リセットボタン邪面とは、特撮ドラマ『魔進戦隊キラメイジャー』に登場する怪人である。
CVは浜添伸也。
「負けた戦いの中にこそ、全てが詰まっているのだ!」
エピソード11「時がクルリと」に登場した敵組織ヨドンヘイムの邪面師。黒主体の体に、∞のマークと二つの顔を象った仮面を付けている。そして右側面側には意味深な四角いボタンがある。今までの邪面師は地球侵略を目的とした「地獄○○作戦」を展開していたが、リセットボタン邪面は初めてキラメイジャー打倒を目的に送り込まれた(台詞から察するに侵略任務も帯びている模様)。二つの顔が付いている事から、キラメイピンクから双子邪面と間違われた事がある。飄々とした性格をしている。
しかし上級戦闘兵士たる邪面師の割に戦闘能力が低く、キラメイジャー側から「なんか弱くない?」と言われてしまう始末。しかしリセットボタン邪面には恐るべき秘策があった。
仮面に備え付けられたリセットボタンを押すと、記憶を維持したまま地球来訪直後に時間が巻き戻るのである。最初こそ弱く、キラメイジャーに負けそうになるリセットボタン邪面であったが、リセットボタンで戦闘前に仕切り直し。やがて戦い方を覚えて強くなり、最終的にキラメイジャーを打倒する。これぞ「リベンジ地獄作戦」だった。しかもリセットボタンは破壊されてもしっかりリセット機能が発動するため、壊そうとしても無意味。どれだけ追い詰めようが、リセットボタン一つでやり直しにさせられるというチートじみた能力である。つまり正攻法では絶対に勝てないうえ、戦えば戦うほどリセットボタン邪面を強くする。序盤から出て良い相手ではない。
侵略ゲートを通り、F79地区に出現したリセットボタン邪面。すかさずヨドン反応を探知したキラメイジャーが現れ、戦闘になる。リセットボタン邪面自体は弱く、キラメイジャーに倒されそうになるが危ないところでリセット。地球に出現した時間に巻き戻り、再び戦闘を行った。
このように何度も同じ展開を繰り返している訳だが、それがバレないようリセットボタン邪面はキラメイジャーと戦闘になるたびに初対面を装っていた。ただキラメイピンクの名乗りである「手さばきインクレティブル」を先に言うなど、視聴者に何かがおかしいと思わせる描写はあった。何度目かの戦闘で、リセットボタン邪面はうっかり転倒。事故の形でキラメイイエローにリセットボタンを押され、仕切り直し。この時、ボタンを押した為朝(イエロー)もリセットに巻き込まれ、彼も記憶を維持したまま巻き戻り続ける時間を彷徨う事になる。
実はリセットボタン邪面と戦闘になる前、為朝はeスポーツでチーム「撃ちまくり群狼」と勝負しており、得意キャラを封じた舐めプで勝利を収めていた。負けて怒ったリーダー川田洋二郎に髪の毛を抜かれ、「この怒り、我が呪いで晴らしてやる」と物騒な捨て台詞を吐かれた。為朝のループ開始点はこの場面であり、リセットされるたびに髪の毛を抜かれる目に遭う。彼が掛けた呪いこそループの原因だと為朝は考え、髪の毛抜きを回避。これでループから脱出できると思いきや…。
先述の通り原因がリセットボタン邪面だったため、時の迷宮からは出られなかった。度重なるループでリセットボタン邪面は着々と実力をつけ、キラメイジャーを圧倒しつつあった。最初は「弱い」と評価していた充瑠たちであったが、いつしか「かなり強い」になっており、追い詰められている事を如実に表現している。キラメイソードを手刀で防いでいる辺り、体も屈強になっているようである。ようやくリセットのからくりを理解した為朝だったが、キラメイショットでボタンを狙撃しても、安全装置と言わんばかりにリセット機能作動。ボタンが修復されてしまう。敵を倒す作戦が思いつかず、ついには八方ふさがりに陥ってしまう。
