リュウノユキナとは、2015年5月16日生まれの日本の競走馬。芦毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2021年:東京スプリント(JpnⅢ)、クラスターカップ(JpnⅢ)
2023年:東京スプリント(JpnⅢ)
父はエルコンドルパサー産駒でGI級9勝の名馬ヴァーミリアン。
母ネオカラーは未出走馬だがその半姉サウンドザビーチはTCK女王盃(JpnⅢ)に勝利している。なお、ネオカラーの孫には2024年の雲取賞(JpnⅢ)勝ち馬のブルーサンがいる。母系は戦前に小岩井牧場が輸入した名繁殖のビューチフルドリーマー系に属している。
母父クロフネは芝からダートに転向しGI2勝した外国産馬で、種牡馬としても成功した。
馬名の意味は「冠名+野菜の一種(雪菜)」。ユキナという音の響きから勘違いされることもあるが牡馬である。
馬主は蓑島竜一。藤川ファームで生産され、桑原義光調教師の下にホッカイドウ競馬でデビューした。
コスモバルクの主戦でも知られる五十嵐冬樹を鞍上として、2017年6月のダート1000mのデビュー戦を迎えたが2番人気で2着。7月の2戦目、ダート1000mで初勝利を挙げた。3戦目のダート1200mのOP戦を8月に勝利したものの、同月に臨んだ4戦目、ダート1200mのOP戦は4着に終わる。
次走に選ばれたのは9月のすずらん賞(芝1200m)。札幌競馬場で行われる中央競馬のOP戦である。
この時期の北海道での中央競馬に存在する2歳芝OP戦やGⅢの函館2歳ステークスには、芝適性を確認できる機会であることや、賞金が高額であることなどの理由からホッカイドウ競馬でデビューした道営馬が多数出馬してくることが多い。
2010年以降の勝ち馬に限っても、クローバー賞には、ダブルシャープ(2017年)、ジョリダム(2022年)。コスモス賞には、ナイママ(2018年)。すずらん賞には、 ダブルオーセブン(2010年)、シーギリヤガール(2012年)、コスモイグローク(2022年)、そして2017年のリュウノユキナ…といったように、この時期の北海道の2歳戦では地方馬が勝利することも稀ではない[1]。しかし、その勝利馬が芝適性を生かそうとした場合、地方では芝のレースが岩手競馬の一部を除いて存在せず、中央の芝に活路を求めるなると収得賞金の関係上、世代戦ではオープン、古馬では2勝クラス(2019年以前の表現では1000万下)以上で戦うことになることになり、その後の活躍を聞くことなく終わってしまうことも多い。
そんな道営馬の1頭であったリュウノユキナであるが、既に2敗している地方馬なこともあり、道営馬の6頭の中でも3番目となる9番人気ですずらん賞を迎えることとなった。騎手も芝適性に半信半疑であったが
、直線で外から一気に突き抜け勝利。引退直前の桑原師に厩舎所属の五十嵐騎手が勝利を贈る結果となった。
こうなると中央に挑戦してみたくなるもので、鎌倉記念、平和賞の他、芝の競走を含めて検討とされていた次走は、9月末に中山競馬場で行われる芝1200mの中央OPカンナステークスとなった。2番人気と注目されたが、外の馬によられ、道中馬込みを気にして、坂で止まる
というレースで何とか掲示板内の5着となった。
次は門別に戻り、10月のダート1700mのOP戦に出走したが1番人気も4着。地元門別の北海道2歳優駿(JpnⅢ)には登録して選出されたが出走はせず、芝1200mの中央OPである福島2歳ステークスに出走。3番人気で2着と健闘。芝寄りの馬であるという説が強まることとなった。
桑原師の引退もあって船橋の斉藤敏厩舎に移籍し、12月のクリスマスイブに行われた芝1200mの中央OP”クリスマスローズステークス”に出走。中央所属の内田博幸騎手が騎乗したものの6番人気9着に終わり2歳を終えることとなった。
3歳の初戦は地方所属のまま2月の共同通信杯(GⅢ)に挑戦。地方の名手吉原寛人が騎乗も、芝1800mと距離も長く11番人気で最下位の12着[2]。
春になり門別の川島洋人厩舎に再び移籍し、五十嵐騎手が鞍上に復帰して迎えた4月のアーリントンカップ(GⅢ)も12番人気12着[3]。
