リジェ・バロとは (リジェバロとは) [単語記事]

僕は陛下が最初に力をお与えになった滅却師クインシー

陛下の最高傑作

最も神に近い男

リジェ・バロとはBLEACHの登場人物である。

全く…罪深いな…僕の概要だ…

見えざる帝国所属の星十字騎士団「X」で、射線上のすべての物体を貫通させる「The X-ax is“万物貫通”」の能力の持ち主。さらに一般の「聖文字（シュリフト）」を与えられた団員よりも上位に位置する、「親衛隊（シュッツシュタッフェル）」の一人。
身長は182 cmで誕生日は4月11日。
逆ソフトモヒカンで色黒、さらに左目に傷痕のある滅却師。
綴りはLille Barroでスペル（llがジャ行で表記されている）と某発言からスペインかそれに近い地域の出身であることが想像される。

同作品の最終章である、千年血戦篇の最終盤に登場したキャラクターでありながら、そのあまりにもチートすぎる能力と、それに反したまったくオサレじゃないビッグマウスぶりから、いろいろと強い印象を残していくこととなった。

愛称はチョコラテさん、罪深バード、ゆるキャラ、Twitterなど。

なお、ユーハバッハから「聖文字」を最初に与えられた滅却師であること、滅却師とは微妙に出自の異なるペルニダ・パルンカジャス、ジェラルド・ヴァルキリー両名を統括する立場にある親衛隊の隊長であったことなどが、親衛隊としては新入り同然であるアスキン・ナックルヴァールによって明かされている。

今までいたかい　僕らの前であっけなくなかった奴なんて

尸魂界を襲撃していた星十字騎士団もあらかた倒された後、すでに戦いの舞台は霊王宮に移っており、様子見で当たったニャンゾル・ワイゾルが王属特務・零番隊の修多羅千手丸に倒されるとユーハバッハに他の親衛隊とともに召喚されたのが最初の登場である。

物腰は柔らかいながらも傲岸な態度で千手丸を軽々と倒すも、実はそれは偽物で曳舟桐生の能力ですでに全員が閉じ込められており、二枚屋王悦の斬魄刀「鞘伏」で他の親衛隊とともにあっさりと倒されてしまった。

リジェも含め3人が特に見せ場もなく瞬殺された一方で、この後唯一能力で致命傷を回避したアスキン・ナックルヴァールとの戦いに1話使われており、今まで思わせぶりな態度をとっていた割に特に見せ場のなかったアスキンに出番を作る、悪くいってしまえば前座に過ぎない存在として退場することとなった。

が、まだそれで終わりではなかった。

この力は”更なる力”ではなく先程出すヒマが無かったボク本来の力

アスキンがやられたことを確認すると、ユーハバッハは聖別で尸魂界にいた滅却師の命と引き換えに親衛隊を復活させる。リジェもそれまでの霊子の塊ではなく、本来の「万物貫通」の力であっさり王悦を倒し、陛下が兵主部一兵衛と当っている間に、他の親衛隊とともに残りの零番隊を壊滅させ、黒崎一護の一度目の襲撃の際にも支援攻撃を行っている。

アニメ版では、復活後は再び王悦と交戦し、「滅却師完聖体（クインシー・フォルシュテンディッヒ）」となって王悦を圧倒するが、零番隊の自刃によって真の力を解放した修多羅千手丸の卍解「娑闥迦羅骸刺絡辻」の能力で鏡の空間に閉じ込められ、鏡の奥の千手丸に「万物貫通」を放つが、鏡による反射で全て自分に跳ね返されてしまい、反物の中に封印されてしまった。

その後は他の親衛隊とともに、陛下が霊王の力を取り込みきるまで特に何もせずにくつろいでいた。

成程、チョコラテ・イングレスか

その後尸魂界からの死神、仮面の軍勢、破面、完現術者、生き残りの滅却師の連合による二度目の襲撃の際に、他の親衛隊同様分散してこれにあたる。当初は能力を用い、遠距離狙撃によって戦力を減らしていく戦法をとり、檜佐木修兵などを倒しているが（なお檜佐木は星十字騎士団の第二次侵攻だけでもこれで三度目の敗北である）、やがて京楽春水に察知されて、直接対峙することとなった（その際京楽との会話の中での彼の発言がやや話題になったが、今思えばまだまだ序の口以外の何物でもなかった）。

現総隊長である京楽に対し、彼は左目を開くことによって瞬間的に無敵状態になるという「万物貫通」の神髄にあたる能力を用いるも、それ以降は常時開眼状態になってしまう三度目まで到達させたことで、激昂しながら完聖体「神の裁き」を発動させる。これによって敵の攻撃に対しては絶対防御、自分の攻撃は防御不能という無敵状態に突入したが、相手の攻撃のカウンターで発動する京楽の卍解「花天狂骨枯松心中」で首を切られて水底に沈んていった。

対戦相手である京楽春水は、尸魂界篇では実力者の風格を漂わせ、初めてチャドの霊圧を消したキャラでありながら、特に実力が描写されることもなく終了。破面篇では浮竹同様ついに始解が明らかになるも、スターク戦自体は他の十刃に比べてあまり突っ込まれては描かれず、千年血戦篇では総隊長の座を受け継ぐも逆にその立場から前線に出てこれず。

