ラグネルとは、アーサー王伝説の一部である『ガウェイン卿とラグネルの結婚』に登場する円卓の騎士ガウェインの妻である。
また、彼女をもとにした創作作品にも同名のキャラ、武器が登場する。
15世紀後半に成立したといわれている『ガウェイン卿とラグネルの結婚』に登場するBBAヒロイン。
物語の中で、ある騎士に囚われたアーサー王が「解放する代わりに謎を出す。謎を解けなければ国をもらう」と難題を出される。その難題を解く過程で円卓の騎士の一人であるガウェインはBBAで妙齢で不細工な個性的な容貌で下品開けっぴろげなラグネルと結婚することになってしまう。
アーサー王の危機を救うため自ら醜女と結婚したガウェインだが、二人きりになるとやはり年上で醜く下品な妻に耐えられなくなり、「BBA、離婚してくれ!おまえが年上で醜くて下品なのが嫌なのだ」と言ってしまう。ラグネルはそれに対して「年上だから知恵があり、醜いから他人に奪われる心配がなく、下品上品を決めるのは生まれではない」と答え、ガウェインを感心させる。
これで本当に妻になったラグネルをガウェインが見ると、彼女は若く美しい姿になっていた。実は彼女には2つの呪いがかけられており、そのせいで醜い容姿になっていたのである。『若く立派な騎士と結婚すること』がひとつめの呪いを解くカギであり、ガウェインが彼女を妻と認めたことで呪いは半分解除された。
しかし、呪いはまだ半分残っており、今のままでは昼夜のうちどちらかしか美しい姿でいられない。昼に美しい姿でいれば人々からはもてはやされるが、夜の夫婦生活がうまくいかない。夜に美しい姿でいればその逆となる。ガウェインは夜に美しい姿でいることを望んだが、ラグネルは昼に美しい姿でいることを願う。ガウェインはラグネルの願いを受け入れ昼に美しい姿でいることを許した。そのことにより、ラグネルの呪いは完全に解けた。もう一つの呪いを解除するカギは『自分の意志を持つこと』だったのである。夫に自分の意見を通したことにより、彼女は常に美しい姿でいられるようになった。
呪いを受け醜い姿にされた人間が愛や結婚により元の姿に戻るという点では、男女を入れ替えた『カエルの王子様』といえる話であるが、その先にある中世の段階で女性の力が強く描かれている点は興味深い。
元ネタがガウェイン卿の妻なので、ガウェインが登場する作品で登場したり、モチーフに使われることが多い。
以下にその一部を記す。
掲示板
7 ななしのよっしん
2018/10/24(水) 10:34:48 ID: Lq8/QuZAl5
「下品なのが嫌なのだ」→「下品上品を決めるのは生まれではない」
これ答えになってんの?納得していいのかガウェイン卿よ…
嫌な理由が「身分が低いから」って書いてる所もある。こっちならつじつまが合う
でもカンタベリー物語のバースの女房のキャラとかを考えると実際下品なんじゃないかとも思う
8 ななしのよっしん
2019/08/19(月) 19:49:03 ID: z5tZjKIcbQ
>>7
上品下品は矯正できるだろって言う意味なのかね?
まあ、最近だとふとした拍子に地が出るのが基本だが
9 ななしのよっしん
2020/01/24(金) 16:14:55 ID: 6DnQfDYrXI
下品じゃなくて生まれが卑しいみたいな意味じゃないかな
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最終更新:2024/04/23(火) 19:00
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