次走は中央競馬の重賞ではなく、中央競馬の条件戦。先述の通り、1000万下からのスタートとなり、6月の函館競馬場でのHTB杯(1000万下)は芝1200mと得意条件に見えたが10番人気16着。因みに1着はモズスーパーフレア。7月の芝1200mのSTV杯(1000万下)は9番人気8着。
8月に札幌競馬場で行われた芝1500mのSTV賞(1000万下)は7番人気で久しぶりに掲示板入りの5着。しかし、勝ち馬は同じく道営出身ですずらん賞では3着だったハッピーグリン。
ここで中央の小野次郎厩舎に移籍し、横山武史に乗り替わりとなった11月の芝1200mの河北新報杯(1000万下)も6着、芝1400mの3歳以上1000万下も田中勝春騎手で9着。
1000万下(2勝クラス)を抜けられない芝のスプリンターとして3歳を終えることとなった。
4歳初戦は2月、ダート1300mの4歳以上1000万下となった。2歳10月に門別で走って以来のダートである。6番人気であったが、逃げて1着。実はダート適正があったことが判明した。
3月のダート1400m、播磨ステークス(1600万下)は、前走のダート替わりの成果が評価されたか3番人気。しかし結果は16着。7月のダート1400m、桶狭間ステークス(3勝クラス)は逃げで奇襲を狙ったが11着。もう一度芝を試そうと芝1400mの新潟日報賞(3勝クラス)に鞍上柴田善臣で出走も16着。9月のダート1400mの大阪スポーツ杯(3勝クラス)では鞍上四位洋文で6番人気4着と掲示板入り。
10月の藤森ステークスは横山典弘で3着(気の悪いところがある馬
らしい)、同月の北陸ステークスは菅原隆一で2着(馬はカッカしないで対応してた
らしい)、12月のアクアラインステークスは柴田善臣で4着(ベストの感じからすると、走りが今ひとつ
だったらしい)、同月のフェアウェルステークスも柴田善臣で5着とダート1200mの3勝クラスに出走し、好走を繰り返すも中々オープン入りには辿り着けないまま4歳を終えることとなった。
5歳初戦は1月の初春ステークス。引き続きダート1200mの3勝クラスだが、今回は門別以来、JRAでは初の1番人気。柴田善臣騎手の騎乗で前回に続いて好位につける競馬の結果1着となり、ついに3勝クラスを抜け出した。因みにこの騎乗が柴田騎手の史上3人目となるJRA通算21000回騎乗の節目であった。
晴れてオープン馬となり次走は3月のOP、ダート1200mの千葉ステークスに臨むも6番人気で10着。4月にはリステッドの京葉ステークスに出走し、10番人気もブリンカーも効いて4着と好走。5月に臨んだダート1400mのオープン、欅ステークスは6着となった。
6月になると陣営はまた芝1200mの重賞函館スプリントステークス(GⅢ)に出走することを決定。柴田騎手から横山和生に乗り替わったが14番人気15着とやはり厳しい結果。以降は流石に引退まで芝に挑戦することはなかった。
9月にはリステッドのエニフステークスに出走。ダート1400mに古川吉洋騎手で臨み6着。同月のダート1200m(ここからはほぼ全てダート1200mに出走)のOPであるながつきステークスからは再び柴田善臣騎手が騎乗。5番人気で臨み、レコード勝ちのヒデノヴィーナスには敗れたものの、メンコの耳を覆っていた部分を外した効果があったか2着となった。10月はOPの室町ステークスに出走し8番人気であったが、直線で外から脚を伸ばして先に抜け出したものの、レッドルゼルに差し切られクビ差で2着。一時期と違い怯むようなところが無くなった
という。
オープン以上の勝利に期待が持てるようになった状況で5歳を終えることとなった。
6歳初戦は1月のOP、ジャニュアリーステークスに出走。3番人気で臨んだが、ここで2着に6馬身差という圧勝。前年11月に落馬負傷していた柴田騎手にとっても復帰後初勝利となった。
2月のOPである大和ステークスには2番人気で臨み、好位でレースを進めて連勝。ここに来ての本格化を思わせる結果となった。
4月にはついに交流重賞に初挑戦。東京スプリント(JpnⅢ)に単勝2.1倍の1番人気で参戦し、ついに重賞初制覇となった。ついでに当時54歳の柴田騎手も約10年ぶりの地方交流重賞勝利となった。
5月には門別競馬場で行われる北海道スプリントカップ(JpnⅢ)に出走。3年半ぶりの門別で故郷に錦を飾ることも期待される単勝1.3倍の1番人気となったが、疲れがたまっていたのか前走5着に下したヒロシゲゴールドに半馬身差で敗れ2着となった。
