メ・ギノガ・デとは、特撮ドラマ「仮面ライダークウガ」に登場する怪人の1体である。警察からは未確認生命体第26号と呼称される。俳優は青山雄。
episode18「喪失」とepisode19「霊石」に登場した、メ集団に所属するキノコ種のグロンギ。人間体は女性的な姿をした男性である。武器は臓器を腐らせる猛毒の胞子で、接吻する形で相手の体内に送り込む。即効性があり、接吻から数秒後で人間は絶命。更に胞子は遺体を腐らせ、搬送中の救急隊員に二次被害を及ぼすなど非常に厄介な特性を持つ。猛毒の胞子は人間の体温(35~40度)程度の温度が最も活動に適しているため、エアコンの室外機が多数稼動する蒸し暑い場所を好んで活動する。
ところがギノガはグロンギにあるまじき虚弱体質で、クウガとの肉弾戦では常に劣勢を強いられた。その虚弱っぷりは仲間からもバカにされるほど。ゲゲルの難易度はメ集団の中でも屈指の高さと言える。しかし…。
ちなみにグロンギの中では大変珍しい植物系である(他はラ・バルバ・デと劇中未登場のズ・ガズボ・デ(とフルネーム不明だが小説版のザルボ)しかいない)。
初登場した時には既にゲゲルが始まっており、室外機が唸る横で18人目の犠牲者となるOLを死の接吻で殺害。新宿区内で19人目のサラリーマンを殺害するが、同じ区内で殺人を行ったせいで警察に察知される。まもなく一条刑事の通報で五代雄介が到着。雄介を20人目の獲物にするべく襲い掛かるが、雄介がクウガに変身するや否や急に逃げ腰となる。虚弱体質ゆえにクウガとの戦闘を避けたかったようだ。しかしあえなく追いつかれ、クウガにボコボコにされる。このままゲゲル失敗かと思われたその瞬間、死の接吻で反撃。どうにかクウガに胞子を注入する事に成功する。毒を浴びたクウガはその場に倒れこみ、ギノガはよろめきながら現場を後にした。胞子によってクウガの変身が強制解除され、一条刑事が現場に駆けつけた時には雄介は真っ青な顔をして動かなくなっていた。
雄介は関東医大へ搬送、一条刑事は現場に残って捜査に参加した。犠牲者が付けていた眼鏡に微量の胞子が残っており、検査のため科警研に回された。
一方、高架橋の連絡通路で倒れこむギノガ。口には殴られたアザがあり、グロンギ特有の回復能力が作用していない様子だった。そこへラ・バルバ・デ、メ・ガルメ・レ、メ・ガリマ・バ、ズ・ゴオマ・グが現れ、「相変わらずキョジャブダ ギギツザベ(相変わらず虚弱体質だね)」「情けない奴」とボロクソに非難されている。ゴオマがゲゲルに無理やり参加しようとギノガからグゼパを奪い取ろうとしたが、毒の胞子を送り込んでゴオマを悶絶させた。そして「僕のこの力で、あのクウガがもうすぐ死ぬんだよ?だからこれからはもっと楽に、もっとたくさんのリントを殺せるようになるんだよ。きっと凄く楽しいよ」と発した。
椿医師の解剖で、犠牲者は特定不明の毒素で内臓が腐食させられている事が明らかになる。科警研では胞子の解析が進み、35~40℃の間でしか生きられない極めて強い毒性を持つ胞子だと特定された。これらの情報から室外機の近くでしか殺人をしていないと一条刑事に見破られ、防毒マスクを装着した警官隊が室外機のある場所を人海戦術で捜索し始めた。そのうちの一人に目を付けたギノガは防毒マスクを外し、死の接吻で殺害しようとするが、一条刑事によって特殊ガス弾を撃ち込まれて窮地に追いやられる。ギノガにとっては銃撃でさえもダメージになりうるようで、毒の胞子を撒き散らす事で何とか撤退に成功した。科警研の榎田は胞子を吐き尽くした事で、しばらく出現しないだろうと分析された。
やられっぱなしのギノガであったが、ここで驚異的な適応能力を発揮する。貧弱だった体は突如強化され、猛毒の胞子も接吻を介さずに広範囲へ撒き散らせるようになった。(一方、ゴオマは未だ苦しそうであった。)そう、ギノガの切り札は適応能力だったのである。板橋区に出現した際には、その場を通っただけで多くの人間が悶死。その中には子供も含まれていた。被害者が出た事で未確認生命体対策本部も動き出し、橋の下でギノガを捕捉。警官隊と交戦に入った。しかしギノガの体は銃弾はおろか、強化ガス弾すら受け付けなくなっていた。毒の胞子は防毒マスクをも貫通し、多くの警官が犠牲になる。これまでの虚弱っぷりが嘘のように殺戮を繰り返し、一条たちを毒殺する寸前まで追い込んだ。しかし…。
