ラ・ピュセル(ゲーム)とは (ラピュセルとは) [単語記事]

ラ・ピュセル光の聖女伝説とは、シミュレーションRPG ゲームである。

概要

2002年 1月31日にプレイステーション2用ソフトとして日本一ソフトウェアより発売されたタイトル。開発発売元である日本一ソフトウェアが先に発売した『マール王国の人形姫』や後に発売した作品『魔界戦記ディスガイア』と関連した作品のひとつでもある。

2004年 10月21日に廉価版（2周目はじめました。）2009年 11月26日にPSP 移植版（ラ・ピュセル†ラグナロック）が発売されており、移植版は2010年 2月25日にPSストアでのダウンロード販売を発売した他2022年 8月31日にSteamでの販売及び2022年 10月27日にSwitch（ダウンロード限定）での販売も行っている。
なお、SwitchとSteamは本来同時に発売開始しているのだが、国外での発売時期に合わせているため、発売日が異なる。

ストーリー

舞台は『聖パプリカ王国』という小さな国。
そこでは女神ポワトゥリーヌが信仰され、
いにしえから『光の聖女と闇の王子伝説』が語り継がれてきた。

「闇の王子甦るとき、聖なる乙女現れん」

闇の王子
堕天使カラミティーに愛されし
人類の反逆者
その力、世界に暗黒をもたらさん

闇あれば光あり
彼の王子目覚めしとき
一人の少女現れ
世界を救わん

其は光の聖女
女神ポワトゥリーヌの御使いにして
奇跡代行者なり

そして女神ポワトゥリーヌと光の聖女を信仰する
聖女会の悪魔祓いたちを人々は『ラ・ピュセル』と呼ぶ。

登場キャラクター

プリエ(CV:中原麻衣)

この春、悪魔祓いの試験に合格したばかりの新人ラ・ピュセル。将来の夢は光の聖女になること。言動は乱暴だが、正義感があり悪魔祓いに相応しい資質を持っている。パラメータ、固有技ともに物理攻撃に偏っている肉体派のシスター。

キュロット(CV:水橋かおり)

プリエの弟で同じく新人ラ・ピュセル。プリエの暴走に振り回される悲運の少年。プリエとは対照的な魔法型。

アルエット(CV:橘ひかり)

プリエとキュロットの教育係を務めるラ・ピュセル。2年前に記憶喪失で彷徨っているところを助けられ、聖女会に入信した。キュロットより一回り強い魔法型。

クロワ(CV:関俊彦)

どこの教会にも属さないフリーの悪魔祓い。アルエットと同じく記憶喪失で、記憶を取り戻す手がかりを探すために各地をまわり悪魔払いをしている。中～遠距離戦が得意なガンナータイプ。

エクレール(CV:桑谷夏子)

聖パプリカ王国の姫。次期女王にして将来の光の聖女候補として期待を寄せられている。プリエ、キュロットとは数年来の友達。他の面子同様美味しそうな名前だが、彼女の場合使用技の「雷」にもかかっている。固有技は全て物理攻撃だがパラメータはATKよりINTの方が高い。

サラド(CV:長嶝高士)

聖女会の創始者でプリエ達の指揮官。拳の一撃で魔神をも葬り去ったという伝説の悪魔祓い。モデルはどう見ても愚地独歩。ATK、HITが固定キャラクターの中で最高である一方、RESは全キャラクター中で最低。

オマール(CV:檜山修之)

飛空挺エスカルゴ号を駆る空賊「エスカルゴ団」のキャプテン。悪魔と因縁がある。物理攻撃に優れたタイプで魔神特効の固有技を持つ。

ヤッタニャー(CV:志賀克也)

ショコラ隊を束ねるエスカルゴ団の副船長。オマールとは固い友情で結ばれている。オマール同様の物理型。シナリオで同行する期間は長く無い。

マムロン(CV:川村万梨阿)

エスカルゴ団の乗組員で、いつもオマールのそばにいる妖精。打たれ弱いが随一の移動能力を持つ。

ショコラ(CV:田村ゆかり)

エスカルゴ団の乗組員達。とても空賊とは思えない緊張感のない連中。仲間にもなるが「モンスターを育てた方が頼りになる」と自虐する。

ダークエクレール(CV:桑谷夏子)

エクレールのもう一つの姿。エクレールと比べるとATK、SPDが大きく上がるがDEF、RESが大きく下がる。

ノワール(CV:飛田展男)

聖母神教会の教主。悪魔と人間の間に生まれたハーフで魔神に匹敵する能力を持つ。

システム

不浄点と闇の地場

戦闘フィールドには「不浄点」が存在し、一方向の直線上のマスに水流のような「闇の地場」が発生する。不浄点の上でキャラが向きを変えると発生方向が変わる。また、闇の地場が発生したマスの上にキャラがいると、向いている方向に流れていく。キャラの正面から流れてくる場合はせき止める。

不浄点と闇の地場には強さと属性があり、モンスターの場合は属性の相性に応じて闇の地場の強さ分、強化・弱体化される。属性を持たない固定キャラは弱体化されるだけなので敵が近くにいる時は闇の地場に立たせないのが定石。

浄化

聖職者キャラが使えるコマンド。マップ上の不浄点を浄化して消す。その際、闇の地場の強さと発生しているマスの数に応じて装備アイテムに経験値が入り、マスの上の敵キャラにダメージを与える（水色属性は味方を回復する）。耐久値の高い不浄点はキャラの浄化力次第で複数回浄化が必要。浄化力はキャラのレベルが高いほど強くなる。

