「自由アイリス教国、ル・ファンタスク級駆逐艦ル・トリオンファン、ご挨拶を申し上げますわ」
ル・トリオンファンとは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時のフランス第3共和国軍→自由フランス海軍に所属した、ル・ファンタスク級大型駆逐艦の〈Le Triomphant,Da20〉をモチーフにしたちっちゃなエレガントな姫騎士さまである。
KAN-SEN名 | |
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ル・トリオンファン FFNF Le Triomphant,Da20 |
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基本情報 | |
所属 | 自由アイリス教国 |
艦種 | 駆逐艦 |
レアリティ | SSR |
CV | 雨宮天 |
イラスト | ゆーげん |
艦歴 | |
国籍 | フランス(自由フランス) |
出身地 | オー=ド=フランス地域圏, ノール県 ダンケルク |
造船所 | フランス造船所(ACF) |
艦級 | ル・ファンタスク級大型駆逐艦6番艦 |
進水日 | 1934年4月16日 |
就役 | 1936年-1954年(フランス軍) |
最期 | 1960年(解体) |
備考 | |
アイリス教国に所属する駆逐艦という名のプリンセス・シュバリエ(姫騎士さま)。レアリティはSSR。
2018年7~8月に行われたイベント「光と影のアイリス」のイベントポイント交換報酬、およびB3・D3面のドロップとして実装された。現在は入手不可。イベント復刻を待とう。
2019年6月27日~7月11日に「光と影のアイリス」が復刻開催されているため、未入手の指揮官は今度こそ逃さないようにしよう。
2020年5月14日には「光と影のアイリス」が「作戦履歴」に常設。それに伴って、ル・トリオンファンも小型艦建造に常設実装となった。
アイリス教国所属で、指揮官が使える艦としては現在のところ唯一のSSR(ヴィシア聖座ではジャン・バールとル・マランがSSR艦。アイリス所属としてリシュリューが実装されればほぼ間違いなくSSRだろうが、現時点では未実装である。また、サン・ルイはアイリス所属でSSRクラスの性能を持つが、レアリティはPR(計画艦)である)。
ローディング画面の一つに彼女の一枚絵が使われていたこともあって、当初彼女がアイリスの女王様だと思った指揮官もいたとかいなかったとか(ほら、アズレンにはロイヤルの幼女王とか重桜の幼女連合艦隊旗艦とかいるし)。
お団子にまとめた金髪に碧眼のお嬢様。頭の上には艦橋を模した黄金のティアラを付けている。身につけている衣服や髪飾りはトリコロールで、全身でフランスを表現している。左手には盾状の艤装を付け、右手にはレイピアを持つ。言葉遣いもお上品で、「~ですわ」という言い回しを多用する。
性能は、流石のSSR駆逐艦であり、他のSSR駆逐艦同様、もはや「駆逐艦という名の何か」と言っても過言ではない。といっても無敵というわけでは無く、雷装値が低めなので特に重桜駆逐艦に慣れている指揮官には使いにくいかもしれない。
その最大の特徴は速度。全艦トップの高速艦である。あまりに高速なので、操船に慣れていないと敵艦に突っ込んでしまうことに注意されたし。エレガントヘッドスマッシュ!
スキルも結構独特。
自身の主砲攻撃が前回の主砲攻撃と同じ目標に連続命中した場合(一度の砲撃で複数体命中した場合、命中した目標全てが判定対象になる。ただし、異なる敵に命中した場合リセットされる)、自身の装填が20.0%(スキルレベルMAXで40.0%)アップ(1秒毎に1回まで・最大4回まで加算可能)する『輝くアイリス』
スキルレベルMAXで4回加算されると、装填速度が大体110%向上する(要するに倍速になる)計算になる。特にボス戦で威力を発揮するスキルと言える反面、雑魚戦では持て余すスキルかもしれない。
戦闘開始時、自身が前衛艦隊の先頭にいる場合、主砲の威力補正が5.0%(スキルレベルMAXで20.0%)上昇し、対空兵装の威力補正が30%低下する『攻守変更』
記述の通り、前衛の先頭(要は編成画面で前衛の右端)にいるときに発動するスキルで、主砲火力が上がり対空火力が下がる、というもの。
当然ご存じの通り、先頭毎に編成は変更出来るので、戦闘ごとに発動するかしないかを選択出来る。
この2つのスキルを同時起動すれば、増強した火力の砲撃をさらに倍速で叩き込める、ということになる。
このほか、お馴染み『全弾発射』を持つが、ル・トリオンファンの全弾発射は、弾幕が綺麗に青白赤のトリコロールカラーで飛んでいくので、一見の価値がある。
