メイショウサムソン 単語

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メイショウサムソン

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走るごとに強く、勝つごとに逞しく。

勇者の名を持つ駿は、闘いを重ねての強さを鍛え上げた。

実戦で己を磨く野武士のように強く、逞しく。

世代の頂点を極めてなお、挑む気迫をみなぎらせて。

人馬一体、さらなる闘の先にある栄光へと走り行く。

JRA「ヒーロー列伝」No.63 メイショウサムソンexit

メイショウサムソン(Meisho Samson)とは、2003年生まれの日本の元競走馬である。鹿毛
名は冠名旧約聖書士師記に出てくる怪力の士師サムソンから。
韓国家電メーカーではない。
その名の通り、大柄で堅感のあるであった。 

な勝ち
2006年:皐月賞(GI)、東京優駿(GI)、スプリングステークス(GII)
2007年:天皇賞(春)(GI)、天皇賞(秋)(GI)、産経大阪杯(GII)

概要

オペラハウスイヴィヴィアンダンシングブレーヴという欧州ならすごいんじゃね?と半分バカにされながらられるレベルの、ちょっと重たそうな血統である。
さらに系は遡ると天皇賞(秋)有馬記念を連覇した名ガーネツト、更に遡ると小岩井牝系フロリースカツプにあたる、日本土着牝系の良血。
ちなみにオペラハウスの代表産駒といえばテイエムオペラオーだが、そのオペラオーの前に苦渋を飲まされ続けたメイショウドトウオーナーサムソンオーナーは同じである。何の因果か。 

瀬戸口厩舎からデビューするも、二連敗。三戦で勝ち上がったがその頃には小倉開催は終わっていた。
野路菊ステークスではメンバーが薄いこともあったが、ライブリマウント以外ぱっとしないしか乗って来なかった石橋上、晩成のオペラハウス産駒ながら一番人気に推され快勝。
しかし萩ステークス(OP)と東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)ではフサイチリシャール逃げに屈し連敗。中京2歳ステークス(OP)ではきっちり勝ったものの、まだクラシックの中心といえる存在ではなかった。

翌年はきさらぎ賞(GIII)から始動するがドリームパスポートの末脚に屈し2着、しかし皐月賞トライアルスプリングステークス(GII)ではしぶとく先行しフサイチリシャールドリームパスポート以下を抑えこ重賞初制覇を達成。
意気揚々と皐月賞(GI )に向かったが、なんと6番人気皐月賞まで9戦をこなした戦績や、上その他が不安がられてのことであろう。サイジャンクやジャリスコライト以下なのはさすがに軽視しすぎだろJK
小雨がぱらつく中先行し、直線で逃げフサイチリシャールをきっちり捉え、ドリームパスポートアドマイヤムーンの末脚を封じ切り快勝。

前へ進め

始まりの
心躍らせた
そして胸はずむ

たとえ歩みは遅くとも
自身の熱情と人の想いを
悪路をわたりを越えれば
らしき眺望と出会えるだろう

その高揚をかみしめたなら
すぐにまた前を向け
次なる的地へと進むのだ

JRA「名馬の肖像」メイショウサムソンexit

続くダービー (GI )ではアドマイヤムーン距離不安があったりしたとは言えようやく一番人気で迎え、アドマイヤメイン逃げをきっちり捉え、残り100では石橋が手綱を緩める余裕すら見せて快勝。二冠馬いた。ちなみに小倉デビューダービー史上初であった。
こうなると、前年度のディープインパクトに次ぐ三冠馬誕生が期待され始めた。勝手なもんである。
しかしになると絞りきれないのか、神戸新聞杯(GII)では+10キロで登場しドリームパスポートに差し切られいきなり暗が立ち込める。デブソン
続く菊花賞(GI )では血統的に問題がないどころかどんとこいと思われ、更に三冠馬誕生への期待も込められ1番人気に推されるが、+10キロの前走から更に+6キロとさらに太ったことやアドマイヤメイン大逃げ時計勝負になったのが辛かったのか、大外から飛んできたドリームパスポートの外から飛んできたソングオブウインドに差され、逃げたアドマイヤメインも捉えられず4着に敗れ、三冠は消えた。
その後は三冠馬ディープインパクトに挑むが6着と5着に敗れ結果は出ず、休養となった。特に有馬記念ではディープの最後の衝撃っ先に喰らったのがメイショウサムソン。相手が悪過ぎる…

休養中に瀬戸口師が勇退し、高橋成忠厩舎へ転厩。初戦の大阪杯(当時GII)を勝つと天皇賞(春)(GI )でもしぶとく勝利GI3勝を挙げた。
ちなみにタイム3:14:1とかなりの好タイムだったがディープインパクトチートの前ではんでしまった。マヤノトップガン極限の脚が叩き出したレコードを越えたんだけどねぇ。
続く宝塚記念(GI )ではウオッカに一番人気を奪われるも、4先頭の強い競馬を見せた。しかし後ろから来たアドマイヤムーンに差し切られ2着に終わる。

