対戦で走るコースの数がどんどん増えていく。前作では最大3コースだったが、こちらは終盤になるとその倍になっていく。またコースバリエーションも増えており、きちんとピットインすれば前作では不要だったゴムタイヤの存在意義を示すためか前半オンロードで後半オフロードになるミックスコースも追加された(もちろん、ミックスコース内で片方を捨てるという選択も可能)。オフロードコースや高速コースも新たなバリエーションが追加されている。
GBCの対戦形式は5vs5の総当たり戦で、勝ち星が多い方が試合の勝者となる。ストーリー前半ではチームの勝利のために主人公に課せられるノルマは少なめだが、ストーリー後半や決勝、優勝候補チームとの対戦だと主人公が全勝しないと勝てない試合もある。一応主人公が参戦する試合は全勝することが可能だが、予選のロッソストラーダ戦(全勝が必要)などストーリー上チームが負けることを前提にしている試合もあるのでセッティングやパーツ強化をフル活用しないと厳しい。1試合で5連勝を達成すると特別賞品が贈呈される。またGBC優勝(本編クリア)まで草レースやイベントレース含め無敗を維持していると全勝トロフィーが授与される。そのためトロフィーコレクションのためには1度も負けが許されない。
前作のシステムを踏襲し、セッティングがしやすいように操作レスポンスや画面遷移が高速化するなど改善がされている。裏の目標として前述の通り主人公のGBC全勝があるが一部の相手は非常に強く設定されているのでかなり難しい。また今作はバトルレースの要素が存在しピットインのタイミングでマシンが攻撃を受けることがある(ピットインでの合流時に食らうためどれだけ突き放しても攻撃される)。攻撃は多くの場合ランダムであり本編をクリアするまでは対抗手段が防御パーツだけなので状況次第で詰むこともある。
クリア後の追加イベントが非常に多く、こちらもやりこみ要素が目白押し。各レース場ではGBC参加チームのリーダーやエースたちと単発レースができ、ビクトリーズのメンバーや国内編のキャラクターとも戦える。単発レースを全て制すると劇場版のアクアポリスが出現しガンブラスターXTOとレースが可能、勝てばガンブラスターも使用可能になる。アダルトカップも再登場し、バトルレーサーしか登場しない大神博士最後の挑戦状バトルカップも開催される。とある場所ではMAXの一文字兄弟が待っており、勝利すると彼らのマシンも使えるようになる(大神マリナも登場するが彼女のマシンは購入不可)。最後は意外な人物が最強の裏ボスとしてプレイヤーの挑戦を待っている。特に大きい目玉要素としてバトルレースが解禁され、こちらから攻撃を仕掛けることが可能になる。クリア後のレースはバトルレースを仕掛けた方が圧倒的に楽。しかも主人公がバトルレースを仕掛けることによるペナルティは特にない。
掲示板
16 ななしのよっしん
2018/02/25(日) 20:35:29 ID: Q0opco7EQf
MAXはTRFビクトリーズ6人目のメンバーになるってある意味ハイパーヒートと似てる気がする。
初代は攻略本のお勧めセッティングで大体勝てるけど、MAXの方はエース・リーダーはワンダー系・EXP系・ミラクル系といった特殊パーツがないとほぼ勝てない。
あと、予選のロッソストラーダ戦はプロテクトパーツが付けられんからマジで辛かった。決勝戦では使えるけどそれでも厄介。強化と運に任せるしか。
クリア後は真っ向勝負だとほとんど歯が立たないから結局バトルパーツに頼っちゃうんだよな
17 ななしのよっしん
2020/09/14(月) 21:07:52 ID: j77LV6Nr6J
これの全勝カップ何とか取ったけど、結構出来てる人いるのかなぁ?
18 ななしのよっしん
2023/10/08(日) 21:59:23 ID: 4r4SzxIPq8
全勝は今の世の中みたいに情報やら揃ってる世の中ならともかく(それでも楽ではないが)、発売当時は達成できた人いないんじゃないか?
あれ初見プレイで全勝できたらやばい。
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最終更新:2024/04/26(金) 05:00
最終更新:2024/04/26(金) 05:00
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