死の淵から甦ったクウガの妨害を受け、猛攻を受ける。さらに警官隊の援護射撃を受け、気を取られているうちに川の土手へと吹っ飛ばされる。顔面にパンチを受け、苦悶するギノガにクウガがマイティキックを喰らわせる。2回までは耐えたが、3回目でついに耐えられなくなり爆発、死亡した。ギノガの遺体は科警研に回収され、培養実験に使用された。
ちなみに土手での撮影は非常に過酷だったらしく、クウガのスーツアクターを務めていた富永氏が脱水症状で死に掛けた小話がある(よく見るとクウガのスーツにも汗がにじんでいる)。またこの土手は31話で富永氏演じる若者がゴ・バダー・バに轢き殺された場所と同じロケ地である。
ギノガの虚弱体質は仲間のグロンギにも知られており、ゴオマからも「(体が弱すぎて)ギノガはもう、ダメだな」と言われている。しかしバルバだけは「無知なヤツ…ギノガは撃たれるほどに強くなる」と彼の特性を把握していた。「相変わらず虚弱体質だね」という台詞から古代でも貧弱な体だったと推測され、何故バルバだけ正確に把握していたのかは謎である。進行役のラだけあって挑戦者の能力をしっかり把握しているのだろうか…。
episode20「笑顔」で登場した、ギノガのクローン体。警察からは未確認生命体第26B号と呼称される。
前回の戦いで爆発四散したギノガであったが、右腕部分が川に落下。本体が倒された後も菌糸は生命力を維持しており、川の豊富な栄養を吸収して再生・肥大化。新たにギノガ変異体を誕生させた。ただ突然変異で生まれた個体であるため、知能は伴っていない。胞子を撒く事も無く、怪力任せの攻撃を主とする。
川から這い上がったギノガ変異体は、工場の従業員を襲撃。逃げ惑う彼らを片端から殴り殺していた。そこへ杉田刑事率いる警官隊が到着し、左右から銃撃を受けるが効果なし。殺戮の爪牙を警官隊に剥け、瞬く間に杉田刑事以外の警官を殺害。最後に残った杉田刑事も殺害しようとしたが、すんでのところでクウガが到着。自慢の怪力でクウガを痛めつけるが、強化マイティキックを胸に喰らう。悶絶しながら高所から落下し、封印エネルギーが全身に回って爆発…せず、そのまま溶けた。今までのグロンギとは違う最期は、新たな謎を残すのだった。サンプルとして科警研に回収された細胞も再生を始めていたが、五代雄介によって焼却され生命活動を停止している。
ちなみに川を流れる右腕が変異し、成長していく場面のBGMは映画「フルメタルジャケット」から取られている。
掲示板
26 ななしのよっしん
2020/11/14(土) 08:10:22 ID: rbqnJZ0V0k
>>25
いるいる。タイトルがそのものずばり笑顔だから
前回あれだけ落としたので、ここで新しい怪人を出して、2話完結の1話目をやるには慌ただしすぎるだろう
主人公の死というイベントの傷を視聴者が癒やすため、少し小休止を入れるという意味での1話完結
27 ななしのよっしん
2020/12/25(金) 00:17:22 ID: yrBfYHmRyf
グラサン集団大都会一条さんのまね腕相撲全部いる。
あとまあライジングの兆候ここがお初だし。
28 ななしのよっしん
2023/09/01(金) 11:00:28 ID: FqWNEZk086
何気に人間体時は日本語(リント語)… 怪人体時はグロンギ語と使いわけてたグロンギだよね…
提供: おしる子
提供: オペレーター「山城」
提供: メコスジ国家秘密警察
提供: ななし
提供: TAKA
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最終更新:2025/03/31(月) 21:00
最終更新:2025/03/31(月) 21:00
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