メチレンジオキシメタンフェタミン 単語

メチレンジオキシメタンフェタミン

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3,4-メチレンジオキシメタンフェタミンMDMA)とは、共感作用のある合成麻薬である。

概要

3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA:3,4-Methylenedioxymethamphetamine)は、フェネチルアミン系の催幻覚幻覚剤)である。俗に、「エクスタシー(Ecstasy)」「モリーMolly)」「E」「X」」「バツ」「ペケ」などと呼ばれる。

1912年ドイツ化学企業メルクによって開発されたが、医薬品として製品化されることはなかった。1960年代になって、アメリカ合衆国化学アレクサンダー・シュルギンによってMDMAの覚醒作用・幻覚作用が示されると、心的外傷後ストレス障害PTSD)治療などへの応用が見出され欧で臨床試験が実施された。また、デザイナードラッグとして多くの濫用者を生み出した。現在は、キャラクターロゴタイプを模したカラフルなMDMAの錠剤が非合法に流通している。

覚醒剤メタンフェタミンと似た構造をもち、精神刺作用があるほか、幻覚作用もあり視や幻聴をきたす。セロトニン神経系に作用するため多幸感がもたらされ、開放的になったり他者に近感を覚えたりする。濫用により精神錯乱、不眠をきたし、神経が破壊され肝臓腎臓の機不全に陥る。

日本では、麻薬向精神薬取締法麻向法)において「麻薬」に定され、輸出入、製造、譲渡、所持、施用などが規制されている。麻薬特例法や関税法にも罰則規定がある。複数の罪名に触れる場合、最も重い刑によって処断される。たとえば、MDMAなどの麻薬を違法に製造した者は、期または5年以上の懲役および1,000万円以下の罰金に処す(麻薬特例法第5条)。違法に所持した者は、7年以下の懲役に処す(麻向法第66条)。違法に輸入した者は、10年以下の懲役もしくは3,000万円以下の罰金に処し、あるいはこれを併科する(関税法第109条)。

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最終更新:2025/12/07(日) 21:00

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