馬は草食動物であり、周囲の物音に敏感である。驚いて興奮したり、急に走り出そうとしてケガをすることもある。そのため、耳を覆う馬具がいくつか存在し、メンコはその一種である。
他にも、砂をかぶるのを嫌がる馬につけたり、ブリンカーやパシファイヤーメッシュなど視界を制限する馬具をつけるためにメンコをかぶる馬もいる。
ブリンカー用、おしゃれ用の場合は耳は覆わないこともある。音に馴れてきたら、耳覆い部分に穴をあけ、徐々に大きくしていく方法もある。また音に慣れてきたら耳の部分をあけるのではなく、そもそも耳の部分をあける場合もある。これは耳の部分を覆うのを嫌がったり、または音が聞こえなくなることでかえって落ち着かなくなったり、逆に音が聞こえなくなることによる恐怖心で委縮して走れなくなったりなどのケースがあるためである。
パドック内だけメンコをして、ゲート入り前に外してもよい。また、パドックで二重にメンコをして、ゲート入り前に外して一重にする場合もある。
障害馬のメンコは、ズレて目にかからないよう、目の穴が大きくなっている。
最もデザインに自由のきく馬具であることから、下記のように様々な柄がある。特徴的なメンコは馬主や調教師が自馬を見分けるのに役立つ。
馬自身にとってのおしゃれでもあり、個性的なメンコをつけて出走する姿は競馬場の華でもある。
馬主服と同じ柄のメンコ。中央競馬では騎手の着ている勝負服と同じ柄だが、騎手がいないパドックでも馬主が分かるようになっている。
顔部分を胴柄、耳部分を袖柄にするのが基本。しかしそこからアレンジを加える場合も。
非常に多いので、アレンジが加わっている(馬がいる)場合について列挙する。
馬具は厩舎が用意するので、厩舎共通のメンコがある。
馬主のメンコがある場合、レースでどちらを使用するかは双方の相談の上で決まる。
レースでは別のメンコをする場合も、調教では基本的に厩舎のメンコを使用する。
馬自身の名前やイニシャルが書かれていたり、名前の絵が描いてあったりする。いわゆる珍名馬は名前にちなんだ特徴的なメンコを持つものもしばしば。
毛色を邪魔しないように、合わせたコーディネイトがなされる馬も。
耳覆い「だけ」がついているもの。
競馬場では、主に誘導馬がつけている。馬術競技でも使用される。
目の後方を覆うことで視界を制限し、前に集中させようとするもの。
ブリンカーはお椀状で、パシファイヤーメッシュ(日本では「パシファイヤー」で通じる)は網状。パシファイヤーの方は目に砂が入るのを防ぐ効果もある。
日本ではメンコに付属させることが多いが、頭絡に取り付けて使う目の周りだけのブリンカーもある。海外では、日本のメンコと同じく顔全体を覆うものも普及しており、色や柄をカスタムすることもできる。
馬の顔を覆うメッシュ状の馬具で、メンコと違って目の部分に穴がない。
目の周りにたかる虫を防ぐためのマスクで、牧場内で使用される。一見目隠しされているようだが、ちゃんと視界は確保されている。
馬が目を傷つけたとき用のもので、プラスチックのカップ状のもの。透明だったり細かい穴があいていて視界を確保できるものと、全く光を通さないものがある。
片眼が見えればルール上は出走できるが、その状態での出走は著しく不利になるためまずなく、競馬場内での使用は極めて希。数少ない例に上述のニシノチャーミーがいる。
※高松宮記念では、キングヘイローの特徴的なメンコがフィーチャーされた。
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最終更新:2025/12/08(月) 02:00
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