メルボルンカップ(Melbourne Cup)とは、オーストラリアで毎年11月第1火曜日に開催される競馬のレースである。グループはG1。
1861年に創設されて以降150年以上に渡って開催されており、メルボルンとビクトリア州の一部ではこのレースの為に祝日として設定されている。オーストラリア全体で見ても "The race that stops the nation(国の動きを止めるレース)"と言われるほどの一大イベントである。
レースはフレミントン競馬場で開催され、距離は3200m。開催当初これよりも長い距離のレースはいくらでもあったが、現在国内における超長距離(2700m超)のG1はメルボルンカップと4月に開催されるシドニーカップ(3200m)のみである。
しかしこの2レース、他国の長距離G1と違う点はハンデ戦という点にある。(後述)
総賞金は600万豪ドル(1豪ドル80円とすると約4.8億円)とオーストラリアのG1レースとしては最高額である(格付けの無いレースも含めるとジ・エベレストが総賞金1300万豪ドル=約10.4億円)。
日本馬では2006年にデルタブルースが勝利。鞍上の岩田康誠騎手も日本人として初勝利を遂げている。
また歴代の優勝馬のレリーフがあって、デルタブルースの名前や勝負服も展示されている。
競走馬はレースの際、騎手の体重や衣類、鞍などの重量を背負っている。競馬ではこの重量を斤量として背負うべき値を決めている。決め方は主に以下の通りである。
1.馬齢重量(馬の年齢や性別によって決める。2歳・3歳限定戦)
2.定量(上記同様馬の年齢や性別で決める。3歳以上/4歳以上のG1はこれが基本)
3.別定(収得賞金や重賞勝ちの有無で斤量の増加が決められているレース。G2・G3レースで見られる)
4.ハンデ(ハンデキャッパーが実績などを考慮して馬ごとに斤量を決めるレース)
日本のハンデ戦は日経新春杯や目黒記念などGⅡ以下のレースで見られるが、海外G1(平地)でハンデ戦を開催しているのはアメリカとオーストラリア、ドバイのジュベルハッタ位である。
当然ながら実績のある馬には重いハンデが課される。それはメルボルンカップでも例外ではなく、牝馬であろうが58kgを背負う実例も存在する。「斤量が1kg違うと1馬身差違う」と言われているため、軽ハンデの馬が52kgだとすると6馬身差相当のハンデとなる。
ちなみに58kgを背負った牝馬こそ、メルボルンカップを連覇していたマカイビーディーヴァであり、重ハンデを背負って出走したレースも勝利して史上初のメルボルンカップ3連覇を果たしている。
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最終更新:2024/12/04(水) 06:00
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