自分だけが同じ時を何度も過ごす羽目になった為朝は、自暴自棄寸前にまで追い込まれる。そんな中、リーダーの充瑠は何かを閃き、イエローが活躍する絵を描いて為朝に見せる。「何を悩んでるか知らないけど、タメくんが本気になったら何でも出来ちゃうだろ?だから本気になりなよ」という激励を受け、何かを思い立った為朝はeスポーツ会場へと向かった。そこには名残惜しそうに会場を見つめる洋二郎の姿があった。どうやら洋二郎は実家のソバ屋を継ぐため、この勝負が引退試合だった。しかし為朝は得意キャラを封じた舐めプを行い、引退試合なのに本気で戦ってくれなかった。この事に洋二郎は怒っていたのである。洋二郎の思いを知った為朝は得意キャラを使った本気の勝負を行い、完勝。負けた洋二郎は「こうして欲しかった」「ありがとう」と述べ、納得して引退していった。ちなみに呪いを掛けたのは嘘だった。本気になった為朝に、一つの作戦が思い浮かんだ。
場面は変わってリセットボタン邪面戦。キラメイイエローはショベローの力を借りてリセットボタンを狙撃。最初こそ「バカな奴~。ボタンを壊してもリセットされるだけだ~」と余裕を見せていたリセットボタン邪面であったが、巻き戻った直後にイエローの狙撃を受け、再びリセット。為朝が考えた作戦、それは「リセット直後にボタンを破壊してリセットさせ続け、何も学ばせない」というものだった。いわゆるリスポーンキルであり、プロゲーマーの為朝らしい作戦だった。何度も何度も無意味なリセットをされ、業を煮やしたリセットボタン邪面は狙撃を防ごうとベチャットを盾にしたり、鎧を着込んだり、キャッチャーの格好をしたりして対策するが、本気の為朝には通用しなかった。焦燥したリセットボタン邪面は「わ、分かった!一回話そう!」と講和を持ちかけるが、為朝の猛攻は続く。無意味なリセットは続き、疲労感が溜まってヘロヘロになるリセットボタン邪面。そんな邪面師から本気で逃げる地球人。やがてリセットボタン邪面の精神は壊れ…。
「はぁ…はぁ…もうやめる…。もう侵略は諦めた…帰る…。それでいいだろ…?」
心が折れたリセットボタン邪面は、自らボタンを外してイエローに手渡した。まさかの降伏である。戦闘を放棄し、ふらふらと何処かへ去っていってしまった。「絶対に勝てない…絶対に勝てない…」とうわ言を繰り返し、あてもなく侵略ゲートから出てきた地点を彷徨うリセットボタン邪面。そこへガルザが出現。(リセットの影響で)一度も戦わずに逃げようとするリセットボタン邪面に「貴様、何処へ行く?」と問いかける。「え?絶対に勝てません…。ハハハハ、ハハ…ヨドン軍やめま~す…!」と口を滑らせたせいでガルザを激昂させ、「それが許されると思ったか!?」とバッサリと処刑されてしまった。今際の台詞は「やっぱりィィィ!?」であった。一部始終を見ていたクランチュラは「ガルザひどっ!」と叫んだが、逃げようとしたリセットボタン邪面を責めない辺りクランチュラの優しさが見える。彼が溜め込んだ闇エナジーはハッシャボタンリガニーの召喚に使われたが、秒殺されている。
ちなみにリセットボタンをモチーフにした怪人は、戦隊シリーズの中でもリセットボタン邪面が初である。手渡されたボタンはリセットボタン邪面が倒された後も残っており、処分に困る描写がある。
掲示板
12 ななしのよっしん
2020/08/05(水) 09:10:53 ID: lkjfoe1gPh
「負けた戦いにこそ、全てが詰まっているのだ!」の台詞ほんとすき。
上手くいかなくて落ち込んでいる時に思い出すと勇気付けられる。
13 ななしのよっしん
2020/09/23(水) 02:37:27 ID: CaWVqjrTom
そういやキラメイジャー全員でボタン押してから戦えばこいつの心が折れるまで全員が戦闘経験積み続けられたのかな
気付いたらキラメイジャーめっちゃ強くなってビビるヨドン軍見てみたかった
14 ななしのよっしん
2021/12/12(日) 14:56:20 ID: q2WVk6wRdr
今回のゼンカイジャーでは似た能力の持ち主の「ショウガツワルド」が出ましたね。
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最終更新:2024/04/19(金) 09:00
最終更新:2024/04/19(金) 09:00
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