ヤマンソ(Yomagn'tho)とは、E・P・バーグランドがクトゥルー神話の古き者の一柱として創造した神性である。
別名:星々からの貪食者、外界での執拗なる待機者
クトゥグアと同じく炎の神性であり強さは同等とされているが、時に自身の崇拝者の願いを聞き届けてくれるクトゥグアと異なり危険な存在である。理由は二つ有り、一つはこの神の望みが人類の壊滅にある事で、その理由は不明である。もう一つは別名のとおり貪欲な捕食者であり、召喚者といえども安全ではないからである。それ故、ヤマンソの召喚時にはヤマンソの気を引けるだけの生贄を用意し、又、ヤマンソが出現する魔方陣の外に出られないようにしておく事が肝要である。それでも失敗して捕食される可能性が存在する。
ふだんは魔方陣を用いたクトゥグアの召喚時にクトゥグアの通り道となる外の次元に潜んでおり、地球へ至る道が開くとそこから出て来ようとする。これが、もう一つの別名の由来である。その為、魔方陣を用いたクトゥグアの召喚は速やかに行われなければならず、呪文を間違えたりして召喚に手間取っていると、ヤマンソが出現してクトウグアを召喚しようとしていた者を捕食(クトゥグアに殺されたとされている事件の幾つかは、実はヤマンソの仕業であると言われている)してしまう。しかし、この事は逆に言うと敵が魔方陣を用いてクトゥグアを召喚しようとしていた場合、それを邪魔する事で敵陣にヤマンソを出現させ敵を捕食させる事か可能という事であり、それどころかクトゥグア召喚後であっても魔法陣がそのままであればヤマンソが出現する可能性も存在するのである。これを利用して炎の生物たちを召喚した敵の魔道士を逆にヤマンソに喰わせた者もいる。この時、ヤマンソの怖さは炎の生物たちにも知られていたらしく、炎の生物たちは瞬時にこの次元より撤退している。しかし、基本的にヤマンソは人間と相容れないので、信者になるのならクトゥグアの方がずっとお勧めである。
巨大な炎の塊のようなクトゥグアとは対照的にヤマンソの外見は小さく、中に三つの花弁状の炎を見せる宙に浮かぶ炎環の形を取る〈外で容赦なく待つもの〉。
ヤマンソは次元界フェルカードで地球に召喚される日を待ち望んでいるという。『ネクロノミコン』や『悪魔の魔術』という魔道書にはヤマンソについての記述があり、ヤマンソの存在を知った魔術師などがヤマンソを崇拝しており、外なる神としての力を発揮することだろう。それが召喚者自身を黒焦げにするほどであったとしても……
ヤマンソが現われた場所は燃え尽くされてしまう。そしてその場所には奇妙な幾何学模様が残されるといわれている。大規模な火災が起こったときは是非とも上空から地面を見て頂きたい。模様があったらそれはおそらくヤマンソの所為だと思われる。
登場作品:『The Feaster From the Stars』-E. P. バークランド
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最終更新:2024/04/20(土) 04:00
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