ヨーグルッペとは (ヨーグルッペとは) [単語記事]

ヨーグルッペとは、デーリィのロングセラー乳酸菌飲料である。全国展開していない為、箱買いによる仕送り定番商品として知られている。近年は「秒速5センチメートル」内に出た事や、「べるぜバブ」内の飲料であるダーリィ　ヨーグルッチの元ネタ飲料として有名である。

概要

霧島山麓を中心とする南九州の生乳と、ドイツより直輸入したビフィズス菌・アシドフィルス菌・サーモフィルス菌の乳酸醗酵を利用した褐色の乳酸菌飲料(殺菌)。殺菌処理によって乳酸菌自体は死滅するが乳酸の効果は残っている。甘酸っぱいヨーグルト風味の飲料であるため、親しみやすい愛称として社内公募によってヨーグルッペと名付けられた。

昔は絵そのままの外国人の子供とヨォーグルッペ♪という響きの地元TV-CMが頻繁に流れていた事もあって、南九州では乳酸菌飲料として抜群の知名度を誇っている。

東日本大震災の影響で乳製品の工場が被災したり、生乳の産地であった北関東や東北が被災し原材料自体が入手しづらい状況が続いた為に、関東のファミリーマートでは代替の乳酸菌飲料として一時的に販売されていた。

1987年に南日本酪農協同がネスレ日本の日高工場を買収し、北海道日高乳業として北海道の生乳を利用しヨーグルッペを製造している。都城工場の「デーリィヨーグルッペ」と差別化を図る為か「北海道日高ヨーグルッペ」としてパッケージデザインが異なっている。(つまりパッケージにデーリィと記載のある物は南九州産ヨーグルッペと言え、逆に北海道日高と記載にある物は北海道産ヨーグルッペとも言える。)

デーリィとは南日本酪農協同株式会社のブランド名であり、鹿児島県と宮崎県の酪農家の協力によって作られた会社である。本社を宮崎県都城市に置き、南九州に置いては最大規模の牛乳・乳製品会社である。

主な商品

特に1972年から発売された「スコール」は乳性炭酸飲料の先掛けとして西日本を中心に展開しており、キャッチフレーズである「愛のスコール」はインパクトに残る。近年は関東でも流通しており「マックスコーヒー」のような地方代表缶として浸透しつつある。