凱旋門賞遠征を計画していたが、インフルエンザ禍で回避となった。彼自身も感染疑惑が浮上し思うように調教を積めず、天皇賞ぶっつけからとなってしまった。
そして、ここで凱旋門賞のために経験のある武豊への乗り替わりが予定されていたが、これもたち消えになったと思ったら、内専念となったのに武豊スイッチとなり、石橋とのコンビは解消となった。これには批判も相次いだ。少なくとも立ったミスはなかったし、何より武豊は色々と批判されちゃう立場ではある。
ただ、今でも若手騎手を乗せたり中堅以下の厩舎にも預託したりしているメイショウオーナーの立場を立てて言うなら、一度約束したから、その埋め合わせということで依頼をかけたのであろうとは思う。
の緒戦・天皇賞(秋)(GI )は、コスモバルクが斜行してん中から外を一掃するのを内から強く伸びて圧勝。GI4勝天皇賞春連覇で飾った。
かしここがピークになってしまったかジャパンカップ(GI )ではまさかの先行押し切りを見せたアドマイヤムーンを捉え切れず3着、有馬記念(GI )でも見せ場なく8着に沈んでしまう。

5歳大阪杯(GII)から始動するがダイワスカーレット逃げペースを狂わされたか6着、連覇をかけて臨んだ春の天皇賞でも遅れてきた大器アドマイヤジュピタに敗れ2着、宝塚記念(GI )ではいい手応えで直線に入ったがアサクサキングスにぶつけられてしまい態勢を立て直すがエイシンデピュティ逃げを捉え切れず2着。運もなかったが、の衰えも明らかであった。
しかし営は一年越しの標である凱旋門賞(GI )出走を決め、フランスへ。しかしザルカヴァの強な末脚を傍観するのみの10着に終わる。
後出走したジャパンカップ(GI )では石橋とのコンビ復活したが6着、有馬記念(GI )でもダイワスカーレットの前に8着。引退種牡馬入りすることとなった。

4歳の秋天以降の不調っぷりがあるため、評価を低くされがちだが、忘れられそうになっていた日本在来牝系の価値を高めた一頭である。一応スペシャルウィークウオッカを出したシラオキ系は常に重宝されていたが、他の系統にもが向けられるきっかけにはなったであろう。
下総御料牧場の基幹クレオパトラトマスの血を引く二冠馬ゴールドシップが誕生したのも偶然では…偶然か。血統やキャリア前半の騎手石橋守とも相まって、さや訥な感じを受ける、よくいる社台の良血とは違った趣のある名であった。
オペラハウスも再評価され、種付け数が増えた。やったね!まあ外れが多いからオペラオーサムソンみたいな大物はめったにry
先や場は良績を残しているが、が深まりになると4歳の有馬記念のように前に行く素振りすら見せなくなるなど、温かい時期じゃないと本領が発揮できないタイプでもあった。場は太っちゃうし。

引退後は社台スタリオンステーション種牡馬入り。3年連続で100頭を越えるを集めるなど評判もなかなか。
産駒2012年からデビューしたが、2012年中央競馬で勝ち上がった産駒が0という、テイエムオペラオーメイショウドトウかという結果に終わった(中央初勝利は翌年1月6日)。社台のを付けられてこれはちょっと痛いスタートとなってしまった。
初年度は一番恵まれているのが通例なので、ここで生産界がめる熟性を発揮出来なかったのは大きなマイナスといえる。これがキツかったか、2014年度からはイーストスタッドでの種牡馬生活を送ることとなった。2013年度産のデンコウアンジュを最後に活躍を出しておらず、都落ちの末路を辿った。2021年種牡馬引退。功労としてひだか・ホースフレンズにて余生を過ごす。

産駒にはサンデーの孫たちのような軽快なスピードこそないものの、クラシックトライアルに出てはしぶとく権利を取る産駒が毎年現れるなど実にしぶとい。まだG1勝ちは出していないが中央重賞勝ち4頭を輩出している。
社台繋養時代になかなかの良血に付けた時に生まれたがそこそこの成績を残していることもあり、孫の世代で大爆発することもあるかもしれない。配合次第ではサンデークロスが狙えたりするし。

血統表

*オペラハウス
1988 鹿毛
Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
Colorspin
1983 鹿毛
High Top Derring-Do
Camenae
Reprocolor Jimmy Reppin
Blue Queen
イヴィヴィアン
1997 鹿毛
FNo.3-l
*ダンシングブレーヴ
1983 鹿毛
Lyphard Northern Dancer
Goofed
Navajo Princess Drone
Olmec
ウィルプリンセス
1983 鹿毛
*サンプリンス Princely Gift
Costa Sola
エール *フォルティノ
ガーネツト
競走馬の4代血統表

クロスNorthern Dancer 3×4(18.75%)

主な産駒

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関連項目

JRA賞特別賞
優駿賞時代 1973 ハイセイコー(大衆賞) | 1978 テンポイント(マスコミ) |
1982 モンテプリンス(ドリーム) | 1983 アンバーシャダイ
JRA賞時代 1989 オグリキャップ | 1993 トウカイテイオー | 1995 ライスシャワー | 1998 サイレンススズカ |
1999 グラスワンダースペシャルウィーク | 2001 ステイゴールド | 2004 コスモバルク(特別敢闘賞) |
2007 ウオッカメイショウサムソン | 2009 カンパニー | 2016 モーリス | 2020 クロノジェネシス
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