ムノムクァ(Mnomquah)とは、クトゥルフ神話における神の名前である。
ムノムクァはリン・カーターの『月光の中のもの/Something in the Moonlight』(1980)に登場した旧支配者である。
『エンサイクロペディア・クトゥルフ』
ではブライアン・ラムレイ作と間違われているが、第3版からは訂正された[1]。
設定マニアのカーターらしく、ボクルグの主人[2]、”焔を焚きつけるもの”(=ヴォルヴァドス)との確執[3]など、対神関係のトリビアがそこそこ充実している。
ブライアン・ラムレイ作品におけるムノムクァは巨大な爬虫類型怪獣の姿を持つ。頭には冠のように蠢く触手が林立しており、目として機能しているが空の眼窩がこちらを見据えているという。
ドリームランドの月に幽閉されているが、それはおそらく旧神によるものだといわれている。
ムノムクァが〈黒い湖の主〉と呼ばれる理由として、月の核にあるという大きな湖であるウボス(Ubboth)の湖を支配しているからである。クトゥルフらとともに宇宙からやってきた旧支配者の一柱であり、自らの手でウボスの湖という隠れ家を作り、それが旧神に見つかって幽閉されてしまうとは皮肉なものである。現実の月にいる可能性も十分にあるそうだが……。
ドリームランドの月にはムーン=ビースト(月棲獣)やレンの人間もどきなどがいる。また、リン・カーター版ネクロノミコンによればウボスの湖にはショゴスが棲んでいる。
ドリームランドの地上、サルコマンド(Sarkomand)の廃墟ではその妻、オーン(Oorn)ともにムーン=ビーストに崇拝されている。
星辰が揃って旧支配者達が地球を破滅へ導くとき、この二柱は再び再会するのだといわれている。
ブライアン・ラムレイの『幻夢の狂月/Mad Moon of Dreams』
は、ムノムクァがドリームランドの月を落下させてオーンに再開しようとする計画を描いている。
ラムレイのデイヴィッド・ヒーロー&放浪卿エルディン三部作の最終作で、『旧神郷エリシア』ではその後日談がちらりと出てくる(「ムノムクアフ」と「オオルン」の表記)。
さすが旧支配者と言うべきか、それとも他の作家さんの創造物だからなのか、この作品のムノムクァはやたら邪悪かつ強い。強力な吸引光線や巨体を使って周囲を圧倒する姿は必読だ。
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最終更新:2025/12/10(水) 01:00
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