と、キャラ人気に反して護廷十三隊の隊長格の中でも戦闘能力の詳細が不明のままのキャラであった。そのため満を持しての卍解、しかもアニオリ設定の逆輸入まで踏み込みながら、という十数年にわたるBLEACH史の集大成の極みとしてリジェは退場することとなった。

が、まだそれで終わりではなかった。

…ア～ッ…眼が乾くなあ～ッ… 罪深きものを見続けると眼が乾くなあ～

首を切り落とされたものの、そこから鳥を思わせるような頭部が生えてきて、もはやどこにも原形が残っていない姿となって復活した。卍解を発動させてもなお破ることのできなかった相手に、京楽はあきらめかけるが、そこに副官の伊勢七緒が駆けつけ、京楽は今まである事情から隠し持っていた七緒の斬魄刀「神剣・八鏡剣」を彼女に託すことに。

七緒の斬魄刀は特殊な出自から、リジェの防御能力も無効化するものであったものの、七緒自身の戦闘経験の少なさから決定打を与えられないまま追い込まれていく。しかし、京楽が彼女のサポートにまわり「神の喇叭」をも弾き飛ばして、ついにリジェは爆発四散していった。

伊勢七緒は多くの場合京楽とセットで登場することが多く、副隊長格であるため出番も多く知名度は高いものの、物語上重要な役割を与えられることはここまでなく、戦闘に加わることも全くなかった。そのため同じく十年以上斬魄刀が不明だった副隊長である、やちる、ネムが千年血戦篇で実力のほどを明らかにするにつれ、七緒にもという期待が増していた。そんな最中、先述したアニオリ設定の逆輸入を交えながらの満を持しての斬魄刀の登場、というBLEACHの歴史の厚みをありありと思い知らされる展開を受けて、リジェは退場することとなった。

が、まだそれで終わりではなかった。

ゆるん　ゆるるるるるるるるるんっ

尸魂界まで落下したものの、四散した残骸がまたまた復活することに。先の敗北によって能力のあらかたを失ったことを自覚すると、それぞれの残骸が行動しはじめ京楽への復讐心から尸魂界の蹂躙をもくろむ。

滅却師がもういないことから隊長、副隊長格はあらかた霊王宮に上がっていたため戦力がほとんどいないと思われたが、涅マユリによって死人状態で復活させられた吉良イヅルが最終的にこれにあたっていた（なお吉良は本編への登場はここで初めてだが、2015年 8月に発売された「BLEACH 13 BLADEs.」などですでに生存が明かされており、これまで中央四十六室で無限再生能力持ちだったために復活したシャズ・ドミノと戦っていた）。

聖文字【X】

The X-Ax is（ジ・イクサクシス）。万物貫通。霊子兵装のライフル「ディアグラム」の射線上にある全てのものを貫通する。能力発動時は狙撃の動作を取るが、弾丸そのものを発射している訳ではなく、銃口の先の物体を等しく貫通するので、相手が標的を守ろうと何重に障壁を作ろうとも、射程内にいる限り被害は免れず、引き金を引いた瞬間に攻撃が完了する為、回避の余地がない。また、あくまで攻撃範囲は銃口から標的と認識したものまでの間であり、標的より後ろにいるものには攻撃は当たらない事がアニメ版にて判明した。

更に、自分自身にも貫通能力を適用する事が出来、発動中はリジェの身体が全てのものを擦り抜ける状態になり、あらゆる武器や鬼道による攻撃を回避出来る。要するに無敵状態であり、相手の攻撃はほぼ全て避けつつ、自分の攻撃は相手の防御を無視して当て放題というチート極まりない能力である。この能力は両目を開いている間だけ発動が可能で、危機的状況に陥った時にしか使わない。三度開いた場合、目を開けたままの状態で戦闘を行える。ただし、完全な無敵なのかと言われたらそうではなく、霊圧そのものによる攻撃は通用するようである（事実、作中では京楽の花天狂骨枯松心中で首を切り落とされてしまっている）。

余談だが、能力の初披露となった原作第604話「REV ITALIZE」が掲載されたジャンプ本誌では、万物貫通ではなく石物貫通と誤植されてしまっていた。

滅却師完聖体「神の裁き（ジリエル）」

頭上に光輪（ハイリゲンシャイン）が出現し、背中から三つの穴が空いた翼が生える。

完聖体第二段階は、左目のXの刻印が五芒星へと変化し、全身を光り輝く五芒星に包み込まれる形で発動する。発動すると、頭頂部から顔に掛けてXの刻印が刻まれ、頭部以外は硬質的な服に包まれ、光輪はすっぽりと体が潜れる大きさにまで巨大化し、背中の翼は二枚から八枚に増え、名前も含めて某新世紀アニメに登場する使徒を思わせるような姿になる。また、任意で四脚の足と両腕を生やす事も可能。

銃口となる羽の穴からは、万物貫通を一度に何発も発射できるようになり、テレポート能力も得る。

完聖体第三段階では、鳥のような頭と細長い首が生え、最早全く面影のない異形の姿となる。口調は更に不遜になり、瞼を良く閉じる。顔を変形させ、眼を自在に移動させる事で、広い視野を得られるようになる。

原作での光輪と翼のカラーリングは黄色だが、アニメでは深緑色となっている。

裁きの光明

真世界城（ヴァールヴェルト）の一角を崩落させる程の破壊力を誇る光線を腕から放つ。

神の喇叭（トロンペーテ）

頭上に巨大なラッパが現れ、そこから巨大な光線を放つ。

リジェ・バロ単語