8月のクラスターカップ(JpnⅢ)には単勝2.1倍の1番人気で臨み、今度は内から差し切り3馬身差で勝利。余談であるが、この2日前に柴田騎手はJRA重賞の最年長制覇記録を更新している。
10月には東京盃(JpnⅡ)に出走。単勝2.4倍の1番人気とすっかり1番人気もおなじみになったが、内から迫ったものの前が壁となり、サクセスエナジーに敗れ2着。因みにレッドルゼルは3着。
11月には金沢ダート1400mで行われたJBCスプリント(JpnI)に出走。流石にここは3番人気となり、結果はレッドルゼルらに敗れ5着。好条件でもギリギリの競馬をしている馬であるため、距離が伸びた上に普段より集中していない状況だと厳しかったようだ
。
12月はカペラステークス(GⅢ)に出走。ここで初めて中央ダート重賞に出走することとなり、単勝4.0倍の2番人気に支持された。柴田善臣騎手が頸椎椎間板ヘルニアのため石橋脩騎手に乗り替わったが、半馬身差でダンシングプリンスに敗れて2着。因みに1番人気に支持されたのは、3歳の時に芝の条件戦で戦った芝GI馬モズスーパーフレア(前走JBCスプリントでも3着)であったがこちらは4着。
重賞馬となり更なる飛躍に期待がかかる6歳を終えることとなった。
7歳初戦は再び2月のOPである大和ステークス。単勝2.3倍の1番人気で岩田望来騎手が騎乗したが、スタートで思っていた位置に行けなかったのもあってかジャスティンに敗れてアタマ差の2着。
4月は東京スプリント(JpnⅢ)で連覇を狙い、横山武史鞍上で単勝2.7倍の1番人気に支持されるも、追い比べに敗れてシャマルとハナ差の2着。
5月には北海道スプリントカップ(JpnⅢ)に出走。 柴田騎手が戻り今度こそ故郷に錦を飾ることも期待される単勝2.2倍の1番人気となったが、ダンシングプリンス、 スマートダンディーに次ぐ3着。馬券内ではあったが、ここでダート1200mの11戦連続連対記録が途絶える。
8月にはクラスターカップ(JpnⅢ)に出走。柴田善臣騎手がまた負傷したため、今回は岩手競馬の村上忍騎手が騎乗。2番人気で臨み、追い上げるもオーロラテソーロの2着。東京盃は補欠馬に回り出走せず。
11月には盛岡ダート1200mで行われたJBCスプリント(JpnI)に出走。横山武史騎手の騎乗で5番人気となったが、ここはまたしてもダンシングプリンスの2着。外枠で外を回ることとなったのは悔しいが、前回の騎乗時より気持ちの面が成長していた
と横山武史騎手は語った。
初めてブリンカーを調教で付けてみたりして迎えた12月のカペラステークス(GⅢ)。再び柴田騎手で3.9倍の1番人気も、今度は3歳馬のリメイクに鋭く追い込みを決められ、4馬身差の2着。
6歳と似たようなローテながら、今度は勝利には一歩届かない1年で7歳を終えることとなった。
8歳初戦に選ばれたのは、2月にサウジアラビアで行われる高額賞金の招待競走、リヤドダートスプリント(G3)。56歳の柴田騎手は2011年ナカヤマナイト以来の海外遠征となった。昨年の同競争覇者でもあるダンシングプリンスに加えリメイク、ジャスティンとともに日本馬4頭で臨んだが、リメイク3着、ジャスティン4着、ダンシングプリンス5着、リュウノユキナ6着となった。
帰国後、岩戸孝樹厩舎に転厩し、次走は4月の東京スプリント(JpnⅢ)。横山武史騎手の騎乗で2.7倍の1番人気に応えて差し切り勝ち。2021年以来の勝利を収めた。オーナーも今度こそ秋のJBCスプリントを勝ちたいとの意欲を滲ませたようである。
8月には3度目のクラスターカップ(JpnⅢ)に出走。1回目は1番人気1着、2回目は2番人気2着となっていたが今回は3番人気でリメイク、ドンフランキーに次ぐ3着。
次走は10月の東京盃(JpnⅡ)。JBCスプリントが今年は大井で行われることもあり前哨戦として意気込みを見せた2番人気となったが、レコード勝ちのドンフランキーに敗れ、2着。
11月は大目標の大井ダート1200mで行われるJBCスプリント(JpnI)に出走。4戦連続鞍上を務める横山武史騎手の下で2番人気に支持されたが、ダンシングプリンスが空馬となるアクシデントもあり3着。
