ドラゴンジャム(Dragon Jam)とは、ヨーヨージャムが販売していたヨーヨーの名である。
1999年発売。ヨーヨージャムが初めて世に送り出したヨーヨーである。
当初の名前は「ドラゴンフライ」だったが、「ドラゴンフライ」の商標はすでにプレイマックスが取得していた(プレイマックス買収後、「ダンカン・ドラゴンフライ」に使われた)。
そのため、「ドラゴンジャム」に改名した。
ヨーヨージャムは業務用扇風機メーカーの社長が始めたメーカーで、「ドラゴンジャム」も、当初扇風機の技術を用いて作られたヨーヨーとして売り込まれた。
ヨーヨーとしては平凡な出来で、試作品的な意味合いが強い。しかしながら、この時点で、後のヨーヨージャムで定番になる基本的な仕組みが確立されており、ジャムの歴史を語る上では欠かせないヨーヨーである。
ボールベアリングは「スーパーヨー・レネゲイド」などに使われたサイズBベアリングを採用。
ジャム独自の仕組みとして、ベアリングを金属スペーサーで挟み込むのではなく、ハブの根元に圧入するようになっており、プライヤーで掴んで引っ張らないと取れないようになった。
ボディをひねることによって溝幅をある程度変えられる、アジャスタブルギャップ機構を採用。
他メーカー品では、スペーサーの下にゴムリングを置く仕組みだったが、ヨーヨージャムのヨーヨーにはそのような部品はなく、部品点数を削減することに成功している。
レスポンスシステムは、製造工程上できる4つの穴で代用していた。
当時は引き戻しが主流で、ギャップも現在に比べてかなり狭かったのでそれほど問題にならなかったのだが、後に他メーカー製レスポンスステッカーを貼り付けるなど、ユーザーが自分で解決していた。
ボディ幅は32mmとルーピングヨーヨー並み。このあたりは過渡期のデザインを思わせる。
のちに、「ヨーヨージャム・スピンファクター」を始めとする金属リム機種で、ジャムは一躍トップメーカーになる。
「ドラゴンジャム」は、低価格初心者向け機種としての役割をしばらく担った後、改良された廉価版機種に後身を譲る…はずだった。
ところが、後継の「ヨーヨージャム・パトリオット」を始めとするフルプラスティック機がどれだけリリースされても、欧米ではドラゴンジャムに一定の人気があった。
そのため、たまに思い出したように再販され、ついにはキャップデザインやカラーリングがリニューアルされたバージョンまで出ることになった。
本当の初心者向けには「ヨーヨージャム・パトリオット」「ヨーヨージャム・リンフューリー」などの後継機が推奨されたため、こちらは初心者向けというより、中上級者が遊ぶ用として重宝された。
結局本機は、2015年のヨーヨージャム活動終了まで断続的に生産されており、ヨーヨージャムで唯一、最初から最後まで販売され続けたヨーヨーとなった。
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最終更新:2025/12/10(水) 04:00
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