ヤンデレ彼女とは (ヤンデレカノジョとは) [単語記事]

ヤンデレ彼女とは、

『月刊ガンガンJOKER』『ガンガンONLINE』で連載された日本の漫画作品。本項で解説。
サークル「コットンローズワード」の桂楓によるフリーゲーム。ジャンルは「病んで恋愛ミステリーサウンドノベル」。

概要

2009年 4月から2015年 4月まで、スクウェア・エニックスの『月刊ガンガンJOKER』および『ガンガンONLINE』にて並行して連載された漫画。作者は忍（しのび）。4コマ漫画と1ページ漫画が混在した形式をとっている。単行本は全17巻。

出会っていきなりお互い一目惚れしてしまった札付きの不良少女・竜崎レイナと、ごくごく普通の優等生・田中学。全く違う世界を生きる2人は、周囲にばれないようこっそりと付き合うことになる。そんな2人の恋愛模様や、初めての恋に戸惑うレイナのデレっぷりやあわてっぷりなどをニヤニヤしながら読むギャグテイストのラブコメディ。

タイトルの「ヤンデレ」は一般的な意味でのヤンデレではなく、「ヤンキーデレ」の略。

他社ネタやニコ動を含むネット上での流行ネタなど、マニアックなパロディギャグがちょくちょく差し挟まれるのも特徴。

2010年 5月26日に初のドラマCDが発売となった。

ニコニコ静画でも電子書籍が配信されている（各500pt）。→第1巻

登場人物

CVはドラマCD版。

竜崎レイナ（りゅうざきレイナ）: CV：又吉愛
本作品のヒロイン。その筋では知られたバリバリのヤンキー。偶然すれ違った田中に一目惚れする。不良少女として育ってきたため恋愛面ではテンパることも多く、照れるとすぐ手が出てしまう。
名前が某ヤンデレキャラクターの本名と一文字違いだが、名字には勇ましく不良チックな文字を、名前は古風でスケバン風の名前をと考えた結果のこの名前で、作者は掲示板で指摘されるまで気づかなかったとのこと。
田中学（たなかまなぶ）: CV：間島淳司
本作品の主人公。森ノ中高校2年A組。黒髪眼鏡のごく普通の男子学生。これといった趣味もなく、暇な時間は勉強に充てているため成績は学年2位をキープしていた。レイナに一目惚れして告白、周囲には内緒でという条件で付き合い始める。冷静でわりとマイペースだが、なにげに押しが強く、レイナ絡みだと別人のようなテンションになることも。一歩間違えるとあのお方の作画みたくなる（作者もその点には気を付けている）。
田中真夜美（たなかまやみ）: CV：下田麻美
 田中学の1学年下の妹。真性のドMで、何かにつけて手が出てしまうレイナのことをお姉さまと呼び慕う。但し白鳥には冷たい。家庭の事情により、学とは別々に暮らしている。なお初期ネーム設定ではCV：落合祐里香が似合いそうなほどのヤンデレ妹な設定だったらしく、名前はその名残（真に病み→まやみ）。
吉本聖（よしもとひじり）: CV：矢島晶子
 レイナのクラスの体育委員で、レイナの大切な友人。成績優秀な常識人で、委員長っぽいが委員長ではない。ONLINE版第2話（読切）で初登場、本来は名もない一発キャラだったが連載決定に当たってレギュラーキャラに昇格した。
白鳥翼（しらとりつばさ）: CV：前野智昭
学年1位の成績をキープする優等生な優男。何かにつけて学年2位の田中を挑発してくるが、だいたい不遇な扱いを受ける。なお何気に結構女子にはモテているというか愛でられている。
駒千秋良（こまちあきら）: 森ノ中高校女子野球部所属の1年生。ボーイッシュを通り越して初対面ではほぼ男に間違われる風貌だがれっきとした女子。さっぱりした性格で、女子としての恥じらいをほぼ持たないことがより男っぽさを増してしまっている。上級生を中心に女子にモテモテであるが本人は意に介していないというか気づいていない模様。なお一人称は「僕」ではなく「自分」。
