メルルーサ(西:merluza)とは、巷でよく目にする白身魚の正体の一つである。
タラ目(Gadiformes)メルルーサ科(Merlucciidae)の海水魚。
【分類】脊索動物門 脊椎動物亜門 条鰭綱 タラ目 メルルーサ科
【分布】ニュージーランド南部からアルゼンチン、チリ南部の水深200m~400mの大陸棚。
【体長】約0.5m~1m、または1m弱~2m
【特徴】背びれは2つ。口が大きく鋭い歯を持っている。
実は代表種である狭義のメルルーサ(Merluccius merluccius)を含めた、メルルーサ科に属する世界各地の10余りの近縁種を総称してメルルーサと呼んでいる。
メルルーサはスペイン語であり、英名はヘイク(hake)。仲間にはニュージーランドヘイク(ヒタチダラ、ニュージーランドメルルーサ、M. australis)だとかアルゼンチンヘイク(アルゼンチンメルルーサ、M. hubbsi)だとか呼ばれているものもいる。ニュージーランドやアルゼンチンへ行くという意味ではない。
世界の白身魚マーケットの半分を占めるヨーロッパでは、重要漁獲品目のひとつとして扱われている。
底引き網で漁獲され、比較的安価なことからヨーロッパ、日本を始め広い地域で食用として人気が高い。
骨離れの良い白身は味わいも非常に淡白だが口当たりが好く、加工性に優れ様々な調理法に適している。
日本では2003年にJAS法が改正される前は「白身魚のフライ」や「白身魚のすり身」などの謎の白い液体白身魚の正体であることが多く、流通の現場でも他の白身魚との混同がしばしば見られた。
またかつては同じメルルーサ科にあって同様に扱われながら、最近同じタラ目の近縁であるホキ科(マクルロヌス科、Macruronidae)に仕分けされたホキ(Macruronus novaezelandiae, マオリ語: hoki)は、乱獲による減少により価格が高騰しているために滅多に口に入らなくなっている。
このような謎の白身魚の正体の仲間にはスケトウダラなどもあり、白身魚のフライ定食をメルルーサだと思って食べていたら、知らないうちにスケトウダラに代わっていたり時期によって入れ替わっていたりということもあるかもしれない。
普段食卓に並ぶ食材にはメルルーサ以外にも数々の深海魚が名を伏せ、ときに名を変えて潜んでおり、メルルーサを見破ったからと言って油断していると第二、第三のメルルーサを口に運んでいるかもしれないことを忘れないで欲しい。
最後にとてもおいしいことを付け加えておく。
文部科学省の食品成分データベースによると100g当たりの成分は以下の通りでとてもヘルシーである。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 03:00
最終更新:2024/04/24(水) 03:00
スマホで作られた新規記事
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。