12月のカペラステークス(GⅢ)。岩戸師に「善臣とじじい2人で頑張ってもらおう」
とエールを送られた柴田騎手が鞍上となり、4.0倍の1番人気も、流石に8歳の12月となると衰えを感じる4着。
12月15日にJRA競走馬登録を抹消、船橋競馬の齊藤敏厩舎へ移籍することとなった。
かつては芦毛ではあるが黒く見えた毛も、すっかり白くなった9歳初戦は、東京スプリント…かと思いきや回避。2歳以来となる浦和競馬場での4月のダート1400m地方OPであるプリムローズ賞に出走することとなる。実績馬ゆえの斤量追加を嫌い減量騎手の鷹見陸騎手を鞍上として2番人気となったものの、まさかの11着に終わった。馬体重23kg増での出走などを思うと調整不足と距離の問題か。
次走は坂井英光厩舎に転厩し、船橋競馬場での7月の地方重賞である習志野きらっとスプリント(SⅡ)。 ダート1000mと普段より更に短い距離だったが、菅原涼太騎手で臨んで4着。因みに今度は馬体重34kg減であった。
55戦10勝(JpnⅢ3勝)、2着14回。機会が限られるダートスプリンターとはいえ、GI級のタイトルは遂に獲得できなかったが、コンスタントに走り続け3億7千万円以上の賞金を稼いだ名馬であったと言えよう。
2025年からアロースタッドで種牡馬入り。種付け料は50万円。
ダートスプリンターは、大競走は少ないものの地方の下級条件では需要の大きい分野である。初年度は21頭に種付けを行ったが、今後も多くの種付けに恵まれることを期待したいものである。
エルコンドルパサーは種牡馬としても大いに期待された馬であったが、供用3年で死亡。
残された産駒のうち、ダートでGI級9勝のヴァーミリアン、菊花賞馬ソングオブウインド、GⅢ2勝馬サクラオリオン、地方重賞を複数勝利して交流重賞でも連対したルースリンドの4頭が種牡馬入りすることとなった。
サクラオリオンはGⅢ馬カイザーメランジェを輩出したが、同馬は9歳で引退。
ルースリンドは数少ない産駒の中から地方重賞を複数勝利したストゥディウムを輩出し、同馬が種牡馬入りしたが産駒は少数。
ソングオブウインドは中央重賞馬を出せないまま引退したものの、GⅢ2着の実績があるアイファーソングが種牡馬入りして中央4勝馬のアイファーテイオーを輩出している。
ヴァーミリアンは受胎率の低下もあり種牡馬を引退したが、リュウノユキナの他にJpnⅢ2勝のノブワイルドが種牡馬入りしていた。但し、2年間での種付け11頭、血統登録頭数5頭のみで引退しており、受胎率も低かったと考えられる。リュウノユキナの受胎率が高いことを祈るばかりである。
| ヴァーミリアン 2002 黒鹿毛 |
*エルコンドルパサー 1995 黒鹿毛 |
Kingmambo | Mr. Prospector |
| Miesque | |||
| *サドラーズギャル | Sadler's Wells | ||
| Glenveagh | |||
| スカーレットレディ 1995 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
| Wishing Well | |||
| スカーレットローズ | *ノーザンテースト | ||
| *スカーレットインク | |||
| ネオカラー 2003 芦毛 FNo.12 |
*クロフネ 1998 芦毛 |
*フレンチデピュティ | Deputy Minister |
| Mitterand | |||
| *ブルーアヴェニュー | Classic Go Go | ||
| Eliza Blue | |||
| ナギサ 1993 黒鹿毛 |
*マークオブディスティンクション | Known Fact | |
| Ghislaine | |||
| ミデオンルビー | *ノーザリー | ||
| ワールドソロン |
クロス:Northern Dancer 5×5×5(9.38%) 、Icecapade 5×5(6.25%)
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/17(水) 13:00
最終更新:2025/12/17(水) 13:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。