レイヴン（ゾイド）とは (レイヴンとは) [単語記事]

レイヴンとは、上山道郎の漫画『機獣新世紀ZOIDS』及びそれを原作としたTVアニメに登場する架空の人物である。
アニメでの声優は斎賀みつき。

概要

黒いオーガノイド「シャドー」を連れ、様々な所で暗躍する謎の少年。
ゾイドを心の底から嫌っており、そのためゾイドを愛する主人公のバン・フライハイトとは度々激突している。

原作とアニメでは細かい違いがあるが、「ゾイドが嫌い」（道具としか見ていない）という点においては共通している。

以下、各媒体における大まかな活躍。

バトルストーリー

基本的には登場していないが、HMMジェノザウラー（レイヴン仕様）、ジェノブレイカーの箱に載っている解説によると、彼もバン・フライハイト同様西方大陸戦争に関わっていたとされている。

漫画

第1話のラストで初めて顔を見せ、第2話から本格的に登場している。
バンとは彼の父親の墓の前で初遭遇し、友好的に話しかけてきた彼を「僕はゾイドが大嫌いだ」と言って拒絶。
シャドーの力で操ったセイバータイガーをバンの村にけしかけた。

その後シャドーと合体、そのまま融合する事で自らセイバータイガーを操りバンと交戦。
圧倒的な力で追い詰めるが、謎の少女フィーネの力で蘇ったバンの父親のコマンドウルフと、村を守るために命を掛けたバンの底力の前にセイバータイガーを失い、撤退を余儀なくされる（コマンドウルフも死んでしまったので、結果的には相打ちといった方がいいかもしれない）。

その後もポルトの街にて再びバンの前に現れ、新ゾイドジェノザウラーで彼をあと一歩の所まで追い詰めるが、決して諦めないバンの心と、フィーネの愛の力の前にまたしても敗北を喫する（詳しくはジェノザウラーの項を参照）。

そして紆余曲折を得て、バーサークフューラーSEと共に三度バンと対峙するレイヴン。
そこで彼の本名がジョイス・チェンであるという事、そしてゾイドを憎む真の理由が明かされるのだった。

漫画が完結していないので記述はこの辺に留めておく。
続きを知りたい方は各自漫画を買うなりググるなりされたし。
アニメ版も漫画版もゾイドが嫌いと言っているレイヴンだが、漫画版では更に「全てのゾイドを皆殺しにする」と発言しており、過激度が増している。
あと一部顔芸のようなものも披露していたりも。

アニメ

第12話「黒のオーガノイド」にて初登場。

9歳の頃にオーガノイドの研究をしていた両親をアンビエントに殺され、その後バン・フライハイトの父、ダン・フライハイトに引き取られたが、そのダンも戦死。ギュンター・プロイツェンに気まぐれから拾われ、レイヴンと名づけられる。その後彼から英才教育を受けて彼の部下となり、黒いオーガノイドのシャドーを相棒とする。

プロイツェンの命を受け、シャドーを連れて共和国のゾイドを次々に襲っていた。
バンとはその過程で出会い、以後幾度と無く戦っていく事になる。

最初の乗機はセイバータイガーで、これでも初戦ではバンとジークを圧倒したが、マウントオッサでの決戦でセイバータイガーを無理な攻撃をした末に大破。次にプロイツェンよりジェノザウラーを与えられた。

一度はジェノザウラーの荷電粒子砲でバンの愛機のシールドライガーを葬ったが、シールドライガーはブレードライガーとして蘇生。バンが復活したことをプロイツェンから聞いたレイヴンは、ガイロス帝国でバンと再会し襲撃したが、今度は敗北を喫した。
さらにその時の傷とショックが原因で記憶と感情を失い、以後2年間に渡って各地をさまよい続ける。

そして時が経ち、レイヴンは”ガーディアンフォース”の一員となったバンと再会。記憶を甦らせる。
ダークカイザー（プロイツェン）から再びジェノザウラーを手に入れた彼はバンに復讐を果たすべく行動を開始。再びバン達の強敵として立ちはだかる。
トーマ・リヒャルト・シュバルツのディバイソンを倒し、バンとアーバインとの対戦でブレードライガーのシールドを打ち破るなど圧倒したが、止めを刺そうとしたところでシャドーの意思で去る。その後ジェノザウラーはシャドーと光の繭（エヴォリューション・コクーン）によってジェノブレイカーへ進化し、アーバインのコマンドウルフを破壊。ジェノブレイカー包囲網が組まれた戦いではへリック共和国の主力部隊を荷電粒子砲で一掃し、ブレードライガーも荷電粒子砲で吹き飛ばし圧勝する。
しかしシャドーがジェノブレイカーと合体していられるのは3分しか持たないという弱点が判明。リーゼによって過去を思い出し、バンのことは「何度でも倒す」と目標を変える。

しかし、バンのブレードライガーAB（アタックブースター）と戦っていたレイヴンを、突如現れた激しい閃光が吹き飛ばす。それはヒルツが生み出した最凶最悪のゾイド、デススティンガーの荷電粒子砲だった。ただでさえジェノブレイカーとの合体で限界を超えていたシャドーは、これが原因となり機能停止に陥ってしまう。レイヴンはこの時初めてシャドーの存在の大きさを実感し、深い悲しみに襲われた。
ニューヘリックシティでヒルツのデススティンガーと戦ったが敵わず、戦いに乱入してきたリーゼを救いながら敗走した。その後リーゼの導きによってレアヘルツの谷に向かう。