『ムシウタ』とは角川スニーカー文庫より刊行されている、岩井恭平によるライトノベルである。 イラスト担当はるろお。
2007年7月~10月にはテレビアニメ『ムシウタ』がWOWOWにて放送された。全12話。
2003年に角川スニーカー文庫から1巻が刊行され、2014年に最終巻である15巻が刊行され完結した。
また、本編より前の時系列で展開される短編シリーズ『ムシウタbug』が2004年~2008年までザ・スニーカー誌上で連載・刊行された他、本編と短編を繋ぐ物語として『ムシウタ00 夢の始まり』が刊行され、いずれも完結した。
既刊24巻(本編15巻+短編8巻+「ムシウタ00」1巻)。
少年少女の「夢」を喰らう超常の存在“虫”と、“虫”に寄生され「虫憑き」となった少年少女達の活躍を描く。
主人公視点だけではなくその他の登場人物の視点も描き、それぞれの思惑が錯綜する壮大な群像劇である。
―――“虫”。
希望や願望や欲望、時には彼らの生きる目的ともなる「夢」を抱いて生きる少年少女達。
そんな彼らの夢を喰らい様々な物を奪う代わりに、望みもしない強大な力を与える昆虫に似た超常の存在、“虫”。
そして“虫”に寄生され超常の力を得た者たちは「虫憑き」と呼ばれた。
政府は「虫憑きは存在しないもの」としているが、目撃証言や虫憑きのものと思われる異常現象が年々増加しており、噂の範疇から抜け出ないものの、人々の間で「虫憑き」は差別と恐怖の対象になっていた 。
そんな虫憑きを発見・捕獲し、政府の公式見解同様に「存在しないもの」として処理する政府機関がある。
特別環境保全事務局。通称「特環」である。
その特環に所属する一人の虫憑きの少年“かっこう”。
彼は虫憑きの中で最も強く、また同族である「虫憑き」を最も多く倒し、生ける屍「欠落者」にした戦士で、『最強最悪の悪魔』と呼ばれ、敵味方問わず誰からも恐れ憎まれていた。
どこかはわからない場所、いつかはわからない時。
以前彼が倒し、欠落者となったはずの一人の少女の瞳に光が戻った。
虫憑きは“虫”に寄生され超常の力を得た人間のこと。“虫”は主に、夢を持つ思春期の少年少女に寄生する。
一度虫憑きになると二度と普通の人間には戻れない。
虫憑きは「分離型」「特殊型」「同化型」の3種類が存在し、種類によって扱える能力が異なる。
“虫”は超常の力を行使する度に彼らの夢を喰い、夢を喰い尽くすと“虫”は「成虫化」して虫憑きは死に至る。
また虫憑きは、虫憑きに宿る“虫”を殺されると「欠落者」となる。
欠落者は、人間の感情・意思・記憶などの「心」や、虫憑きにとって大切な「夢」すらも失った存在で、外部の命令しか受け付けない生ける屍となる。当然、放っておけば餓死や病気で死んでしまう。
一度欠落者になると、二度と元に戻れないとされてきたが、杏本詩歌“ふゆほたる”ただ一人が蘇生した。
特別環境保全事務局(以下、特環)は政府が増え続ける虫憑きに対処すべく設立した秘密機関。
虫憑きを秘密裏に捕獲・隔離し、政府の公式見解である「虫憑きは存在しないもの」を実現させている。
具体的には捕らえた虫憑きたちに兵士教育を施し、虫憑きを捕獲・隔離している。
むしばねは、特環の方針に反発する虫憑きや、その考えに賛同する一般人によって作られたレジスタンス。
「虫憑きが自由に生きられる居場所を作る」を目標に掲げ、虫憑きの保護活動を行っている。
物語における主な登場人物。
虫憑きは太字で示し、本名・コードネームが明らかな場合「本名/“コードネーム”」と記す。
水清十朗により、「月刊少年エース」にて本編のコミカライズ版が連載・刊行されている。既刊2巻。(完結)
コミカライズでは、本編1巻の物語のみを描いている。
2007年7月~10月までWOWOWにて放送された。
アニメは本編1巻の物語をベースにしたオリジナル展開であり、ファンの間では黒歴史扱いされている。
シムウタと通称されるか無かったことにされている。
また、本アニメのDVD限定版には『ムシウタbug』のドラマCDが特典として付いた。
ドラマCDは原作準拠で評判が高く、ドラマCDのためだけにDVDを購入したファンも多いとか。
オープニング曲:「ムシウタ」 ムシウタについて語るスレ#6より |
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最終更新:2024/04/26(金) 06:00
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