ラフトクランズとは、スーパーロボット大戦シリーズに登場する機動兵器である。
スーパーロボット大戦J、スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズのネタバレを一部含んでいるので、ネタバレが嫌な人はブラウザバックを推奨。
概要
スーパーロボット大戦Jおよび、スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズに登場するオリジナル敵組織、フューリーの幹部機、スーパーロボット大戦Jでは隠し主人公機としても登場。
フューリーの軍事組織であるフューリア聖騎士団において、各隊を率いる隊長格が搭乗を許される騎士機。剣と銃、盾とクローを兼ね備えた攻防一体の武器と自分達以外の時を止めるラースエイレムという特殊兵器を搭載している。
ゲーム中の設定では自分を中心にある範囲の時を止められるようになっている。主人公機にはこのラースエイレムに対するジャマーが搭載されているらしく、主人公機がいなければまともに戦う事すら出来ないという事になっている。
名前を直訳すると「Raft=筏」「clans=氏族」となり、ゲーム上では度々フューリーの母艦を船に例えていることから「船を操る者」としてのニュアンスを持つと推測できる(ゲーム中において敵幹部が自機の役割について言及している)。
ある程度生産されているようだが、作中では敵幹部の乗機として3機(ゲーム開始時に既に損失しているものの男主人公の父親が乗っていた機体を含めれば4機)の稼働が確認されており、「騎士機ラフトクランズ」という名称をあわせ持つ。
この他、主人公用の隠し機体として地球製の本機が1機のみ登場する。その経緯故に騎士機には含まれない。
敵と同型の隠し機体であるものの、乗り換えイベント等が他の主人公機と同じであるため少々違和感がある。
本体はアシュアリー・クロイツェル社において製造されていた騎士機の複製モデル。同社の壊滅によりモルゲンレーテ社が開発を引き継ぎ、中枢を主人公機からの流用で完成させている。とはいえ、敵機と同じ性能と能力(特に疑問なのがワープ能力)を持つ未知の機体やその中枢を問題なく扱えるオーブのモルゲンレーテ社とは一体・・・オーブの科学力は世界一ぃぃぃぃ!
もっとも、どんな未知の兵器も「こんな事もあろうかと!」で用意されているスパロボの世界に突っ込むのも無粋であるが。
全体で見ればかなり強い部類の機体だが、最初から使える上に後継機のドラコデウスがアホみたいに強いグランティード、もう1つの隠し機体にして反則級のコイツ、精神5人分からの献身覚醒連打による凶悪移動砲台と化すナデシコ・Yユニット等の影響で際立った性能を感じることは少ないのではないだろうか。
OGシリーズ
「スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ」(以下OGMD)に参戦。ネームド機に個別呼称が採用される等の変更がある。
アル=ヴァン機の「アウルン」は既存デザインのままだが、フー=ルー機の「ファウネア」は一部のデザインが変更され個性化が図られている。
その他、本作オリジナルキャラクターのカスタム機「カロクアラ」やスタンダードモデルなどが登場する。
フューリー内部に騎士団以外の組織が登場したことから、各組織を束ねる幹部「士長」の乗機として1機が配備されている。現状確認できるのは諜士団のカロクアラのみであり、騎士機とは呼ばれない。
ラースエイレム(OGMD)
OGMD版にはラースエイレムキャンセラーが存在せず、グランティードはトーヤの父エ=セルダの脱走に際しラースエイレムが破損(=相殺不可)、ベルゼルートにはそもそも対抗策が積まれていないという状況から、J主人公機2機でさえ時間停止の妨害が不可能というチート級の能力となってしまっている。
そのため、グランティードは何度もフューリーに拉致され、ベルゼルートは時を抑えられて撃墜された。
ただし、ラースエイレムの発動には貴重な「天上物質エイテルム」を消費する欠点が追加され、加えてフューリー騎士団の気風から、皇帝の指示なき使用の厳禁が厳命として騎士全員に行き渡っている等、ストーリー上の乱用を抑える設定も盛り込まれた。
ただし諜報や工作などの汚れ仕事が専門の「諜士」は、騎士団の機体を借り受けた際にもラースエイレムの発動に抵抗がない。
決定的な対抗策としては、時の流れにある程度干渉可能な「時流エンジン」を搭載したエクサランスの再登場を待つこととなる(ラースエイレムは時粒子に干渉する装置である事が判明する)。
装置としての効果にも設定の変更があり、完全時間停止ではなく極限まで時間を停滞させる事で疑似的に「止める」装置として下方修正された。
エイテルムの消費、機体本体と搭乗者への負担、機体のエネルギーリソースへの付加、ステイシスフィールド(時間停滞空間)の展開に時間制限(最大出力で3分間)など多くのデメリットも追加され、Jで見せた無敵ぶりはやや影をひそめた。
また、フューリーの機体も例外なく影響を受ける為、ラースエイレムの起動時には必ず自機のラースエイレムで相殺しなければならず、ラースエイレムを相殺できなかった場合は時間が停止してしまう。
解禁条件(J)
他3機の主人公機すべてで1回ずつクリア
スーパーロボット大戦J 観戦解析ファイルより
装備・機能
機体性能(左から初期→10段階改造→15段階改造→20段階改造)
- HP 8000→12000→14000→16000
- 隠し機体とはいえ多過ぎである。
- 機動性や装甲値やオルゴン・クラウドも相まって当たらない上に当たっても全然痛く無いという始末。余談だがアル=ヴァンを除いた味方機のHPでは全体5位。
- EN 200→400→500→600
- 隠し機体とはいえ多すぎ(ry
