モウヤンのカレーとは、遊戯王OCGに登場するカードのひとつである。
※東京都に存在するカレーショップについては「もうやんカレー」の項を参照。
「STARTER BOX」(劇場限定版:1999年3月6日発売、通常版:同18日発売)で登場した。
※遊戯王カードWiki より引用
初期のカードだけあってテキストは単純。その単純さでややこしいことになっているが。
単発ライフ回復カードとしては最低の値であり、「治療の神 ディアン・ケト」、「ご隠居の猛毒薬」など、ほかにもこのカードより使いやすいカードはたくさんあるため、わざわざこのカードをデッキに入れる意味は薄いだろう。
そもそも、遊戯王においては、いかに自分のライフを高く保つかより、いかに相手のライフを0にするかがポイントとなる。自分ライフ半分を犠牲にする「神の宣告」が制限カードであることからも分かるだろう。その中でたかだか200程度のライフはあってないようなものなのである。
テキストをよく見ると回復する対象が自分とも相手とも書かれていないため、自分・相手どちらのライフを回復させてもよいという裁定が下っている(小学生みたいとか言わない)。発動時にどちらを回復させるかを発動した側が選択する。
どちらでも回復できるので、自分の回復がキーとなる「ビッグバンガール」のデッキと、相手の回復をダメージに変える「シモッチによる副作用」・「堕天使ナース-レフィキュル」を利用したデッキの両方で使用できる。しかし、その使い方をするならば、上記「ご隠居の猛毒薬」のほうがダメージ・回復どちらで見ても数値が勝っており、実用性が高い。
公式サイトのカードデータベースでも2014年3月21日付Q&Aで相手ライフの回復も可能と示されている。
ここでは、同時に「ゴブリンの秘薬」、「治療の神 ディアン・ケト」、「天使の生き血」、「レッド・ポーション」、「ブルー・ポーション」の名前も挙げられており、これらについてはテキストに「自分」とあることを理由に相手の回復は不可としている。
当たり前のことなのだが、わざわざそれらカードの名前を並べたのは、おそらくそれらカードの初出時のテキストには、このカードの現行テキスト同様、「自分」ないし「相手」の記述がなかったためだろう。それらカードはのちの再録時に「自分」と明記されて今に至るが、このカードのみは一度も再録されていないため、テキストが修正される機会はなかった。
つまり、このQ&Aの意図は、このカードの自分・相手の指定がないテキストも、再録がないために不備を修正できないだけであり、実際は先に挙げたカード同様に自分しか回復できないのではないかという疑問に対し、それを否定するものだと考えられる。
参考(外部リンク)
→「モウヤンのカレー」等の効果によって、相手プレイヤーのライフポイントを回復させる事はできますか?(2014年8月31日閲覧)
このようなテキスト上の不備は実は最近でも起こっている。「融合」のテキスト(第3期以降)では融合素材に出来るのが自分か相手か明記されていなかったが、これは自分のみである。逆に「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」は、素材に出来るのが自分か相手か書かれていなかったが、こちらはどちらも可能である。
遊戯王OCGにおいては自分、相手の文字が省かれることがしばしばあり、何が正しいのかはそのつど電話やメールで公式に問い合わせなければならないという事態であった。このカードもそのような例の一つである。
なお、上記の「融合」や「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」は、後の再録時にテキストがエラッタされ、自分・相手が明確に示されている。
テキストを細かく書くようになった現在に再録されることがあれば、「(1):自分または相手プレイヤーを対象として発動する。そのプレイヤーは200LP回復する。」とでもなり、プレイヤーを選択するタイミングも含めて明確に示されるだろう。
海外版の登場は非常に遅く、2010年の「World Championship 2010 Card Pack」まで存在しなかった。英語名は「Mooyan Curry」。
英語版テキストでは日本の裁定を反映して、「Choose 1 player」と明記されている。
プレイヤー1人を対象とする魔法カードなので、「精霊の鏡」で対象を移すことができる。
「華麗なる密偵-C」のイラストには、このカードと似たようなカレーが描かれている。
記事冒頭で触れたとおり、東京都には「もうやんカレー」というカレーショップが実在する。その公式ブログではこのカードについて触れた記事がある。
カードのモデルとなったことから、ある意味で遊戯王の聖地とも言えなくないが、基本的に普通のカレーショップなので、一般の方に迷惑をかけないようにしよう。
完全に余談だが、遊戯王のカードのほうは「モウヤンのカレー」と「もうやん」がカタカナ表記で間に「の」が入る。「マインドクラッシュ」などでカード名を宣言するとき、また、カレーショップのほうを話題にするときに間違えないようにしよう。
非OCG準拠のゲーム作品では、上記OCGの効果と異なり、自分のみの回復となっている。
また、「とってもおいしいビーフカレーだ!」とのこと。
アニメDMの記念すべき第1話、海馬が「青眼の白龍」との交換条件として差し出したスーツケースいっぱいに入っていたカードのうちの1枚。実用性はまるでないが、現在は絶版なのでコレクションとしての希少価値ならある程度高いかもしれない。向こうの世界では世界に4枚しかないとされるカードとはさすがにつりあわないが。
アニメ5D'sの監督、小野勝巳のTwitterによれば、5D'sのキャラクター、Z-ONEの生命維持装置にはこのカードや「治療の神 ディアン・ケト」などのカードがはいっているらしい。カードの精霊や若返りなどが存在する遊戯王の世界ならば、回復系カードで生命維持が可能であったとしてもなんら不思議はないのかもしれない。
アニメZEXALⅡでは、ハートランド学園の学園祭、「Monster Cafe」で観月小鳥が客にメニューとして提示したカードの中にあった。このときはデュエルモンスターズのカードとしてではなく、あくまでメニューを表記したカードとして登場しており、カードフレームがモンスタートークンと同じであったほか、テキスト欄も効果ではなくメニューの説明が記入されている(指で隠れているため全文は読めない)。
ちなみに、このメニューには「非常食」、「神秘の中…」(「神秘の中華なべ」)、「デスドー…」(「デスドーナツ」)、「きのこま…」(「キノコマン」)、「ハング…」(「ハングリーバーガー」)、「焼モロ…」(「モロコシーナ」)が確認できる(隠れて名前が見えない部分は…で表している)。
ゲーム「タッグフォース6」ではレイン恵のイベントでこのカードが登場する。デュエル外で実際に回復のために使用されており、上記の生命維持装置の話を基にしたものかもしれない。
掲示板
31 ななしのよっしん
2022/02/20(日) 23:43:26 ID: BJh8MiuUTV
マスターデュエルに収録されていないのが残念だな
ファンデッキとして入れたかった
32 ななしのよっしん
2022/10/31(月) 05:09:11 ID: C/x6XG/Uw7
GB版のフレーバーテキストによると「とってもおいしいビーフカレー」とのこと
33 ななしのよっしん
2023/06/30(金) 21:19:55 ID: T9A3OJnXXz
最寄りのスーパーにもうやんカレーのレトルトが売ってたので試しに買ってみたがとてもおいしかった。スパイスの複雑な味がなかなか新鮮だった。
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最終更新:2024/04/23(火) 18:00
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