レオナ・ハイデルンとは、SNKの格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS(以下KOF)』シリーズの登場キャラクターである。
『KOF96』で初登場。以後、KOF本編では『XI』を除いて皆勤(XIもストーリー中には登場)、『KOF MAXIMUM IMPACT』シリーズなどいくつかの外伝作品にも登場。また、アクションゲーム『メタルスラッグ』や『怒』の一部、そして恋愛シミュレーションゲーム『Days of Memories』シリーズにもヒロインとして登場する。
声優は弓雅枝(KOF96〜KOFXIII)、吉田聖子(KOFXIV)
幼い頃より、義父ハイデルンから軍人としての訓練を受けた十代後半(初登場時で17〜18とされる)の少女。ハイデルン率いる傭兵部隊に所属しており、『'96』で作戦全体の指揮を取るため実働部隊を離れた彼に代わり怒チームに参加する。その後はKOFに参戦する場合常に怒チームの一員。
前述した通り軍人として徹底した訓練を受けており、その方面の能力は極めて高い。これはKOFという格闘大会における素手での戦闘でも同様であり、師ハイデルンと同じく切れ味鋭い手刀などを使いこなしている。ちなみに、公式プロフィールによれば彼女の戦闘技術は「マーシャルアーツ+ハイデルン流暗殺術」である。
人格面でもその若さに似合わず軍人然としており、任務に忠実であることを第一義としている節がある。基本的には無口で無表情、無愛想の一言。
『'96』当初の彼女はある時点より過去の記憶を失っており、これは「両親を目の前で殺された」からだとされている。その後、身寄りのない彼女を引き取ったのがハイデルンであり、レオナ本人の希望もあって軍人となったのだ、と。
――以上は真実ではなく、結論からいうなら両親を殺害したのは彼女自身である。
本人も知らなかった事実として、彼女の父ガイデルは、オロチの血を継き「八傑集」となるべき宿命を背負っていた。しかし、彼は(覚醒が中途半端であったこともあり)自らの宿命を否定したため、同じ八傑集として既に覚醒していたゲーニッツが目をつけたのが、娘のレオナだったのだ。ゲーニッツによって無理矢理オロチの血の覚醒を促された彼女は暴走し、ついには両親の殺害という凶事に及んでしまう。そのトラウマから記憶を封印した――というのが真実であり、その後ガイデルの知己だったハイデルンが彼女を引き取り今に至るということなのだ。
オロチの復活を描いた『'97』において、自らの血の宿命と過去すべてを知った彼女は、自裁によってその呪われた生涯を絶とうとする。しかし、それを止めたのは後述する仲間たちであった。いまはもうひとりではなく、「帰る場所」がある――そのことに気づいた彼女の頬には、わずかな笑みが浮かんでいた。
その後は軍人として及び怒チームの一員として順調に任務をこなすこととなる。その表情や言動には、劇的ではないが少しずつ柔らかさが生まれつつあり、前述したオロチの血やそこから生まれる力に関しても、制御しながらそれに頼ることなく、要はうまく付き合う術を身につけたのだ。
が、『2003』においてとある事情でオロチの力が表にでるようになると、エンディングで再び血の暴走状態へと陥ってしまう。その場ではかろうじて仲間たちに止められたものの、かくある事情から『XI』は不参戦となった。シナリオ上直接的な次回作となる『XIII』で、彼女は自らの意思でKOFへの参戦を志願、一度は克服したはずの自らの呪われた過去と宿命に向き合う覚悟を決めたのだった。
ハイデルンとは養父/養女の関係。その格闘術を受け継いでいる他、ハイデルン自身は『'96』で自らの代わりにレオナを配置するなど、優秀と評価できる部下/服従すべき上官という関係性がまず成立しているようである。が、同時に後述したように『2003』において彼女の意思を尊重もしているようであり、要はそこに信頼関係があるのだ、という言い回しが適切であろうか。
同じ怒チームの一員であるラルフ・ジョーンズやクラーク・スティルとは、当初唐突だったチーム編成もあってお世辞にも信頼関係があるとは言えなかったが、時を重ねるごとに「チーム」としての意識を高めていった。特に『'97』において自らの過去と向き合い絶望に陥った彼女を救ったのは、紛れもなくふたりの言葉である(ちなみに「血や宿命に縛られるな」というふたりの言葉を、父ガイデルもかつて彼女にかけていたらしい)。レオナが笑みを浮かべるようになってきたなど、人間的な部分を取り戻しつつあるのも、彼らの影響が強い。
特にラルフとは、『'97』エンディングで彼のトレードマークであるバンダナを貰うなどの描写から、深い関係を推測されることもしばしば。ただしスタッフの公式見解で否定はされているらしいが、非常に人気の高いカップリングではある。とはいっても、アラフォーのおっさんと10代の少女だしね。
