ライフ・イズ・ビューティフルとは (ライフイズビューティフルとは) [単語記事]

『ライフ・イズ・ビューティフル』(原題：La vita è bella)とは、1997年に公開されたイタリアの映画。
日本では、1999年 4月17日より公開された。

概要

『ライフ・イズ・ビューティフル』は、第二次世界大戦中、ユダヤ人迫害が行われたイタリアを舞台にした家族の物語。
邦題は、英題の「Life Is Beautiful」からで、意味は原題と同じである。上映時間は117分。
監督・脚本・主演は、ロベルト・ベニーニ。
主人公の妻役を演じたニコレッタ・ブラスキは、ロベルト・ベニーニの実際の妻で、夫婦での共演。

第51回カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞。
第71回アカデミー賞では、イタリア語作品でありながら主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞の3部門を受賞した。

「これは、私の物語である」
「こんにちは、お姫さま！」

物語は二部構成で、前半は主人公グイドと女性教師ドーラの出会いを、後半はナチスの強制収容所に入れられた主人公家族の生活を描いている。
ホロコーストという重いテーマを扱っているが、全編にわたってコメディテイストが散りばめられ、どんな過酷な状況でも笑顔を忘れず、たくましく生きる主人公が描かれている。
巧みな伏線と台詞回しで様々な奇跡が演出され、時には馬鹿馬鹿しく、時にはシリアスに、ユーモアと愛に溢れた作品である。

タイトルの由来は、ロシアの革命家トロツキーが、スターリンからの暗殺の恐怖を感じながらも、庭を見て「人生は美しい」と書き残していたというエピソードから。

余談ではあるが、主演のロベルト・ベニーニはコメディアンでもあり、外国語でのアカデミー主演男優賞を受賞した初めての男優である。
しかし、2002年に公開した次作の『ピノッキオ』ではゴールデンラズベリー賞も受賞している。これも外国語映画では初。

1939年、イタリアのトスカーナ地方。
ユダヤ系イタリア人のグイドは、友人のファルッチェとアレッツォに向かう途中、車の事故がきっかけで、女教師のドーラと知り合う。
ドーラのことが気になるグイドは、叔父の仕事を手伝いながら彼女に近づくが、ドーラには婚約者がいた。
やがて戦争の足音は高まり、ユダヤ人への風当たりは次第に厳しくなっていく……。