ランスとは、アニメ『ドキドキ!プリキュア』に登場する、トランプ王国の妖精でランス~(プリキュアシリーズでは23番目の歴代妖精(もし、『スマイルプリキュア!』のポップが歴代妖精でなければ22番目))。
声優は大橋彩香。2016年1月現在、プリキュアにレギュラー出演している歴代声優の中では最年少である。
四葉ありす(キュアロゼッタ)のパートナー妖精で、シャルルとラケルの弟分。黄色い子熊のような姿で、耳にクローバーの意匠がある。語尾に「~(で)ランス~」と付けるのが特徴で、間延びした言い方と大橋の舌足らずなしゃべり方もあって、非常にインパクトに残りやすい。
末っ子だけあってかなり幼く、のんびり屋でちょっぴり甘えん坊。そもそも、ありすのパートナーとなったきっかけは、六花がキュアラビーズを調べているときに思い切り寝ていて、マナと六花に取り残され迷子になっていたところをありすに保護されたことから始まる(マナたちが見つけた時、ランスはありすの家でくつろいでいた)。しかし、戦わずに観戦しているアリスを叱責する、人参嫌いでお菓子好きな亜久里を「お子様」、真琴が虫歯を怖がっていた時も「まこぴーはアイドル失格でランス」など、その分思ったことをはっきり口にするなど堂々としたところがある。ちなみに発音は「ま↓こ↑ぴー↓」とかなり独特である。
マイペースなだけでなく、下記の不運ぶりとは裏腹に、割と楽天的なところもある。実際、ランスが「何とかなるでランス~」のような台詞を言った時は、大抵事がうまく運ぶ。幸運と不幸は紙一重なのだろうか?
ランスは、日常パートで災難によく巻き込まれるのも特徴の一つである。特にアイちゃんはランスにとってある意味天敵であり、毎度のように耳をかじられている(9、29、33話)。そのうち、もう慣れたのか抵抗もしなくなったが、アイちゃんに前歯が生えたため、思い切り噛まれて痛い目に遭った(34話)。この他にも、ランスが酷い目に遭った例は以下の通り。
それでもめげないランスは、ある意味キュアハートに匹敵する強靱なメンタルを持っているのかもしれない。
後の『映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』でもやはりアイちゃんに耳を噛まれ、失神していた(その後、アイちゃんはラケルの耳までも噛んでいた)。それ以降のオールスターズでもアイちゃんに耳を噛まれるのは相変わらずかもしれない。
29話ではシャルル、ラケルと共に人間の姿へ変身できるようになった。本人は格好いい男の子になりたいと思っていたが、そう思って変身すると何故か長靴になってしまった。「人間になりたい」とだけ思い再挑戦し成功するが、実際には幼稚園児くらいの男の子になった(天然パーマなので、少し外国人っぽい)。ありすに子守歌を歌ってあげたいと歌い始めたが、案の定、自分の方が先に眠ってしまった。ありす曰く「弟ができたみたい」と喜んでいた。
喋り方は、他の三匹に比べてあまり変化していないが、声質は少しだけ低くなっている。また、一瞬なのでわかりづらいが、人間に変身する時のポーズは黄色プリキュアの先輩であるキュアパインのそれにちょっと似ている。
本編もクライマックスに突入した48話の対キングジコチューの最終決戦で、キュアロゼッタは「何が出るかはお楽しみ」と言いながらこれまで一度しか登場しなかったロゼッタバルーンを久々に使用した。すると、なんとキングジコチューと同じくらい(つまり999mのクローバータワーより大きい)の超巨大なランスが姿を現したではないか!プリキュアや仲間の妖精は皆驚いたが、ランス自身が変身したわけではなく、キングジコチューを惹きつけるためのダミー人形である。なお、この姿のランスをファンの間では、巨大ランスもしくはジャイアントランスと呼んでいる模様。
フラッピ「砕け、ジャイアントランス!」
それでも、地響きを鳴らしながらキングジコチューに立ち向かう巨大ランス。が、ダミーなので戦闘能力は乏しく、キングジコチューに捕まり、やっぱり耳をかじられていた(キングジコチューとアイちゃんの正体を考えると、血は争えないものである)。しかしロゼッタの真の目的は、この隙にキングジコチューの体の中に潜入することであり、ロゼッタが食い止めている間にプリキュアやレジーナは無事に中へ入って、その役目を充分果たした。それだけでなく、巨大ランスのパワーが限界に達すると、ロゼッタリフレクションを囮にする間に、真上から頭へごちん!と頭突きを喰らわせ、キングジコチューに大ダメージを与えた。
これまでのプリキュアの最終決戦は大抵シリアス一辺倒だったが(ハトプリに至っては犠牲者が出た)、この回は白熱のバトルシーンだけでなく、このクライマックスらしからぬコミカルな演出とのギャップもあって、視聴者に強烈なインパクトを与えた。巨大ランスとキングジコチューの対決はさながら怪獣映画のような構図であったが、キャラクターショーの着ぐるみのように全く表情が変わらないランスや、妙にノリノリなキングジコチューは、端から見るととてもシュールである。
なお、後の「プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪」の歴代プリキュア達の回想シーン(挿入歌「39フェアリーズ」の映像)で巨大ランスが登場を果たした。
余談だが、この直後に放送された「題名のない音楽会」では、伊福部昭生誕100周年記念にゴジラのテーマ曲などを演奏した。あまりにもすごい偶然である。
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最終更新:2025/12/09(火) 20:00
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