前述したとおり彼女はオロチの血を引いており、それがしばしば暴走/覚醒する。見出しは『'97』において暴走した彼女の正式名称であり、別キャラクタとして作成され、中ボスとして登場した他プレイアブルキャラクタとしても使用もできた。通称「覚醒レオナ」や「暴走レオナ」。
外見的には髪が赤くなり、獣じみた動きや奇声を上げるようになる。ゲーム的には全体としてスピードが上がることが多い。
オロチの封印以降はある程度制御出来るようになっており、特に強い技を使うときに髪が赤くなる演出がある。本人曰く「力は制御出来るけど、それに頼るつもりは無い」。『2002』においては自らの意思で「覚醒」することができ(これは彼女が血の力を制御できている時の話であり「暴走」ではない)、『XIII』ではオロチの影響下にも関わらず髪が赤くなった状態で普通に喋っている。
高い機動力と空中技の性能を用い、けん制から飛び込み揺さぶって離脱して〜というキャラ。必殺技のいくつかはタメ技であり、対空及び連続技に使える「ムーンスラッシャー」、隙はあるものの持続が長くある程度の距離から設置的に使える「ボルテックランチャー」、そしてほぼ毎回使い勝手のよい空中からの突進技&ロック技「Vスラッシャー」などが主軸であろうか。特に爆発的な破壊力があったり、相手に何もさせない制圧力があったりはしないので、機動力を生かして継続的に相手の体力を削ってゆく戦術を要求される。シリーズごとに技の構成や使い勝手は僅かに追加される/変わるものの、大幅には変化せず同じ感覚で動かせる。
キャラランク的には、総括して絶望的に弱かったことはないが、最上位であったこともほぼなく、まさしく中堅という感じであろうか。
技名 | 元ネタ(作品名) | 概要 |
---|---|---|
アイスラッシャー | アイスラッガー(ウルトラセブン) | 髪に隠した仕込みブーメラン。戻ってくるまで動作不能で使いにくい。 |
イヤリング爆弾 | モモレンジャー(秘密戦隊ゴレンジャー) | アイスラッシャーと入れ替わりで導入された飛び道具。 |
イヤリング爆弾2・ハートアタック | シアーハートアタック(吉良吉影) | ボイスは「負けて終わりよ(バイツァ・ダスト)」。追加入力で起爆させるため「第一の爆弾」に近い。 |
Vスラッシャー | 天空剣Vの字斬り(超電磁マシーン ボルテスⅤ) | MAX版はグイっと刃を返す再現追加。爆発もV→Ⅴになる。 |
リボルスパーク | リボルケイン(仮面ライダーBLACK RX) | 火花から一欠まで完全再現。 |
グラビティストーム | 半重力ストーム(UFOロボ グレンダイザー) | 確かに「反重力」っぽい動きだが、名称以外の共通点は無い(元ネタは胸からビームを出す技)。 |
グレイトフルデッド | グレイトフルデッド(プロシュート兄貴) | 頭を掴んで老化させるダメージを与える技。電車のステージで使おう。ハイデルンのファイナルブリンガーに似ているが回復はしない。 |
ハイデルンインフェルノ | マッスルインフェルノ(キン肉マンゼブラ) | サーフィンするように相手に乗って一緒に落下する技。ハイデルンから受け継いだもの。 |
デッドエンドインフェルノ | 相手に乗って壁に叩きつける技で、より元ネタに近い。 | |
レオナブレード | レーザーブレード(宇宙刑事シリーズ) レーザーアーム(超人機メタルダー) |
手刀で繰り出すのでメタルダー要素も含む。 |
掲示板
18 ななしのよっしん
2018/09/16(日) 04:55:09 ID: f91wudm4eb
>>14
酔拳の蘇化子を初めて見たとき、あぁ鎮元斎もパクリキャラだったんやなと気付いたわ。
19 ななしのよっしん
2019/05/22(水) 01:04:18 ID: gHPQ4UFhXN
KOF 96 だったか 97 だったか。
いおりん使いには八稚女を対空に使う人が結構居てね。
・ 残り体力リード → 待ち & 小技で牽制 & 割り込みor対空の八稚女
なんてされると、なかなか崩せなかった。
そこでレオナ投入。
飛び道具を苦し紛れっぽく出したりヒット&アウェイを繰り返して、「追い詰められてる」感を演出。
その後不意に飛び込むと、いおりんが待ってましたとばかりに八稚女出してくる。
で、そのまま大P(ジャンプ大P)。
実は八稚女を一方的に潰すことができる通常技で、最悪でも相打ち(ダメージはこちらがかなり有利)。
ゲージ MAX で使って逆転なんかすると、とても気持ちよかった。
レオナ使いがあまり多くないせいか警戒されることも無く、
2〜3 回だけど筐体の向こうで驚いてくれるのが分かって、それも面白かったな。
20 ななしのよっしん
2022/04/17(日) 12:30:49 ID: 21K4PgjOvZ
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最終更新:2024/03/19(火) 10:00
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