ユウレイグモとは、ユウレイグモ科のクモの総称、及びユウレイグモ科ユウレイグモ属のPholcus crypticolensの標準和名である。
脚が非常に細長く、まるでザトウムシのようなクモ。英名もdaddy longlegs spiderと、ザトウムシに似ている。
他のクモと同様、頭胸部と腹部が明瞭に分かれていることで見分けることができる。
体長は大型種でも15㎜程度だが、脚が長い分大きく見える。体色は淡い褐色のものや黄色っぽいものが多い。眼は8つまたは6つ。雄の生殖器官は他の近縁なクモと比べ単純な構造になっている。
様々な種類、特にイエユウレイグモが世界中に分布している。生息域は広く、時には屋内にも侵入し不規則な網を張る。
網に獲物がかかるとすぐに感知し網を激しく揺すった後、反撃されない位置から長い脚で獲物に糸を巻き付ける。そして獲物が身動きできなくなると噛み付いて仕留める。危険を感じた場合も網を揺するが、このときは体も激しく揺らして敵を脅す。
雌雄は網を分担し長時間同居する。その期間雄は自分が捕らえた獲物を雌に献上するほか、網に付いたゴミの除去や網の修復など、アシダカ軍曹とはまた違った紳士的な振る舞いをみせる。
雌は卵の塊を糸でごく薄く包み、それをほぼ常時口に咥えている。孵化した子グモはしばらくの間母親にぶら下がるが、やがて母親の網の中に自分用の網を造り生活し、成長するに従い母親の網を出て暮らすようになる。
平地や山地など、野外で最もよく見かけられる種。薄暗い場所に好んで網を張る。
体長は雌雄共に4~6㎜。北海道、本州、四国、九州に分布。
野外に生息する仲間には他にタイリクユウレイグモ、ミナミユウレイグモなどがいる。
屋内に生息しており、世界的に最もよく見かけられる種。英名はcellar spider(地下室のクモ)。天井や物の隙間に網を張る。
雌は8~10㎜と、屋内に生息するクモの中ではアシダカグモに次いで大型。家の中の虫を捕らえて食べる益虫だが、自身も虫であるほか、その姿と網を嫌う人もおり不快害虫として駆除されることがある。決して実害はない。
日本では本州、四国、九州に分布。
屋内に生息する仲間には他にユウレイグモモドキ、オダカユウレイグモ、シモングモなどがいる。
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最終更新:2024/04/20(土) 02:00
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