ユニオン・キャリアー

ユニオン・キャリアーとは遊戯王OCGに登場するモンスターカードである。

概要

ユニオン・キャリアー/Union Carrier

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リンク・効果モンスター（2022/10/1から禁止カード）
リンク２/光属性/機械族/攻1000
【リンクマーカー：右/下】
種族または属性が同じモンスター２体
このカード名の効果は１ターンに１度しか使用できない。
このカードはリンク召喚されたターンにはリンク素材にできない。
(1)：自分フィールドの表側表示モンスター１体を対象として発動できる。
元々の種族または元々の属性が対象のモンスターと同じモンスター１体を手札・デッキから選び、
攻撃力１０００アップの装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
この効果でデッキから装備した場合、
ターン終了時まで自分はその装備したモンスターカード及びその同名モンスターを特殊召喚できない。

　2019年11月23日のLINK VRAINS PACK 3で登場。
　イラストでは《ユニオン格納庫》のコンテナを運んでいる。

解説

ユニオンとは？

【ユニオン】は元々モンスターの持つ能力名であり、記されたモンスターの共通効果は以下の通り。

(1)：１ターンに１度、以下の効果から１つを選択して発動できる。
●自分フィールドの（ユニオンモンスター毎に指定されているモンスター）１体を対象とし、
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2)：（ユニオンモンスター毎に異なる装備モンスターが得られる効果）。

端的に言えばデッキからユニオンモンスターを装備することで、ユニオン・キャリアーは自身の効果で攻撃力1000プラスした上で装備したユニオンモンスターの効果が得られるというものだ。
公式も【ユニオン】をサポートするリンクモンスターとして紹介している。
……はずなのだが、実態として両者の相性は最悪である。

ユニオンモンスターの多くは自身の効果で装備しないと装備が適応されないが、ユニオン・キャリアーの効果でユニオンモンスターを装備しても、「正規の手段で装備カードとなった」扱いにはならない裁定となっている。
更に、(1)のもう一つの選択効果である特殊召喚の効果も発動出来ない。

以上だけなら、このモンスターは本来の役目を果たせていないハズレカードとして話が終わるのだが……

問題はユニオンモンスター以外にも装備出来るモンスターが数多く存在することだった。

実際の性能

自身を対象にすれば光属性か機械族のモンスターしか装備できないが、他のモンスターを対象にすればそのモンスターの属性か種族から自由にサーチ可能。そう、サーチ範囲が広範囲にも程があった。

【レッドアイズ】であれば《真紅竜の幼竜》《黒鋼竜》で他の主要カードをサーチ、
【霧の谷】であれば《霧の谷の巨神鳥》やそれをサーチする《王神鳥シムルグ》に《霞の谷の雷鳥》を装備させ、無限コストとして用いることが可能。
【ABC】では手元に無いABCモンスターをユニオン・キャリアーで引っ張り、《ABC－ドラゴンバスター》を融合召喚することが可能。
【オルフェゴール】のように墓地に送って効果を発動するテーマと相性が良い。

だが、一番の問題は相手の動きを容易に封じる出張コンボの存在である。

最たる例が《破壊剣－ドラゴンバスターブレード》。このカードが装備されていると、相手はEXデッキからモンスターを特殊召喚出来なくなるのだが、手札から《バスター・ブレイダー》に装備するのが本来の装備条件。しかし、ユニオン・キャリアーなら場に闇属性かドラゴン族のモンスターが存在すれば、デッキから装備というバスターブレイダー涙目の使い方が一部テーマで横行。

以上のように妨害性能を容易に付与するだけでなく、本来の条件から外れた方法でモンスターを強引に装備出来る性能が重宝され、出張カードとして用いられてきた。

おまけにユニオン・キャリアーはリンク2。リンク2といえばスプライトに組み込むことが可能だったため、《餅カエル》禁止（2022年7月1日）後の環境で注目を集めていた。その一方で決闘者の中には、前述のコンボやスプライト規制の一環として、次の改訂の禁止候補として挙げる者もいた。

国内（OCG）では無制限だったが、海外（TCG）では《破壊剣－ドラゴンバスターブレード》とのコンボが問題視され、2021年3月15日禁止カードに指定された。それ以前はドラゴンバスターブレードが禁止になっていたが、流石に「バスター・ブレイダー」のみが影響を被るという判断からか、入れ替わりで制限解除となった。
そしてOCGでも、2022年10月1日の改訂で餅カエル共々禁止カードに指定された。

マスターデュエルに至ってはスプライト前の2023年2月6日に禁止カードとなった。

関連動画

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関連静画

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関連項目

• 遊戯王OCG
• 遊戯王OCGカードリスト
• リンク召喚