なお、「全弾発射」は「通常砲撃15発ごと(3凸で10発ごと)に発射」される。つまり、このスキルも通常砲撃の回転を上げる「輝くアイリス」の恩恵を受ける、ということである。
19世紀末の頃、フランス海軍は魚雷艇にかけては世界一レベルの規模を取りそろえていた。
これに対してどこぞの紅茶国家は「魚雷艇を駆逐する艦」、つまり駆逐艦をつくりあげ、そしてこの駆逐艦が便利なことに気付いた各国は順次自軍に取りそろえていくことになった。
紅茶嫌いで名の通ったフランスはこの流れに乗り遅れてしまい、第一次世界大戦の頃には駆逐艦不足で日本から購入するに至った[1]ほどであった。
その反省から、今度は計画を立てて駆逐艦を建造することにしたわけだが、この頃は「駆逐艦の部隊を指揮するために、一回り大型の駆逐艦を同時期に建造する」というのがセオリーであった。
また、フランスにおいての「大型駆逐艦」はいわゆる巡洋艦の役目である、先行しての強行偵察や主力の護衛といった任務をも担っており(このため、第二次世界大戦当時のフランス海軍には通常型の巡洋艦が意外に少ない。アズレンに実装された艦も〈エミール・ベルタン〉は正確には機雷敷設巡洋艦であり、〈サン・ルイ〉に至っては計画のみである)、言わば他国が巡洋艦を建造する勢いでフランスは大型駆逐艦を建造していた。
そんなフランスが1930年度計画にて設計・建造した大型駆逐艦がル・ファンタスク級大型駆逐艦全6隻である。全長132m、排水量2,600tの艦体(ほぼ日本の秋月型と同じくらいの大きさ)に、日本で言えば5,500t級軽巡で使われた主砲に匹敵する13.9cm単装砲5門、55cm三連装魚雷発射管3基という重武装を施した。特筆すべきはその速度であり、常時機関出力74,000馬力で37ノットを出せ、最大出力10万馬力というどこかの原子力アンドロイドなみの出力を出して45ノットというギネス記録に認定される高速をたたき出した(ちなみに、あの日本の〈島風〉の最高速度が41ノットである)。
ただし、あくまでも大陸近海や地中海での運用を考慮した設計であることに注意。
そんなル・ファンタスク級の一隻が1934年4月16日進水、1936年5月25日就役の〈ル・トリオンファン〉である。艦番号はDa20。艦名の「ル」は男性名詞に付く冠詞で、「トリオンファン(Triomphant)」は「意気揚々と」「歓喜する」「勝利した」といった意味で、中国語では意訳して「凱旋」とされている。日本では「勝利者」と訳する文献もある。1934年4月16日進水、1936年5月25日就役。日本で言えば、駆逐艦〈白露〉が竣工したのがこの頃である。
その4年後となる1940年春、フランス第三共和国政府は電撃戦で雪崩れ込んで来たドイツ軍に降伏した。
〈ル・トリオンファン〉はプリマスでイギリス軍に鹵獲されたが、ル・トリオンファン級駆逐艦は操作が難しく(そもそも単位系からしてイギリスはヤード・ポンド・ガロン系でフランスはメートル・グラム・リットル系であった)、イギリス軍には使いこなせないとして、早々に当時イギリスにいた自由フランス軍によって運用されることが決まった。
1941年には太平洋艦隊所属の自由フランス海軍の旗艦となり、パナマ運河を通って太平洋に出た。なお、連合軍として活動していた頃は事実上軽巡として扱われていた模様である。
その後は仏領ナウルに日本が攻め込んだため、避難民を乗せて移送する任務を行っていたのだが、元々太平洋のような外洋で荒波に揉まれることは設計時点で想定しておらず(前述した高速ぶりはそれ故に達成出来たと言える)、あっという間に艦体のあちこちが損傷し、翌1942年にはシドニーの工廠で修理と補強工事を受けることになる。
その後も1943年11月には、輸送船団の護衛中にサイクロンに襲われて危うく沈没しかけた。一時は45度も傾いて転覆寸前の状態で、護衛してたはずのタンカーに牽引してもらい、ようやく生きながらえた。その修理にはアメリカ本土の工廠で1945年3月までかかった。その後、5月からはインド洋の東洋艦隊に移籍し、そこで終戦を迎えることになる。
終戦後の1945年10月には戦艦〈リシュリュー〉と共に仏印(フランス領インドシナ。今のベトナム・タイ・ラオス)に移動し、それまでその地を占領していたアメリカ、中国から統治権を受け取った……が、その後統治が上手くいかなくなってぐだぐだの末にフランスは撤退、そのあと乗り出してきた中国やアメリカがごたごたした挙句、果ては泥沼のベトナム戦争にまで至ってしまうのはまた別の話。
〈ル・トリオンファン〉は1954年12月19日に退役後、1960年頃に解体された。
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最終更新:2024/04/24(水) 06:00
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