ラッツェル 単語

ラッツェル

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ラッツェル(Ratzel)とは、以下のものをす。

  1. ドイツ系の姓。フリードリヒ・ラッツェル(ドイツ地理学・生物学者)など。 
  2. 銀河英雄伝説」の登場人物、ラッツェル。CV.相沢石黒監督OVA)。

当記事では2.について扱う。

概要

ローエングラム朝銀河帝国軍人、大佐
石黒監督OVAでは色のと太めのを持つ少壮の青年将校として描かれている。

ハイネセン駐在帝国高等弁務官在職当時のヘルムート・レンネンカンプの部下であり、ヤン・ウェンリー監視の任にあたった。ナイトハルト・ミュラーとは旧知であり、ヤンの死後にはミュラーによる弔問に随行している。

経歴

帝国1年、事実上の同盟総督として帝国高等弁務官の任についたレンネンカンプ上級大将は、ヤン退役元帥をとくに潜在的危険人物とみなし、帝国軍により監視することとした。その責任者として選ばれたのがラッツェル大佐である。

しかしラッツェルは、ヤンに対しレンネンカンプほどの疑心を持っていなかった。監視を始めるにあたって、わざわざ監視相手であるヤンを訪問し、礼儀正しく元帥閣下にとってはさぞ不自由、ご不快のことと存じますが、これも上官からの命でして、小官としては従せざるをえません。どうかご容赦いただきたく存じます」と理解をめたほどである。実際、ラッツェルのに映るヤンは、退役して々自適の新婚生活を送っているようにしか見えなかった。

その後、レンネンカンプはヤンへの疑念と偏見をしだいに強めていき、ついには密告に基づいてヤンの逮捕勾留を命、ヤン一の反撃を受けて自殺のかたちで職に殉ずることとなる。この事態は当然公式帝国の中枢へと報告されたが、ラッツェルはこれにあわせて旧知のナイトハルト・ミュラーへと高速通信で急報を入れた。この会話において、彼はレンネンカンプのヤンへの対処が”地に乱をおこ”ような不正なものであったことを告発し、公式の場で言できると断言している。

このラッツェルの訴えを受けて、軍最高幹部による会議の場では、ミュラーからラッツェルの言が披されて裏面の事情が明らかとされ、会議前に言を伝えられたウォルフガング・ミッターマイヤー元帥からは正な捜と対処による帝国の威信回復されることとなった。そして会議の潮流はレンネンカンプ糾弾へと傾き、皇帝の威を持ち出して反駁した”虎の威を借るやせ”へのな叱へとつながってゆくのである。

やがて新帝国2年6月、暗殺されたヤンへの弔問のためミュラーイゼルローン要塞を訪れた際、単独行した戦艦パーツィバルに同乗した随員として、オルラウ少将とともにラッツェル大佐の名が挙げられている。ミュラーバーミリオン域において、ラッツェルは惑星ハイネセンにおいて、ともに生前のヤンと直接会話をかわした銀河帝国軍人の短いリストにならぶ両名であった。

人物

ラインハルトが人選をあやまってレンネンカンプをえらんだとすれば、レンネンカンプは人選をあやまってラッツェルをえらんだ」とは、ラッツェルがヤンの監視に充てられたことへの評である。彼はレンネンカンプのような、国家の軍人としての強い信念によって生み出されたヤンへの偏執的な疑心を持ってはいなかったため、上官に望まれるほどにヤンへの監視に熱を入れることはできず、むしろ僅かながらもレンネンカンプの言い様に反抗心を覚えるほどだった。

むしろラッツェルは正で実直な軍人といえ、レンネンカンプが同盟内からの密告状を受けた際には、その内容に対しておどろくのみならず怒りさえも見せた。さらには自らが監視の責任を負う積年の敵将のため、五つも階級が上の現地最高権者を前に”体内の勇気を総動員して”反論し、逆に幾度もヤンに救われてきたはずの密告者を忘恩の恥知らずと痛に糾弾しさえしている。

同時に、軍人らしい礼儀正しさの持ちでもあり、監視対に直接挨拶しに行く実さを持つのみならず、ミュラーレンネンカンプ告発するときでさえ国家の重臣にたいし、また大恩ある上にたいし、非礼のきわみとは思いますが」と前置きするほどであった。

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