- 中距離武器は弾数武器であり、1~3マスを攻撃出来る弾数無制限の格闘武器があるためENを消費する機会が非常に少ない。その上EN回復M(毎ターンEN20%回復)がある。
- 余談だがアル=ヴァンを除いた味方機のENでは全体6位。
- 運動性 100→150→175→200
- 隠し機体とはいえ(ry
- この運動性、スーパーロボットとはなんだったのか。HPや装甲値やオルゴン・クラウドも相まって当たらない上に当たっても全然痛く(ry
- 装甲値 1500→2025→2625→3000
- 隠し機体(ry
- HPや機動性やオルゴン(ry
- 余談だがアル=ヴァンを除いた味方機の装甲値では全体5位。
武装性能(左から初期→10段階改造→15段階改造→20段階改造)
- オルゴンソード 2800→4050→5150→6550
- (射程1~1、命中+40、CT+30、弾数-、EN-、気力-)
- コンボ武器。敵が並ぶ機会は多いので中々頼りになる(特に核ミサイル撃ち落とす時など)。
- オルゴンキャノン 3000→3900→4800→6000
- (射程1~8、命中±0、CT±0、弾数-、EN50、気力110)
- MAP兵器。射程1~8の範囲22マスという中々の使いやすさ。しかし今作にはフリーダム(M)の敵味方を識別マップ兵器や単騎で突っ込んで回り全てを滅ぼす高威力のゼオライマーのメイオウ攻撃があるため少々影が薄い。
- オルゴンライフル 3000→4250→5350→6750
- (射程2~7、命中+20、CT+20、弾数10、EN-、気力-)
- 中~遠距離を攻撃出来る唯一の武器。弾数式なので弾切れに不安があるもののあまり問題にはならない。主人公機には1射目を撃ってから背後にワープし2射目で挟むように撃つというトゥインロードも苦笑いするような攻撃になっている。
- オルゴンクロー 3200→4450→5550→6950
- (射程1~3、命中±30、CT±20、弾数-、EN-、気力-)
- 格闘武器でありながら射程が1~3もあり移動後に使えるので非常に使いやすい。引きずり回し投げつけ叩きつける。ジュア=ムみたいに気が狂ったりするわけではないので安心して使ってほしい、むしろ彼はどうしてああなった。
- オルゴンソード 3500→4750→5850→7250
- (射程1~1、命中+40、CT+30、弾数-、EN-、気力-)
- 射程1マス武器の例に漏れず、命中補正やCT補正が高く、攻撃力も安定している。上空から切りつけ薙ぎ払い突き刺すモーションは綺麗に纏まっていて見栄えがいい。見た目は特徴的で、どちらかと言うと斧槍に近いかもしれない。
- オルゴンクローFモード 4000→5250→6350→7750
- (射程1~4、命中+30、CT+20、弾数-、EN30、気力120)
- メルアを一定回数以上サブパイロットにした場合に使える最強技。
移動後に使え射程も1~4と非常に優秀なのだが、オルゴンソードFモードの方が射程が1短いというだけで完璧にオルゴンソードFモードの下位互換。メルア涙目である。
ジュア=ムの攻撃としてしっくりくるが、メルアが使うと可愛い顔してわりとエグい事するというギャップ……許せる!
- オルゴンライフルFモード 4300→5550→6650→8050
- (射程3~8、命中+20、CT+20、弾数-、EN30、気力120)
- カティアを一定回数以上サブパイロットにした場合に使える最強技。
移動後には使えないが、序盤に中~遠距離を攻撃出来る技がオルゴンライフルのみという弱点を見事に補うので非常に使いやすい。ENも飽和気味なのでガンガン使っていける。
銃を砲撃形態に変形させるのだが見た目がJカイザーに見えなくもない。今作は(グレートゼオライマーといいラフトクランズといい)スタッフにゼオライマー好きでもいたのだろうか?
余談だがカティアはどの機体の時でも固有必殺技が相手をオルゴン・クラウドの結晶に閉じ込めてからトドメを刺すという堅実な技になっている。更に余談だが資料集からカティアは左利きという事がわかる。
- オルゴンソードFモード 4500→5750→6850→8250
- (射程1~3、命中+30、CT+20、弾数-、EN30、気力120)
- テニアを一定回数以上サブパイロットにした場合に使えるラフトクランズ最強の技。
移動後にも使え、射程も1~3に伸び、威力もサブパイロット中最高威力と文句無し。テニアのパイロット補正も受けられ、能力的にも設定的にも男主人公の紫雲統夜向けといえる。アル=ヴァンやラフトクランズと言えばこれ!という人も少なくないのではないだろうか?
しかし剣の巨大化させたときのアングルといいサイズといいどう見ても斬艦刀である。さらにやってる事は1人竜巻斬艦刀。
- OGMDではその剣さばきからゼンガー・ゾンボルトに一目置かれている。
※ なお、サブパイロット回数は次周回に引き継がれるため3つの技を1周回内で全て使うことも可能。
特殊能力
- 剣装備 銃装備 盾装備
- 切り払いから撃ち落としまで何でもござれ。元から堅いし避けしなのに更に拍車をかけている。ただし今作のバグの関係でシールド防御は意味が無い。
- オルゴン・クラウド
- 今作オリジナル能力。常時発動式の全属性攻撃を1200軽減、気力130以上で相手の攻撃を一定確率で無効、更に移動の際に地形コストを無視して移動出来る(移動時のEN消費は0)と、わかる人にわかりやすく例えると次元連結システムとほぼ同じである。
- EN回復M
- 毎PPの始めに最大ENの20%を回復する。元からEN消費が低い上にこれである。最大で毎ターンENが120回復するので、Fモード系統の技を毎ターン4回使っても実質EN消費が0という事になる。
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