ラルさんとは、アニメ『ガンダムビルドファイターズ』及び、その続編『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場する架空の人物である。
声優は広瀬正志(トライ第4話まで)→宝亀克寿(トライ第5話以降)。
主人公イオリ・セイの実家である模型店「イオリ模型」の常連客で、MSのグフをこよなく愛する。ガンプラの知識も深く、ガンプラバトルの審判などを行う。自称35歳。神出鬼没で、セイが通っている聖鳳学園にも突然現れて、ひとりで解説を始めていた(チナは「このおじさん誰?」と不審がっていた)
その神出鬼没っぷりは、メカニックアニメーター担当の大張氏をして「ノリでOPに出しちゃったけど、ラルさん…一体何者なんだ…?」と製作者ですら不思議がるレベル。
本名、職業、家族などの経歴は一切不明だが、その姿や声は『機動戦士ガンダム』の青い巨星ことランバ・ラルそのもの。(彼は周りから「大尉」と呼ばれているが、これもランバ・ラルの階級である)人脈は幅広く、特にセイの父タケシ、ヤサカ・マオの師匠である珍庵とは古くからの付き合いである模様。
なお名前についてはタケシが「ランバ」と呼んだことからやっぱりフルネームは「ランバ・ラル」なのでは?とも言われている。
本編は歴代ガンダムシリーズのパロディやオマージュが随所に散りばめられているが、ラルさんの登場シーンは特にファーストガンダムにおけるランバ・ラルを中心とした腹筋狙い撃ち名台詞の宝庫であり、見所になりつつある。
好きなガンプラはグフ。ザクとは違う。
使用機体は全てグフであり、後述のように高い操縦能力を備える。
5話では徹底したディスプレイ用に仕上げたHGグフを見せている。砂漠地帯風のウェザリング(汚し)やヘタレることに定評のあるヒートロッドをリード線で補強しつつポーズ付けを可能にするなど、原作再現のための惜しみない加工が施され、モデラーとしての腕の良さ…というよりも入れ込み方も本物。
基本的にまじめで渋い親父なのはランバ・ラルと変わらないが、セイの母親であるイオリ・リン子にデレデレしてしまう(1話)、売り出し中のガンプラアイドルのキララのファン(4話)であるなど、お茶目でコミカルなところもあるハモンさんこっちです。またガンプラ初心者のレイジと一緒に遊んだり穴場的な店を教える、やる気がなくなっていても強く引き留めようとしたりはしない、など良き上級者といった一面も。オープニングアニメーションにも映るなど、重要なキャラクターであることには間違いなく、今後もランバ・ラルの名台詞などが再現されるかもしれない。
セイ&レイジ組が第7回ガンプラバトル選手権世界大会を制した7年後、『ガンダムビルドファイターズトライ』の世界では、聖鳳学園ガンプラバトル部のコーチを務めている。新たな主人公のカミキ・セカイ、コウサカ・ユウマ、ホシノ・フミナを導く、よき大人となってくれるだろう。
後述の誕生秘話からいわばスターシステムの意図を含んだ“別世界の本人”と言って良いだろう。
とはいえ、宇宙世紀では戦いに明け暮れた末に壮絶な最期を遂げたランバ・ラルが、平和な時代ではガンプラライフをエンジョイする良い大人になっていると解釈すると、少し感慨深いものがあるのではないだろうか?
