メラミンとは (メラミンとは) [単語記事]

もしかして：メラニン
人体で生成される色素。日焼け、シミなどの肌の茶色。

メラミンとは、有機化合物で、構造の中心にトリアジン環を持つ有機窒素化合物の一種である。

概要

昇華性を持ち、融点は 250℃以下。水溶液は弱塩基性で、芳香族性を持つ。官能基としてアミノ基を持つ。

外見は白色の固体。結晶は柱状結晶。LD50は3161mg/Kg。CAS 番号 108-78-1

はっきり言って、有機化合物の中では中途半端に特徴がなく、また、構造も単純なので、樹脂の原料になること以外は教科書に載ることもなく、比較的地味な化合物である。ちなみに500g三千円程度で買える。（ニコニコ市場になかったorz)

工業的な用途として、メラミン樹脂（食器、服のボタン、化粧板などに使われる）の原料となる。

2008年、メラミンが混入した粉ミルクが原因で乳幼児に腎不全が多数発生する事件が起きた。また、それ以前にもメラミン入りペットフードがアメリカに輸出され、犬が死亡し問題になった事もあった。

この原因は、粉ミルクなどのたんぱく質の含有量を水増しするためだと言われている。

なお、下の商品はメラミンそのものではなく、メラミン樹脂です。これを使っても中毒にはなりません！

(メラミン樹脂の食器はメラミン自体に問題はないが、樹脂の原料とする際に混合されたホルムアルデヒドの反応し残りが溶け出すという噂があり、危険だという説もあｒｙ）