竜崎蘭（りゅうざきらん）: CV：たかはし智秋
 レイナの母親で元レディース。素敵な笑顔でさらりと恐ろしいことを口にするお方。旦那の前ではこれでもかというくらいのデレを発揮し、本作品のヒロインである娘のキャラを食いかねない勢いである。レイナと学が付き合っていることを知る数少ない人間のひとり。
竜崎紅一郎（りゅうざきこういちろう）: CV：櫻井孝宏
 レイナの父親で2年A組の担任教師。あがり症・社会不安症・対人恐怖症の三重苦を背負うが、常に不機嫌そうな顔と口下手のせいで生徒達からは恐れられている。カニが好き。
黒子（仮）（くろこ）: 森ノ中高校の旧音楽室に居着いた黒髪ロングの地縛霊。生前の記憶がなく、黒子という名前はレイナがつけた。幽霊なのになぜか飯をモリモリ食べる。田中をはじめ霊感のない人間には見えない。
鷲羽ナナミ（わしばねナナミ）: 黒星高校の裏番長少女。讃岐弁。この辺りで一番強い不良との評判を持つレイナを倒そうと目論んでは失敗する。身長 139 cmと小学生にしか見えないロリ要員だが、その見た目からは想像もつかないような怪力を持つ。あるとき学に一目惚れするが、学からは近所の小さい子としか思われていない。
有栖川墨華（ありすがわすみか）: 黒星高校の女子野球部部長でナナミの親友。対戦相手校に遠回しかつ主旨のわかりづらい嫌がらせを仕掛ける狡猾さを持つ一方、一定の美学を持っている様子。野球部におけるポジションはピッチャーで、実力は確か。この漫画で数少ない巨乳キャラで、風貌も喋り方もあまり高校生らしくない。
木林博道（きばやしひろみち）: 真夜美とレイナがバイトするケーキ&喫茶の店「コミーナ・コミス」店長括弧笑い。常にガスマスクを着用しているマスクマニアで、かつ各方面にも造詣の深い真性のオタク。やたらとテンションが高く、ウザい。なおマスクの下はイケメン。苗字の由来は超常現象とかノストラダムスで有名なあのひと。
田中東（たなかあずま）: 学の祖父にして保護者。現在は隠居中。ヘビースモーカー。基本的に真面目な学とは対照的にマイペースなおじいちゃんで、悪ふざけをして学に窘められることもしょっちゅう。学はこの祖父に色々とコンプレックスを抱いている模様。
美空晴臣（みそらはるおみ）: 森ノ中高校に新しく赴任してきた校長先生。常に和装。般若のごとき風貌、大きな声、そして不良生徒には鉄拳制裁も厭わない厳しい姿勢で生徒から恐れられる、いわばレイナの天敵。一方で真面目な生徒には優しく、また更正した生徒はちゃんと褒めることから赴任早々改心する生徒を続出させた。
杜秀英（もりしゅうえい）: ケーキ&喫茶「コミーナ・コミス」に勤務する、喋りがカタコトなパティシエ。ケーキ作りの腕は一流でしかもイケメンだが、生粋のゲイ。好みのタイプは目つきの鋭い男で、気に入るとすぐアタックをかける。木林には行き倒れ寸前のところを助けられ、これまた即日アタックしたが即玉砕、他に職もないので店で働いているという経緯を持つ。キャピキャピした若い女性が嫌い。
月柩硝子（つきひつぎがらす）: 森ノ中高校に転校してきた自称ゴーストハンター。曰く前世は強い破魔の力を持った賢人で、作ったかのようなロリ声&発声発音、やたら空気を作った喋り方、出てくる漫画を間違えたかのような容姿と、ようするに重度の中二病患者である。実際のところ霊的な力はほぼないに等しいらしく、黒子のこともうっすらとしか見えない程度。