3話にてレイジのトレーニング相手として使用。一切の追加改造の無い、プレーンなグフ。
ただし、このグフは作中のガンプラバトルにおいて一般的なHGUCではなく、ベストメカコレクションのグフである。
作中ではビルドストライクからの射撃を上体を反らすだけで回避するなど高いガンプラバトルの技術を思わせた。
ただし、次のシーンで一刀両断されてしまった。さすがに股関節の動かない1980年10月発売の旧キットでの接近戦は分が悪かったか。
最終話にて、暴走したアリスタによって動くモックの軍勢に苦戦するフェリーニ達に加勢した際に出撃したラルさんのガンプラ。ベースはもちろんグフで、その高い模型技術と脚部と背部に大きな改造により、従来のグフとは比べ物にならない性能を誇る。機体名のR35は・・・もはや語るまい。
具体的に元のグフとの差をあげると
となっている。
一年戦争期に実在しそうなパーツながらエース機の風格と宇宙適正を持ち合わせた見た目となっている。
珍庵のマスターガンダムと共に出撃しており、モックの大群相手に一騎当千の大奮闘。往年のファイターの実力と、文字通り出鱈目な強さを見せつけ、「青い巨星」の異名を存分に発揮したのであった。
3話であっさりやられていたのも初心者のレイジ相手にハンデを付けて戦っていた結果であることもさりげに明らかとなった。その上で敗因の機体性能の差にイチャモンつけるあたりかなりの負けず嫌いである。
BFT最終回にてラルさんが使用したドム。
基本的なドムに隊長機であるブレードアンテナを装備し、メインカラーをランバ・ラルのパーソナルカラーである青に染め上げたドムとなっている。
自身の設定によると「ランバ・ラルが受領したドムを自分なりに再設計した」というコンセプトで作られており、全身にスラスターを増設して全体的な機動性を高め、両腕には可変式のスパイク付きシールドを取り付けて防御だけでなくナックルガードのように打撃武器としての使用も可能にしている。振るうヒートサーベルもノーマルのようなレイピア型ではなくグフが装備するようなタイプをそのまま流用している。
戦闘能力はメイジン・カワグチのアメイジングレッドウォリアーと互角に渡り合う程であり、相変わらず「青い巨星」の力は全く衰えていないことを視聴者に見せつけた。
ちなみにラルさんもといランバ・ラルは後年の描写からグフ一筋というイメージがあるが、実際には最新鋭機であるドムの配備を求めていたというのは事実であり、一年戦争を舞台にした一部のIF系シミュレーションゲームにおいてもシナリオの進め方によっては「ランバ・ラル専用ドム」を作る事が可能だったりする。
“メインターゲットであるティーン世代にアピールする作品である事は勿論、シリーズを愛してきた親の世代にも親しみを持ってもらえるような内容にして欲しい”
こんなスポンサー側からの要望が告げられ、それをクリアすべく世代間の橋渡しを担うキャラクターという大役の必要に迫られたのであった。
30年以上の歴史を数える『機動戦士ガンダム』というビッグシリーズであるがゆえの当然の要望であるが、おいそれと解決策が出るわけない大きな難題でもあった。
「主人公である少年達を指導する大人」のキャラクター作りと同時にこの問題に取り組んでいた中、それに光明をもたらしたのはアムロ・レイに敵と知りつつも人間味溢れる対応をして見せ、その後も司令部からの命令に兵士として忠を尽くし、主人公の成長の契機となったランバ・ラルの姿であったという。
あからさまなパロディゆえに当初は駄目だと思っていたこの「ラルさん」の企画はスタッフ間で大ウケし、声優まで原作と同じく広瀬正志氏を起用するなどスムーズに事が進んだ。
結果的にガンダムを良く知る大人の目線を持つキャラが誕生した事で、制作現場の雰囲気が華やいだとのこと。
ソース: ガンダムホビーライフ掲載『ガンダムビルドファイター 情報局 第二回』より
アーケードカードゲーム「ガンダム トライエイジ」では、なんとビルドMS5弾にてパイロットカードとして登場。しかもランバ・ラルやグフの久々の再排出と同時であった。“良く似た別人”なのでランバ・ラルとの同時出撃も可能。グフのカードに書かれてはいないが、グフに乗るときちんと専用機補正が付く。
なお、カード裏の年齢表記がなぜか「?歳」と不明扱いになっている。本弾のカード裏証言は17話終了時まで反映されているので、表記ミスでないとすれば35歳という年齢が自称の可能性がある。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/02/15(土) 23:00
最終更新:2025/02/15(土) 23:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。