また、モンスターに浄化コマンドを使ってから倒すと仲間になることがある。本作のシナリオは固定キャラの離脱が多いため、モンスターを鍛えて戦力にすると頼りになる。

大奇跡

不浄点を浄化したとき、闇の地場が15マス以上を通って一周している場合に発生。範囲内にいる敵に大きなダメージを与える。水色（緑＋青）属性以外は範囲内に敵がいないと発生しない。範囲内に闇の地場があると同時に浄化されるため、大奇跡の連鎖を組むことも可能。

プリエの外部出演作ではお馴染みの必殺技。

アイテムのレベル

アイテムにはレベルが存在し、上述の浄化で経験値を貯めるとレベルアップして能力が上がる。最大レベルは99。

スキル

アイテムには「HP」「SP」「ATK」「DEF」「INT」「HIT」「SPD」「RES」の各パラメータのアイコンが付いていることがあり、そのアイテムを装備したキャラに経験値が入るとそのパラメータにも経験値が入る。パラメータのレベルが上がるとスキルを習得できる。

通常攻撃時にたまに発動する「○○パワー」系や防御時に発動する「○○ガード」系、常時効果のある「移動力＋○」など様々。攻撃・防御系の上位スキルは名前がやたらと漢臭い。

アイテム合成

モンスターにアイテムを装備させ、フードの男に話しかけて魔界送りにすると一番上に装備したアイテムにそれ以外のアイテムが合成され、レベルが0に戻る。

受け継ぐor受け継がせることの出来る能力の数はレベルと同じ数だけ。レベル2とレベル3のアイテムから5個の能力を受け継がせる場合、一番上のアイテムはレベル5以上が必要。

魔界

不浄点を浄化せずにマップをクリアするとマップの魔界化指数が上昇し、101以上になると「魔界ゲート」が出現する。魔界のモンスターは名前と能力がランダム生成される「魔界アイテム」を装備しており、浄化してから倒してもハニワ以外は仲間にならないがアイテムを手に入れることが出来る。

条件を満たしてクリアするとプリエの称号が魔王になり、一部の仲間に出来ないモンスターを浄化可能になる。運次第だが大抵シナリオのクリアより難しく、エンディングのセルフパロディのネタエンドが流れる。

ショップ関連

お客様ランク

買い物をすると「お客様ランク」が上昇し、ゲージが一杯になった後に下記アンケートの回答で「商品ランク」を上げられる。

アンケート

一個でもアイテムを買う度に回答出来るアンケート。商品ランクや陳列されるアイテムの種類を変化させられる。たまに魔界化指数やモンスターのレベルが変わる追加アンケートが出現する。

買占め

陳列されているアイテムを全て買い占めると魔界アイテムが入荷する。

ラグナロックでの追加要素

魔王プリエ編

プリエがどのようにして魔王になるのかが描かれる新シナリオ。
PS2版の魔王プリエとはあまり関係のない、独自のシナリオである。
全4話構成で、全ての話をグッドエンドでクリアすると、新たに書き起こされた一枚絵と新曲を楽しめる。
クリア後に遊べるが、とあるコマンドを入れると最初から遊ぶことも可能。

フルボイス化

PS2版では一部の台詞にはボイスがなかったが、一部のキャラクターを除いて新規録りおろしのフルボイスとなっている。

浄化リアクション

闇の地場を浄化すると、浄化したキャラクターと闇の地場に乗っていたor囲まれていたキャラクターが再び行動可能になる。うまくやれば移動距離の上がる装備品をつけていなくても相手のターンに一切させることなくマップを移動することが可能となる

その他

特定条件を満たすと『魔界戦記ディスガイア』のラハール、エトナ、フロン、プリニーが登場。
倒すと仲間になる。デモシーン、戦闘中共にボイスはない。
2周目開始時からオールメンバー（条件あり）。離脱などが発生しても
新技の追加。戦闘前の掛け合いの増加。
デモイベントや戦闘演出のスキップ機能の追加。
マップの回転機能追加。上から見下ろす視点の追加。
記録屋、音楽屋の追加。
拠点で仲間と会話要素追加。目的地を選ぶだけで移動することも可能。
ユニット並べ替え選択肢に自分でを追加。
アンケートの3つ目のランダム項目に一つ願いが叶うならにしつけの項目が追加。
移動速度・浄化速度の変更機能追加。
敵キャラの向きを変えるバグの修正。
BGMの音源や進行が変更。全体マップ画面のイントロなどが分かりやすい。

バグ

魔王プリエ編でダークエクレールのまま第4話の最初の戦闘をクリアしグッドエンドを迎え、
次周へクリアデータを引継ぐと、エクレールが消滅するバグが存在する。
このバグについての公式発表はないが、『ラ・ピュセル†ラグナロックザ・コンプリートガイド』では、
「4話最初の戦闘でダークエクレールをエクレールに変身させておくように」との注意書きがある。

ちなみにこのバグはSteam及びSwitch版では修正されている。

DLC（ダウンロードコンテンツ）

PSP版では購入すると以下のキャラが仲間になるイベントが発生する。こちらもボイスは存在しない。なお、Steam及びSwitch版ではすでに開放された状態になっている

ラ・ピュセル(ゲーム) 単語

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