リバン・モイネロ(Liván Moinelo Pita, 1995年12月8日-)とは、キューバ出身のプロ野球選手(投手)である。現在は福岡ソフトバンクホークスに所属。
福岡ソフトバンクホークス #35 | |
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リバン・モイネロ Liván Moinelo Pita |
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基本情報 | |
国籍 | キューバ共和国 |
出身地 | ピナール・デル・リオ州 |
生年月日 | 1995年12月8日 |
身長 体重 |
178cm 69kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 左投左打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2013年 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | キューバ |
WBC | 2017年 |
プロ野球選手テンプレート |
8歳から野球を始める。16歳からキューバの国内U-23リーグでプレーし、2013年に17歳で国内リーグ入り。ベゲーロス・デ・ピナール・デル・リオに所属する。
2017年の第4回ワールド・ベースボール・クラシックではキューバ代表として出場、3試合にリリーフとして登板した。
2017年のシーズン開幕後の5月10日、オスカー・コラスとともに、ピナール・デル・リオからの派遣という形で福岡ソフトバンクホークスに育成選手として入団。背番号143。ちなみにキューバの現地メディアでは育成契約のことを「二軍との契約」と表現していた。
2017年、5月28日の練習試合でデビューしいきなり151km/hの速球を披露すると、実戦デビューから3週間と経たない6月16日に早くも支配下登録された。背番号35。
6月27日の北海道日本ハムファイターズ戦でデビューすると、そのまま左の中継ぎとして一軍に定着。後半戦では森唯斗とともに6回もしくは7回担当のセットアッパーを務め、34試合で4勝3敗15ホールド1セーブ、防御率2.52という好成績を挙げ、強力リリーフ陣の一角として日本一に貢献した。
2018年は左の中継ぎとして開幕一軍入りするが、初戦でいきなり4失点するなど前年に比べて安定感を欠く投球が続き、7月24日の千葉ロッテマリーンズ戦で1死もとれず3失点して二軍落ち。8月末に復帰後は日本シリーズまで投げ続け、49試合で5勝1敗13ホールドを挙げ2年連続日本一に貢献したが、防御率は4.53とピリッとしない数字に終わった。
2019年は開幕から14試合連続無失点をマークするなど、前年の不調から復活。夏場に一時左膝痛での離脱と、キューバ代表としての国際大会出場のための離脱があったものの、シーズンを通してセットアッパーを務めてフル回転しリリーフ陣の核を担った。最終的に60試合に登板、リーグ3位の34ホールドを挙げ、防御率1.52という好成績を残した。奪三振率は13.04をマーク。
2020年も開幕から8回担当セットアッパーとしてフル回転。前年を上回る奪三振マシーンと化し、一時は奪三振率が17を超える無双ぶりで、抑えの森唯斗と万全の勝ちパターンを形成、この年全般に好調だった投手陣の中でもMVP級の働きを見せた。11月3日の千葉ロッテマリーンズ戦で通算100ホールドを達成。最終的に50試合に登板、2勝3敗38ホールド1セーブ、防御率1.69の成績で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。48イニングで77奪三振を稼ぎ、最終的な奪三振率は14.44マークした。ちなみに育成出身外国人選手のタイトル獲得はモイネロが初である。
2021年は来日が遅れたこともあって調整が間に合わず開幕二軍スタート。4月6日に昇格するとセットアッパーとして例年通り好投し、4月末に守護神の森唯斗が離脱してからはクローザーに回ったが、キューバ代表として東京五輪予選に出るため5月下旬でチームを離れることに。
キューバ代表が予選敗退したため7月に戻ってきたが、五輪中断期間中のエキシビジョンマッチでの登板時に左手首の違和感を訴え後半戦も二軍スタート。9月半ばに復帰したが、10月上旬には今度は家族の都合で帰国することになり、そのままシーズン終了となった。33試合で防御率1.15、奪三振率は12.06と例年通りの無双ぶりだっただけに、モイネロの複数回の離脱は森の長期離脱と合わせてチームのBクラスの大きな要因のひとつとなってしまった。
この年で5年契約が満了ということでメジャーからも注目を集めていたが、政治問題でアメリカとキューバの関係が改善されなかったこともあってメジャーに行くには亡命するしかない状況だったこともあり、新たに3年契約を結んで残留となった。
最速155km/hの速球を軸に、チェンジアップ、スライダー、カーブなどを投げる。変化の大きなカーブと、速球と同じ腕の振りから特殊な指の抜き方をするチェンジアップが武器で、奪三振率が非常に高い。
キューバ時代にチームメイトだったこともあるアルフレド・デスパイネは、来日当初から食事に連れて行ったり、他球団の選手の特徴を教えたりと、何かとモイネロの面倒を見ているらしい。デスパイネ曰く「本当の弟みたい」。また、森唯斗からは変な日本語を教えられている模様。
他のキューバ選手と同様、キューバ国内チームからの派遣という形で日本に来ているため、NPBのシーズンオフにはキューバの国内リーグや、キューバ代表としてカリビアン・シリーズで投げている。中日ドラゴンズ所属のライデル・マルティネスはピナール・デル・リオでの同僚。
2020年7月12日の楽天戦の中継にて、モイネロの成績テロップとともに四足歩行型ロボット「Spot」(同年からソフトバンクが「ロボット応援団」として導入したもの)が映されたため、以降はモイネロがロボット扱いされたり、ロボットがモイネロ扱いされたりしている。このネタを本人が知っているのかどうかは不明だが、同年のリーグ優勝セレモニー時にはモイネロがモイネロロボと戯れる姿がファンを和ませた。
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年 | ソフトバンク | 34 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 1 | 15 | .571 | 35.2 | 14 | 36 | 15 | 10 | 2.52 |
2018年 | 49 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 | 13 | .833 | 45.2 | 24 | 57 | 23 | 23 | 4.53 | |
2019年 | 60 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 4 | 34 | .750 | 59.1 | 25 | 86 | 13 | 10 | 1.52 | |
2020年 | 50 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 1 | 38 | .400 | 48.0 | 25 | 77 | 9 | 9 | 1.69 | |
2021年 | 33 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 14 | 1.000 | 31.1 | 19 | 42 | 6 | 4 | 1.15 | |
NPB:5年 | 226 | 0 | 0 | 0 | 15 | 8 | 11 | 114 | .652 | 220.0 | 107 | 298 | 66 | 56 | 2.29 |
掲示板
7 ななしのよっしん
2021/03/26(金) 19:37:38 ID: t/pBjfBIBZ
8 ななしのよっしん
2021/03/26(金) 19:39:59 ID: t/pBjfBIBZ
国のせいでメジャーいけないって亡命すればよくね?
親が金持ちなのが逆に足枷になってんのかな
貧乏家庭なら一家でアメリカいけばいいが
9 ななしのよっしん
2021/04/14(水) 03:36:40 ID: pk7DIIpcKT
米大統領が変わった事で亡命せずに来季メジャー挑戦の可能性が出た。
正直このクラスの才能がこのまま日本で消耗するのは勿体なさ過ぎるからな。
向こうの一流投手と比較してもマジで見劣りしない球投げてるもん。
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最終更新:2024/04/19(金) 10:00
最終更新:2024/04/19(金) 10:00
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