リターン・トゥ・イヴァリースとは、「ファイナルファンタジーXIV(FF14)」のコンテンツである。
概要
パッチ4.1で第1弾「失われた都市ラバナスタ」が実装され、パッチ4.3で第2弾「封じられた聖塔リドルアナ」、パッチ4.5で最終第3弾「楽欲の僧院オーボンヌ」が実装された。最大24人でダンジョン攻略に挑む「アライアンスレイド」と呼ばれる形式。
「イヴァリースアライアンス」の生みの親・松野泰己が脚本を務め、「イヴァリース」を巡るストーリーが展開される。
「イヴァリース」といえば「ファイナルファンタジータクティクス(FFT)」や「ファイナルファンタジーXII(FF12)」などの舞台だが、本作における「イヴァリース」は根本的に別物である。ただし、地名・人名や各種設定に共通のものが数多く見られ、現代における「ダルマスカ王国」はFF12の、「ゾディアックブレイブストーリー」「デュライ白書」の内容はFFTのストーリーがそれぞれベースになっている。また、イヴァリースが舞台ではない「ファイナルファンタジーIX(FF9)」の要素も一部にみられる。
「ゾディアックブレイブストーリー」と「デュライ白書」
「ゾディアックブレイブストーリー」とは、ガレマール帝国では誰もが知るおとぎ話。平民の青年ディリータが英雄となって「イヴァリース」を建国する物語。
「デュライ白書」はオーラン・デュライが記したとされる、ゾディアックブレイブストーリーの裏側が記された書物。当時権力を持っていた教会の不正を告発する内容にもなっている。こちらはその存在自体が世間に知られていない。
本作のストーリーでは、ゾディアックブレイブストーリーが史実(を元にした物語)であることとデュライ白書に記された内容が真実であることを突き止めていくことが目的となる。
登場人物
現代・近代
- ラムザ・レクセンテール
- 「劇団マジェスティック」の若手役者で、ジェノミスの息子。初登場時は非常に尊大で傲慢な態度だが、ある出来事をきっかけにそれを改める。妹のアルマ曰く、その改めた方の性格が本来の兄の性格であるという。
- 名前は妹のアルマともども、父親がデュライ白書の登場人物から取って名付けた。
- FFTのラムザとは名前と髪形以外は顔も性格も全く似ていないが、これは後述の「ラムザ・ベオルブ」が別途登場するための制作側の意図的なもの。
- アルマ・レクセンテール
- ラムザの妹。彼女が冒険者(プレイヤー)に手助けを求めることから本作のストーリーの幕が上がる。
- ジェノミス・レクセンテール
- ラムザとアルマの父親。「劇場艇プリマビスタ」を拠点とする「劇団マジェスティック」の主宰で劇作家。戯曲「ゾディアックブレイブストーリー」が大ヒットを収め、その続編を製作中。
- 本名は「アラズラム・デュライ」で、オーラン・デュライの子孫。異端者として処刑された先祖の汚名を雪ごうと、デュライ白書の内容が真実であることを証明しようとしている。
- リナ・ミュリラー
- 「週刊レイヴン」の芸能記者。劇団マジェスティックの取材として関わってくる。ジェノミスの作品のファンでもある。
- ミコト・ジンバ
- 聖石の調査のため、学術都市シャーレアンから助っ人としてやってきた。
- モンブラン&ハーディ
- モーグリ族の兄弟。劇団マジェスティックに入団しようと突如現れた兄モンブランと、それを止めて連れて帰ろうとしている弟のハーディ。
- バッガモナン一味(バッガモナン、ブワジ、リノ、ギジュー)
- バンガ族の盗賊4人組。かつてはダルマスカ王国の銃士隊に所属していたが、ラスラ王子から託されたアーシェ王女を逃がすという任務に失敗し、国が滅びた後は盗賊に身を落とした。
- フラン
- ヴィエラ族。ダルマスカ王国をガレマール帝国から奪還しようとするレジスタンス組織「レンテの涙」の幹部。
- ラスラ王子&アーシェ王女
- ダルマスカ王国の双子の王子と王女。30年前、ガレマール帝国の侵攻時に死亡した。
- FF12では双子ではなく夫婦として登場する。
- ノア・ヴァン・ガブラス
- ガレマール帝国第IV軍団の軍団長。30年前にダルマスカ王国への侵攻を指揮した人物。
- 名前はFF12の「ジャッジ・ガブラス」とその本名「ノア・フォン・ローゼンバーグ」を合わせたもの。
ソディアックブレイブストーリー&デュライ白書
- ラムザ・ベオルブ
- ゾディアックブレイブストーリーには登場せず、デュライ白書にのみ記されたディリータと対を成すもう一人の英雄。親友のディリータが歴史の表舞台で英雄として成り上がっていく間、裏で仲間たちと共に『魔』と戦い続けたとされる。
- ディリータ・ハイラル
- 平民から王となった英雄。ゾディアックブレイブストーリーの主役。
- デュライ白書では、ラムザとは妹・ティータの死をきっかけに袂を分かったとされる。
- オーラン・デュライ
- デュライ白書の著者。それにより当時の教会に異端者と認定されて、処刑された。
- アルマ・ベオルブ
- ラムザ・ベオルブの妹。こちらも兄同様にゾディアックブレイブストーリーには登場しない。
- ムスタディオ・ブナンザ
- ラムザ・ベオルブの仲間の一人。ラムザ一行のムードメーカーで、時にはラムザと真っ向から意見をぶつけ合ったりと、気の置けない仲であったとされる。
- アグリアス・オークス
- ラムザ・ベオルブの仲間の一人。ゾディアックブレイブストーリーにも登場し、こちらでは男装の麗人として女性に人気がある。
- シドルファス・オルランドゥ
- ラムザ・ベオルブの仲間の一人。「雷神シド」と呼ばれ、老いてなお剣技では右に出るものはいないとされる。ゾディアックブレイブストーリーではディリータに処刑されたことになっている。
- アルガス・サダルファス
- ラムザやディリータとは士官学校の同窓だった。平民出身でありながら周囲の人たちから人気のあるディリータに嫉妬し、ティータが誘拐されるように仕向けた。
- その他
- とあるシーンでは他に「ラッド(FFTで自動的に仲間入りする汎用キャラ)」「アリシア(同左)」「ラヴィアン(同左)」「マラーク・ガルテナーハ」「ラファ・ガルテナーハ」「ボコ」「労働八号」「ザルバッグ・ベオルブ」「イズルード・ティンジェル」を元にしたと思われるキャラクターが登場する。それぞれ名前が明かされないため、あくまで推測である。
- また、ジェノミスの書いた戯曲の中には、ミルウーダ・フォルズやガフ・ガフガリオンのセリフと思われるものも登場する。
関連動画
関連項目